としのブログ

大工の とし の日々の出来事

輝虎 寸六

2015-12-11 21:00:52 | 日記
最近寸八の話題がないな~、とお思いのあなた。
そう、あなたですよ!

実のところ最近寸八での薄削り、しておりません。
お仕事の削りで寸八を使うこともしばしばあるのですが、ここの所家紋清久150℃に頼りっぱなし。

だもんで、趣味の鉋いじりは最近寸六の調整にはまってます。
ここでは初紹介かな?
輝虎 寸六 炭素鋼。



とある先輩からの頂き物ですが、放置年数が半端じゃなかったらしく、
裏は酷い黒錆状態。



錆を落として適当な裏金(全鋼)をあしらって、



他の刃が納めてあった台に見た目はともかく今の自分のレベルでは満足いく状態に仕込みました。
今回表なじみの調整に使ったのは外部の補修に使ったグレーのエポキシの余り。
見た目は最悪ですが、刃の当たり具合が目視しやすくて案外気に入りました。
今回、台も少し薄くしたので押さえ棒も75ミリの釘で開けなおし。
これが初めて一発成功!
肝心の刃ですが、



地金は極軟鉄で鋼は厚め。
仕上げは例のナナメのヤツです。
引いてみると、



なんだかもう少し。
杉での艶ですが、



イマイチ切れてないのがわかりますでしょうか?
何度か研ぎなおしてチャレンジしてみたけど、どの砥石を使ってもあまり変わらず。
自分の見解は裏にたくさんあったピンホールと炭素量の少なさが原因かと。
いろんなボロ鉋を再生してますが、裏にピンホール状の錆が出た刃は100倍で穴ぼこが消えて見えてもしばらくはスッキリとした切れにならないようです。
皆さん、裏の錆びた刃には心してかかりましょう!

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