こんな本を読みました

気ままで偏りのある読書忘備録。冒頭の文章は、読んだ本からの引用です。

『淋しい狩人』(宮部みゆき)

2015-05-03 | ミステリー、ファンタジー
残酷なようだが、こういうことは、ある程度年齢を重ね、それなりにものを見る目ができている
人間には、すぐわかるものだ。


 イワさん65歳が亡き親友から引き継いだ古本屋・田辺書店をめぐる事件のオムニバス。孫の高校生・稔
くんが意外なからみ方をしてきたりするけど、正直そっちの話はどうでもいいなと思ったり(苦笑)。
 でも、ストーリーとしてはそれぞれ面白く読めた。個人的には、どうも小中学生が活躍するよりもこう
いった落ち着いた大人が中心に座ってるほうが落ち着くのは偏見か。枯れ専か。いや、ほんと、すとんと
腑におちる気がするんだなあ。現実的には、いつまでも子どもの大人や老成した子どもがいることもわかっ
ているのだけど。
 ともあれストーリーのどこかに本がからむということと、イワさんのナチュラルな慈愛に満ちた言動が
心地よく、素直に楽しめた。なかでも今回の引用を抜粋した表題作と『黙って逝った』がよかったかな~

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