むかし 奈良の都に「ほら吹き男」がいた。諸国を回ってほら吹きの
修行をしたい‥と東海道を下って鎌倉あたりまでやって来た。ふとみると「これより
右はほら吹き村」とあり、男は久しぶりにほらが吹ける‥とその道へと歩いて行った。
道端に男の子が居たので「俺は奈良からほら吹きに来た。ほら吹きたいので案内して」
と男に頼んだら「お父は富士山がでんぐり返るので線香を3本持って「つっかい棒」を
しに行っているから留守だ 夕べには帰るべぇ」と‥「それではおっ母は居るか」と
聞くと「居ねぇ夕べ琵琶湖の水が漏れるので米ぬかを持って出かけている」との返事だ。
男はほら吹きを負けてはならんと「せんだって奈良の大仏の大釣鐘が東の方に飛ばされ
たが この辺に落ちてこなかったか?」と子供に聞くと「あ~それなら納屋の蜘蛛の巣に
ひかかっていたが今はどこかへ飛んで行った」と・・
さすがのほら吹き男も子供でさえ こんなほらを吹くなら親には勝てない‥と
トボトボと奈良へ帰ったそうな‥ (奈良の昔話より)
現役の頃も今でも自分を誇張したり ほらも吹きたい時もある。 正直にものを
云う事の大切さを最近になってようやく判って来たような気がする。でも すべてを
正直に表現することは 勇気のいるものです。分かるかなぁ~・・
(イラストはネットから)

修行をしたい‥と東海道を下って鎌倉あたりまでやって来た。ふとみると「これより
右はほら吹き村」とあり、男は久しぶりにほらが吹ける‥とその道へと歩いて行った。
道端に男の子が居たので「俺は奈良からほら吹きに来た。ほら吹きたいので案内して」
と男に頼んだら「お父は富士山がでんぐり返るので線香を3本持って「つっかい棒」を
しに行っているから留守だ 夕べには帰るべぇ」と‥「それではおっ母は居るか」と
聞くと「居ねぇ夕べ琵琶湖の水が漏れるので米ぬかを持って出かけている」との返事だ。
男はほら吹きを負けてはならんと「せんだって奈良の大仏の大釣鐘が東の方に飛ばされ
たが この辺に落ちてこなかったか?」と子供に聞くと「あ~それなら納屋の蜘蛛の巣に
ひかかっていたが今はどこかへ飛んで行った」と・・
さすがのほら吹き男も子供でさえ こんなほらを吹くなら親には勝てない‥と
トボトボと奈良へ帰ったそうな‥ (奈良の昔話より)
現役の頃も今でも自分を誇張したり ほらも吹きたい時もある。 正直にものを
云う事の大切さを最近になってようやく判って来たような気がする。でも すべてを
正直に表現することは 勇気のいるものです。分かるかなぁ~・・
(イラストはネットから)
