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在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

4月の魚 -エイプリル・フール

2008-04-01 20:44:21 | もろもろ、つれづれ
pesce d'Aprile
今日は、魚の日である。
4月1日のエイプリル・フールを、イタリアでは何故か「4月の魚」と呼ぶ。
何故魚なのか、と言われると、おそらく誰も説明できないと思うが、肉でなく、野菜でもなく、魚なのである。
しかし、クリスマス・イブのように、特に魚を食べるわけでもない。

子供の間で行われる、たわいもない、一番一般的なジョーダンは、魚の絵を描いた紙を背中に張り付けることだろう。
厚着をしていると気が付かないのか、かわいそうに、どんくさいというレッテルを張られてしまうかもしれない。
日本ほど、子供たちの間に強烈なイジメがないのが救いだが。。

”オルヴィエート・カンポ・デル・グアルディアーノ 2003” パラッツォーネ

2008-04-01 16:28:58 | Marche, Umbriaマルケ、ウンブリア
“Orvieto Classico Campo del Guardiano 2003” Palazzone –Umbria
イタリアに来たばかりのころ、ずいぶん飲んだオルヴィエート。
ローマ近郊のワイン産地と言えば、フラスカーティ(白ワインの産地)が一番有名だが、ウンブリア州に入るとはいえ、車でほんの1時間ちょっとで行けるオルヴィエートのワインは、すっかりローマっ子の日常ワインとして定着していたので、よく飲んだものだ。
フラスカーティもそうであるが、水のように、ごくごくと飲める。
きんきんに冷やして飲むと、おいしい。
食べ物は、肉でも魚でもこだわらない。
という飲み方が一般的だった。
(今考えると、ちょっと恐ろしい気もする。。。)

ここ数年、記憶にある範囲では全く飲んでいないオルヴィエートを久し振りに飲んだ。
ウンブリアのとあるワインバーで、注文したものを見て、ソムリエが決めてくれたワインである。
こういう場合は素直に従おう。
肉、魚両方のメニューが入り、軽め、ちょっと重ためも入っていた。そして、白という注文を付けた。
一瞬、うーん、と考えて、肉でも魚でも良く、程よいふくよかさ、しっかりしたボディもあり、アルコール度も高いので肉料理にも満足感がある感じのワイン、ということである。

パラッツォーネは、程よい値段の赤、白、デザートワインを幅広く造っているワイナリーである。
そういう意味で、ちょっと飲むのに外れがない。
久しぶりのオルヴィエート。
品種は、プロカニコ50%、グレケット25%、その他25%。
アルコール度13.5%で、水のようなオルヴィエートとはちょっと違う。
色は、普通のオルヴィエートよりかなり濃いめ。
香りがとてもきれいで、なかなかのパフォーマンスがある。熟したフルーツの香りがきれいで、ほんのりアカシアのハチミツの香りも漂う。ミネラルなども含み、なかなか複雑な香りを出している。一瞬、樽使用かと思うが、樽は使っていない。
味は、ふわっと広がりがあり、ふくよかで、ボディがしっかり。後味にオルヴィエートらしいほろ苦さ、ミネラルが感じられる。持続性もよく、ほろ苦さが心地よい。
肉料理でも十分合う白ワイン。オルヴィエートだから、値段も決して高くないのが嬉しい。