田村山 ４枚目

お預かりしている田村山砥石の４枚目です。



４枚中最も厚い石です。
少しカラスが浮いているような見た目です。キレイ。

今回は炭素鋼を試したくて研いだのは、



家紋清久１５０℃。
やはり浅葱は多少は泥出しをしたほうが使いやすいので、



こんな感じに研いでみました。

研ぎ上り～、



別角度



切れ刃拡大



この石もとても滑らかで、硬いのですが弾力を感じる珍しい感じ。
今回の田村山の浅葱はどの石も微妙に弾力があって、それが刃付きの良さに繋がっているような気がします。

削りのほうは、



厚く見えるけど、



案外薄い。
切れてはいるんだけど数値を詰めるにはまず削り材の潤いが足りないみたいです。(笑)

今回の試し研ぎ、ナカナカにじっくりと研がせていただいたわけですが、
特に感じたのが砥石の持つ弾力。
これは僕の砥石の中ではでは中世中山の感触に近い気がしてます。
この弾力が刃先を傷めづらくしているのかな？と思いました。
そして粒度の細かさ。
その分研磨力は控えめな気がしますが、これは下研ぎ次第ですからね。
最終仕上げに是非一本持っておきたいです。

が、そろそろ次の方に発送しなくちゃですよね。
４本とも手元に置いておきたい。
そんな気にさせる超優秀な砥石たちでした。
尚さん、ありがとうございます。