こんな本を読みました

気ままで偏りのある読書忘備録。冒頭の文章は、読んだ本からの引用です。

『圓太郎馬車』(正岡容)

2017-02-08 | 近代小説
ものの「真」を写すこと。
ものの「姿」をマザマザと活けるがことがごとく写し取ること。
それこそ「芸」の奥儀である。
(『寄席』より)


 知る人ぞ知る、寄席芸能研究家であり作家の正岡容(いるる)。…て、私はしらなかったんだけどね^^;
江戸落語に魅せられつつある昨今、明治から大正、昭和を駆け抜けた名人たちの人生を切り取ったこの小説は
実に興味深く、読むほどに感じ入った。て、創作か評伝か、実は現段階で理解していないのだけど^^;
 短編を連ねた本書、抜粋は一番の長編(?)『寄席』の主人公、今松が流れ流れた先で出会った大名人、
柳桜師匠から受けた言葉。本当はこのあとに続く、「芸である以上、馬鹿正直に写してしまうばかりが能じゃ
ない。目分量でいらないと思うところはどんどん苅り込め、略してしまえ。また適当に美しく愉しいものにあ
げることをも忘れるな。その要領は自分で悟っていくよりしょうがない」(意訳)に深くうなずいたのだ。
 ほんっとええこと言わはる。自分は全く精進が足りない。(芸人じゃないけど、どんな仕事にも通じるもの
じゃないだろうか)
 でもって、正岡容氏にいたく興味をもったのだが、著書や評伝、再販されないかな〜


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2 コメント

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Unknown (まさぽん)
2017-02-09 13:10:26
いるる、と読むんですか。
ためしに変換してみたら、
ちゃんと出ますね〜(^_^;
長いこと日本人していても、
知らんこと多いですねえ。
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Unknown (うさいぬ)
2017-02-09 20:02:21
おおっすかすずコメント、恐れ入ります^^;
いるるで変換?あれ〜うちのアホMACはしてくれませんでした(><)
いるる、いるる、なんか口ずさみたくなる名前でしょう〜^^
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