歌猫Blog跡地

漫画「鋼の錬金術師」と荒川弘について語るブログ。更新終了しました。

ガンガン4月号

2005年03月12日 | ◆新刊読んだ!
「鋼の錬金術師」◆
第45話「傷の男再び」

動く!
話が、キャラが、動いてく!

真実を見、疑惑に気付き、向かうべきものが明らかになる。
決心が、戦う意志が高まってゆく。
エドとアルと大佐らとリン達が、同じものを知り同じ方向を向いて、ついに同じ道を走り出す!


登場キャラが多いじゃない? 今までみたいに別の場面じゃなくて、同じストーリー上に乗ってる。
のに、一人一人が立ってるんだよ。
8巻後半の物語りがひと段落の時に、シン組を出して、怒涛の9,10巻の間にコメディリリーフとして定着させる。
軍部、大佐とホークアイ、アルとウィンリィ、そしてエドがそれぞれに描かれていって、それぞれのキャラがいよいよ読者の中に息づく。
ばらばらだった情報が一つになってゆく。
この地ならしがあるから、ばばばば!と話がキャラが動くのに、少しも霞まずむしろ各人の立場や意図や性格が(それこそ「キャラクター」だ!)際立つんだ。だから一層スピーディーに感じる。
あれだ、猛スピードで走ってても周りが平坦な畑だと退屈だけど、看板や洗濯物が色とりどりの路地を吹っ飛ばす香港映画は目まぐるしくてスリリングで面白い。あれだよ!

そしてその、動いてる走ってるスピードだ!を一番感じるのは、対スカー、それも右手と右手で錬成を相殺するコマ!
構図としてはありがちかもしれない。だけどこのスピードとドキドキとワクワクの中で出会ったこのコマ、絵のエネルギーがばっと脳みその後ろまで到達する感じがした!

その前、大佐とエドのエド優勢気味な口喧嘩、アルの「大佐殿が」発言(殿、だよー?あの一見いい子ちゃんなアルが!)、大佐の「はははは楽しくなってきたぞ!」とリザの表情。
その軽みが、弾ませて、戦闘シーンを一層盛り立ててる。

エドが元気になって、物語もいよいよ元気になって、これが11巻締めの話。わお!次巻も買わなきゃ!だ!


それで。
大総統は、命?魂?が、一つ、なんだね。
対ホムンクルス、は、対大総統、だ。今は。
大総統の秘密もさっさと明かして、しかもまだ謎を準備してそうな気がする。期待しても裏切られない、それ以上が返って来る。そんなハガレンが好きだ!


ところで、エドが「いい国家錬金術師」って噂になるのはさ、本当にいいことをして、じゃなくって、「噂を広めるためにわざと」なんだよね。人のためじゃなく自分のため。その辺がアニメの「民衆に慕われる国家錬金術師」ってのと違ってて、そこが好きだ!

んで、小ネタ満載なのも、好きだ!
リザが徴収する車の持ち主、ラッシュバレーで指輪おねだりのカップルだよね?確かめちゃったよ!
メイの想像エドが!ますますファンフィクションのギャグなのが!!楽しくって大笑いで大喜び~。
それから。
わーい!502号室の上のヒビ、9巻でホテルマンに呼ばれて飛び出したアルがぶつけて入れたヒビ、毎号ちゃんと描いてある♪

TB
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (れたす)
2005-03-14 07:21:02
こんにちは。

うーん、大人数のキャラがいい具合に絡まりあってまとまっててよかったです。テンポがいいですよね、ってハガレン全体を通していえることかもしれません。

スカー登場。あれ、こんなに弱かったっけ?いや、侮れない相手ではあると思うんですよ。でも結局エドたちにホムンクルスのえさ扱いされちゃってるし、スカーにやられる心配よりスカーがやられる心配をされている。前回あれだけコテンパにされたのに、なんでこんなに余裕を感じるの?エドたちの中にはスカーに負けるという選択肢はなかったようで。意気込みの差?戦歴を重ねたことでレベルupしたのか。

来月も気になります。(引きがうまくて困る)



あと10巻手に入れました。さらっと読んでみただけですが、密度が濃い。ホーエンハイムとの対話は4ヶ月先となりそうです。背表紙のロス少尉が見事に落ちていく、、



小ネタですが、最近スターウォーズ4・5・6見ました。で、わずかなカット(5のラスト)なのですが、主人公のルークが途中で右腕を失ったあとに、機械鎧をつけてました!見た目は人間のそれとまったく同じなので目立ちません。軽く荒川氏もオマージュしているのか、はたまた偶然か。この話題ってどこかに出てましたっけ。

映画のほうはエンタ溢れる良作でした。・・・いうまでもない、っていうまでもないですね。
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Unknown (さくら)
2005-03-15 21:58:05
こんばんは。遅ればせながら4月号の感想、TBさせて頂きました。



歌猫さんのご指摘どおり、今回のお話って、それまでの個々の話で(ロイしか出ない回やらエドしか出ない回やら)じっくり地ならしをしていたからこそ、全員がまとまってきた時に一気に話が進んでいった面白さがありますよね。

しかもキャラそれぞれが立っている。まさに!

シリアスな展開でありながら、合間にはしっかり笑える場面も盛り込まれていて読者へのサービスもたっぷり。



ほんっと面白かったです。毎回言ってますけど(笑)。

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コメントありがとうございます! (管理人)
2005-03-16 07:22:59
れたす様こんにちは!

本当、テンポがいい!先月の静かなテンポも練りの上手さに感嘆したけど、今月の元気のよさはこれぞ少年漫画!と楽しくなりました。

スカー。そうそう、初登場時は圧倒的強さだったけど、今はグリードや大総統の、「人ならざる」強さを見てしまってるので「侮れない、けれど太刀打ちできないほどじゃない」と感じるんですよね!でもそれはやっぱり、エド達も強くなってるからだと思います。そんで読んでる私たちも、強くなったエドに一層わくわくするの!だから手と手で相殺シーンがあんなに格好いいんだ!

引き、上手いですよねー…。ランファンは無事だと思うけど、リン、その早い逃げ足で逃げてー!



そういえば、ルークの右手も機械ですよね。オマージュかな、どうだろう?私はハン・ソロの男っぷりが好き♪





さくら様こんにちは!

トラックバックありがとうございます。今月も面白かったですよね!謎解き、ギャグ、アクション!

アクションシーンにね、余裕があるじゃない?笑える場面を盛り込める。この余裕が上手くて大好き!そしてね、でもこの余裕は、よりシリアスな切迫したアクションへの前振りなんじゃ、次号はこんな余裕なんて無い、息も出来ないほど怖い展開になるんじゃ…と、そういう期待も抱いてしまう。

どのキャラがどう絡んでいくのか、すっごい楽しみです!
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