在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Valle d'Aosta Petite Arvine 2015 Nicola Del Negro

2017-01-16 11:55:55 | Lonbardia, Valle d'Aostaロンバルディア他
Valle d'Aosta Petite Arvine 2015 Nicola Del Negro




このところたくさんのワインを開けたので、じわじわっと数回に分けて飲んだワイン。
ワインはたくさんあるので、大勢いれば、1本が終わらない前に次を開けちゃう。
余れば、またそれも良し。
別な日に飲む、と。

友人パオロが誕生日の夕食に持ってきてくれた。
生産数極少のヴァッレ・ダオスタのワイン。

ヴァッレ・ダオスタのワインは個人的に大好き。
思い入れがある。
中でも、土着品種プティ・アルヴィーネは、かなり好きな品種の一つ。

初日に開けた時より、数日経ってからの方がしっかりした味わいになっていた。

なお、ヴァッレ・ダオスタ州は、イタリアの特別自治州の1つで、フランス語表記もあり。

レネッタリンゴの香りに、数日経ったあとはスモモ風の香りが足されていた。
ミネラルも最初は弱かったが、だんだん出てきて、プティ・アルヴィーネの塩辛さが予感されるようになってきた。
最初はニュートラルな味わいだったのが、数日経つと、存在感を出して、ピリッとした味わい、プティ・アルヴィーネの塩辛さとほろ苦さが混じった余韻が長く出るようになっていた。
2015年を飲んでしまったのがちょっと惜しい。
数年経って味わいが増す白。++++

Io e lei di Maria Sole Tognazzi 私と彼女

2017-01-16 11:22:08 | 何故か突然イタリア映画
Io e lei 私と彼女
監督 マリア・ソーレ・トニャッツィ

レズビアンの世界を綺麗に描いた作品




仕事が入って、いつもの上映会で見逃した作品。
ネットで見られるようになったので、うちで。
そこで、上映後の監督インタヴューはなし。

昨年の映画館での公開時、それなりに成功した作品。
女性監督の作品で、話題になったと言うと言い過ぎか。

主役は、大御所女優マルゲリータ・ブイと超グラマー女優のサブリーナ・フェリッリ。
最近、ゲイの世界が出てくる映画はちらほらあるが、これはその反対のレズの世界を描いたもの。
かなりきれいな仕上がりになっている。

フェレッリ演じるマリーナは元女優で、今はちょっとした事業で成功している。公というわけではないが、レズであることを隠さない。
方や、ブイ演じるフェデリカは、離婚して、思春期の息子の母親でもある。
二人が一緒に住み始めて5年になるが、フェデリカはまだレズの関係を隠したがるし、恥ずかしいと思う部分がある。

そのフェデリカの前に、昔の、ちょっと気になる男性が現れ「浮気」をすることに。
ただ、彼女は「浮気」だとは思わない。(だって、 むしろ、こっちがノーマル)
マリーナの方は、怒って、彼女の持ち物を全て浮気した男性の元の送ってしまう。

フェデリカがノーマルな世界に戻るかと思い気や、最後はマリーナの元に戻る、というエンド。

面白かった場面は、フェデリカが息子に「好きな人ができたのよ」と打ち明けた時、息子の方が「それって男性?それとも女性?」と聞く場面。
「また女性でも、もう免疫ができてるからね」

ちょっと出来過ぎの息子。
そこはコメディ。

最後、フェデリカとマリーナが元の鞘に収まってしまうのは、ちょっとご愛嬌というか、やっぱりこうなるよね〜という感じで平凡過ぎだが、こうならないわけにはいかないような設定だよねー。。。

フェリッリは超グラマーで、まあ大きな胸をトレードマークにテレビ界にも出現、知らない人はいないくらい有名な女優だが、あれ〜パオロ・ソレンティーノの有名な「グレート・ビューティー」にも出てたのね。それにしても、太った。。。。(人のことは言えないが)

監督は女性。インタヴューでは、あなたももしかしたら隠れレズですか?という質問が出たような気がする。。。