在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Osteria dell'Angelo roma

2015-06-10 15:31:18 | レストラン
Osteria dell'Angelo



友人の佐々木さんがかなり頻繁に写真をアップしているレストラン(正確にはオステリア)アンジェロに初めて行った。
とても素敵なリエさんもご一緒の夕食。
ご指定がアンジェロで、ホクホク。
いつも写真で見て、一度は行ってみたいところであったからである。

佐々木さんが常連で、いろいろと説明してくれる。
アンジェロもかなりワインが好きで、ワインの知識が豊富とのこと。
今回は佐々木さんが持ち込んだワイン3本をいただいたので、ワインは頼まなかったのだが、今度は、うちにもいいワインがあるから、ぜひワインもね、と帰り際に言われた。
メニューは今時珍しい、フルコースのみ。そういえば昔はこういうスタイルのところってたくさんあったのに、いつの間にか消えてしまっている。

シンプルな前菜から美味しい。


プリモは幾つかから選ぶ。
パスタは全部リガトーニなのか、これも嬉しい。
アマトリチャーナはブカティーニで、と思うかもしれないが、私はリガトーニの方が好き。(スパゲッティで出されたら、実際にはしないが、突き返したい。。。)
重すぎず、軽すぎずの絶妙な煮込み具合。
カルボナーラもブカティーニ。これはスパゲッティでも許せるが、ブカティーニバージョンも好きでよく作る。カルボナーラがブカティーニで出てくると、うん、ここはわかっている!と思いたくなる。
こういった定番メニューはいつでもあるそうだが、いつもはない、今日のオススメはパイヤータ。個人的には内臓バリバリ系は苦手なので頼まないが、一口いただいた味は今まで食べたパイヤータの中で一番美味しかったと思う。


メインも幾つかから選ぶ。
ピッキアポーがあったので、迷わずこれ。ブロードをとった肉をトマトソースで煮込んだ、今ではだいぶ見られなくなったローマ料理。ちょっと塩辛い感じがいかにもローマ料理らしい。そう、ローマの料理は塩辛いのだ。昨今、上品に塩味少なめ、ダイエット風料理になっているところが多いが、本物のローマ料理はかなり塩辛い。塩辛くないと本物ではない。昔々、ローマに来たばかりの頃、いったいなんでこんなに塩辛いのかと思ったが、今ではたまに塩辛いローマ料理に出会うと懐かしくもなる。
ローマ料理定番の肉団子もとても美味しそうだった。

そして、付け合せの野菜。これも選ぶ。
最後にビスケットのデザートと甘い赤ワイン。このデザートワインは、カラフに入ったごく普通の地酒だが美味しかった。ハウスワインと言えど、なかなか良いワインを選んでいるのを納得。

そして値段も安い。ワインと水は別だそうだが、フルコースで25ユーロとは今時信じられない値段。これでは常連になるのもわかる。
アンジェロ氏はヨットも好きだそうで(イタリアにはヨット好きがかなりいる)、プレゼントにブレスレットをいただいた。コオロギ、正確には海のコオロギというのだそう。


そして、佐々木さんコーディネートの雑誌「イタリア好き」によるとラグビーも好きとのことで、なるほど、ラグビー好きの友人はアンジェロ氏のことを知っていた。
写真もかっこいい。


場所はバチカン近く、地下鉄A線、オーッタヴィアーノ駅から歩いて5分くらい。
Osteria dell'Angelo
Via Bettolo 24 Roma