在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

ローマのタクシー

2007-09-25 17:34:49 | 行ってはいけない
行ってはいけないのとは違うが、ローマのタクシーは要注意である。
私が同乗していても、ごまかそうとする、ぼろうとすることが度々ある。つまり、言葉のわからない、土地勘のない日本人観光客の場合、相当ぼられているのだと思う。
特にひどいのが、空港。当たり前だが、空港と言うところは、初めてのところだと、人を不安にさせる要素を持っているような気がする。どこの空港もシステムは似ているはずなのに(インフォメーションがあって、タクシー乗り場があって、などなど)、知らない駅に降り立つのより、人を不安にさせるのではないかと思う。そこに付け入るのがご存知白タク。白タクと言っても、必ずしも「普通」の車がやっているとは限らず、タクシーの看板をつけた正規の車もやっている。荷物を受け取って出ると、どこからか必ず「タクシー?」と呼びかけてくる人がいるが、これは白タクなので、絶対に無視して欲しい。空港から中心街まで40ユーロの均一料金だが、へたをすると倍取られることもある。
ところで、この前、テルミニ駅から歩いて3分のホテルに行くのに、荷物があった為タクシーを使ったお客様がいた。高齢であったし、足が悪かったので、3分でも荷物を持っては歩けない状況だった。50ユーロを出して、なんと20ユーロしかお釣をくれなかったと言う。
さらに、次の日、タクシーに乗った時、夕方で町は混み始め、なかなかタクシーがつかまらない状況になった。やっと乗り込んだタクシーであるが、前のイスをわざと変に倒して(運転手を含めて6人乗りというちょっと特殊な構造)、メーターを後ろからみえないようにしている。案の定、メーターを動かしてはおらず、せいぜい7ユーロ程度の距離を、「20ユーロと言いたいが、俺は良心的なので、10ユーロでいい。他の運転手なら、この場合、20ユーロくれと言う。」と言いだした。あまりのアホらしい理論にあきれたが、こういうときに観光客は仕方なく払うのだろう。
また、ちょっと細かいが、ローマ市内のタリフは「1」なのに、「2」(環状道路の外のタリフ)で走らす手口も多い。メーターの仕様によっては、タリフの表示がよくわからない場合もあるところが観光客には痛い。しかし、これだけで30%upになってしまうので注意だ。
実にいろいろな手口があるのである。どうぞ皆さま、気をつけてください。


テルミニ駅近くのMDZホテル

2007-09-21 20:27:54 | 行ってはいけない
これはかなり前の話である。
しかし、相当悪質だと思うので、取り上げておきたい。
アテンドの仕事で、テルミニ駅近くのMDZホテルに行った。MDZホテルは駅の南側、大通りに面していて、昔は大変格式のあるホテルで有名だった。アポの時間よりかなり早めに着いたので、ロビーで座って待っていた。
そこへ、いかにも個人旅行という日本人のカップルが、チェックアウトの為に荷物を持って降りてきて、普通に「チェックアウトプリーズ」と言った。すると、レセプションにいたやや年配のホテルの人が、突然、英語で「One mineral water 3 euro!」と叫ぶように言った。水など飲んでいない二人は、片言の英語でなんとか「飲んでいませんよ、間違いです」と言おうと努力をしていたが、ホテルの人はわざと無視し、有無を言わさぬ感じで同じ言葉を繰り返すばかり。数回、立て続けに、それも叫ぶように言われ、あきらめたカップルは、仕方なくお金を払ってホテルを後にした。そして、その後、ホテルの人が同僚と、「やったぞ、山分けだ」と話していた会話が、私にはしっかり聞こえてしまった。
今でもこの従業員がいるかはわからないが(まだ、いるだろうなぁ。。)、この人は、こういうことを、従順な日本人個人旅行客向けに日常的にやっているらしい様子が伺えて、本当にイタリアが悲しくなった。それに、たったの3ユーロ!それも二人で山分けだし。。なんとセコイ!

スペイン広場近くの小さなPバール

2007-09-08 04:35:32 | 行ってはいけない
スペイン広場に向かって右、ちょうどラコステの向かいあたりの角に、昔から小さなバールがある。名前は、Pバール。
ちょうど角で、アイスクリームのショーウィンドーが小さいけれど華やかで、つい、食べて見たくなる感じだ。
地元の人間は、スペイン広場近くで美味しいアイスクリームが食べられるところはないと知っているので、食べようとは思わないが、アイスクリームをなめているシーンが印象的なオードリー・ヘップバーンのローマの休日の映画の影響か、スペイン広場に行くとアイスクリームが食べたくなるのが観光客の一般的傾向のようである。
さて、これは、親しいドライバーから聞いた話である。
あるアメリカ人の夫婦がこのバールでアイスクリームを注文した。なんと、2つで22ユーロも取られたそうだ。どうもこれはおかしいのではないか(当たり前だぁ)と、車に戻った時にドライバーに話し、頭にきたドライバーがバールに交渉に行った。ところが、このバールは実に巧妙なことをしていたのである。
お客がお金を払った時に、バールは6ユーロのレシートを渡していた。つまり、6ユーロのレシートを受け取ったことで、22ユーロ払ったことは証明できず、訴えることもできないという。
日本人はここまで騙されることはないかも知れないが、それにしても、こういうバールには絶対に行ってはいけないのである。

頭にくること

2007-09-06 07:31:39 | 行ってはいけない
イタリアに住んでいると、頭にくることは星の数ほどある。
それが、個人的範囲である場合には良いのだが、言葉もわからない観光客が騙されたり、嫌な思いをすることがあっては残念である。
そこで、思いっきり頭にきた今日、「行ってはいけない」コラムを立ち上げることにした。
クレームがついても嫌なので、場所の正確な名前は出さないが、ちょっと調べたり、考えたりすれば、わかるように書くつもりである。
ローマに旅行をしよう、と思っている方の参考になれば幸いである。

ローマ、ピンチャーナ門を出てすぐのJホテル

2007-09-06 07:25:18 | 行ってはいけない
ローマの北、ボルゲーゼ公園の隣、ピンチャーナ門を出てすぐの場所に近代的な有名チェーンホテル、J・V・ベネトホテルがある。
夜、お客様が到着し、チェックインをした。
5分後に下りていらした時、喫煙のお客様が、禁煙室になっているのでできれば変えて欲しい、と言う。荷物も開けず、そのままになっている。事情を話し、しかし、予定が遅れて急いでいたので、部屋番号を記したメモを残し、そこに何かあった場合(喫煙室がないなど)に備えて、私の携帯の番号を書き加えた。
そうしたら、後で気が付いたのだが、食事中に、「君はなんて魅力的なんだ」という実にくだらない携帯メッセージが届いていた。仕事が終わって家に帰る真夜中の時間にもまた、「おやすみ」のメッセージが届いた。そして、それだけで終わらず、翌日、「返事の一つくれたっていいじゃない」と来た。
もう、アホらしくて言葉がないが、さすがに、次にホテルに行った時に、誰か知らないけどいいかげんにして、とホテルにクレームをした。
公私混同の、こんないいかげんな行動をするのが働いているなんて(それも、これが初めてではないだろう)ホテルのレベルの低さがミエミエだ。
それに、お客様の禁煙室→喫煙室の変更もやっていなかったし、最終的には、禁煙室でもいいです、とお客様が諦めた。最低である。
こういうホテルに行ってはいけない!