「油と水を混ぜてすぐ固めるだけの自己多層乳化を用いたマトリョーシカ微粒子の調製」についての研究成果を掲載しました
岡山大学の強みのひとつである医療系およびその関係分野のイノベーション成果を、より世界の多くの一般の方々に目にして頂くために、国際情報発信Webレター「Okayama University Medical Research Updates」Vol.99を発行しました!
2022(令和4)年 3月 10日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
◆油と水を混ぜてすぐ固めるだけの自己多層乳化を用いたマトリョーシカ微粒子の調製
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)は、本学の強みのひとつである医療系分野の研究開発の成果について、革新的な技術に橋渡すことのできる基礎研究や臨床現場、医療イノベーションなどに結びつく成果などを英語で世界の一般のみなさんなどに届けるWebレター「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」のVol.99を2022年3月7日に発行しました。
本号では、学術研究院自然科学学域(工)の渡邉貴一研究准教授と同大学院自然科学研究科博士前期課程の安原有香大学院生、同学術研究院自然科学学域(工)の小野努教授の油と水を混ぜてすぐ固めるだけの自己多層乳化を用いたマトリョーシカ微粒子の調製についての研究成果について紹介しています。
渡邉研究准教授と安原院生らは、マイクロ流路と呼ばれる髪の毛ほどの細い流路内で油と水を混合した後、液滴を紫外光で固めるという簡便な手法を用いて、大きさのそろった多層構造のマイクロカプセルを連続的に調製する技術を開発しました。また、原料の送液速度や初期組成、膜物質の化学構造を変えることによって、マイクロカプセルの直径や膜の層数、分子透過性などを精密に制御できることも示しました。
今回見いだした研究成果は、高分子微粒子の新たな構造制御法として、化粧品、化成品、医薬品などの分野で応用展開が期待されます。
◆研究者からのひとこと
<安原有香 大学院生>
自己多層乳化現象に関して、膜の層数を制御する手法の確立、形成過程の観察やカプセル化の実現に価値があると思います。ACS Editor’s Choiceにも選ばれ、膨大な実験条件に挫けず研究を続けて本当に良かったと思います。支えてくださった研究室の皆様に感謝します。
<渡邉貴一 研究准教授>
サラダ用ドレッシングを混ぜるような簡単な操作で、従来法では作りにくい複雑な構造を作ることに取り組んだ研究です。研究室の有する高度なマイクロ流体工学技術と安原さんの絶え間ない努力の融合によって、非常に興味深い現象を解析・制御することができました。
◆Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)
2012年より岡山大学では、研究成果や知的財産、技術移転活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University e-Bulletin」を年3~4回発行して来ました。またAAAS(American Association for the Advancement of Science)が提供する、世界最大規模のオンラインニュースサービス「EurekAlert!」を利用し、世界の大学・研究機関の研究者やマスコミ関係者などにニュースやトピックスを交えて配信し、岡山大学の海外への情報発信の強化と国際的知名度の向上などを推進しています。
OU-MRUは、e-Bulletinの姉妹誌として、岡山大学の強みある医療系分野とその融合分野などの更なる増強と本学研究者が同分野で発表したイノベーティブな研究成果を世界にタイムリーに発信するために発行しています。
岡山大学は、2013年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示すリサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学を構築し、「岡山から世界に新たな価値を創造し続けるSDGs推進研究大学」となるため、強みある医療系分野などの国際的な情報発信を力強く推進しています。今後も岡山大学から生み出される成果を産学官民共創のオープンイノベーションの加速や社会、医療現場が求める革新的技術、健康維持増進により早く届けられるように研究開発を推進していきます。
なお、本号で取り上げた渡邉貴一研究准教授らとの共同研究等も随時、受け付けています。ご興味ご関心のある際は、お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。
◆OU-MRUバックナンバー(Vol.91~Vol.98)
・Vol.91:Meeting high demand: Increasing the efficiency of antiviral drug production in bacteria (学術研究院環境生命科学学域(農) 田村隆教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10355.html
・Vol.92:Numerical modelling to assist the development of a retinal prosthesis (学術研究院自然科学学域(工)内田哲也准教授&学術研究院ヘルスシステム統合科学学域(医) 松尾俊彦教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10404.html
・Vol.93:Repurposing cancer drugs: An innovative therapeutic strategy to fight bone cancer (学術研究院医歯薬学域(医)藤原智洋助教)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10446.html
・Vol.94:A berry vine found in Asia proves useful in combating lung cancer (学術研究院医歯薬学域(薬)有元佐賀惠准教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10458.html
・Vol.95:Liquid biopsies: A new avenue for detecting cancer in the blood (学術研究院医歯薬学域(医)藤原智洋助教)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10564.html
・Vol.96:Automated cell image analysis (資源植物科学研究所 長岐清孝准教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10772.html
・Vol.97:Artificial intelligence helps to determine cancer invasion (学術研究院医歯薬学域(医)河原祥朗教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10859.html
・Vol.98:Okayama University launches clinical trials of a jawbone regeneration therapy using human BMP-2 transgenic protein derived from Escherichia coli (学術研究院医歯薬学域(歯)窪木拓男教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10950.html
◆参 考
・岡山大学工学部
https://www.engr.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院自然科学研究科
https://www.gnst.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院自然科学研究科 応用化学専攻 界面プロセス工学研究室
http://achem.okayama-u.ac.jp/interface/
・【岡山大学】渡邉貴一助教に岡山大学「研究准教授」の称号を付与
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000072793.html
・【岡山大学】自己多層乳化を用いたマトリョーシカ微粒子の調製 〜油と水を混ぜてすぐ固めるだけ〜
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000430.000072793.html
◆参考情報
・「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」バックナンバー
https://www.okayama-u.ac.jp/eng/research/ou-mru.html
・岡山大学国際Webマガジン「Okayama University e-Bulletin」
https://www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/
・EurekAlert!
https://www.eurekalert.org/
◆本件お問い合わせ先
<本研究報告に関するお問い合わせ先>
岡山大学 学術研究院 自然科学学域 研究准教授 渡邉貴一
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス
TEL:086-251-8072
FAX:086-251-8083
http://achem.okayama-u.ac.jp/interface/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年3月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000528.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
◆油と水を混ぜてすぐ固めるだけの自己多層乳化を用いたマトリョーシカ微粒子の調製
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)は、本学の強みのひとつである医療系分野の研究開発の成果について、革新的な技術に橋渡すことのできる基礎研究や臨床現場、医療イノベーションなどに結びつく成果などを英語で世界の一般のみなさんなどに届けるWebレター「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」のVol.99を2022年3月7日に発行しました。
本号では、学術研究院自然科学学域(工)の渡邉貴一研究准教授と同大学院自然科学研究科博士前期課程の安原有香大学院生、同学術研究院自然科学学域(工)の小野努教授の油と水を混ぜてすぐ固めるだけの自己多層乳化を用いたマトリョーシカ微粒子の調製についての研究成果について紹介しています。
渡邉研究准教授と安原院生らは、マイクロ流路と呼ばれる髪の毛ほどの細い流路内で油と水を混合した後、液滴を紫外光で固めるという簡便な手法を用いて、大きさのそろった多層構造のマイクロカプセルを連続的に調製する技術を開発しました。また、原料の送液速度や初期組成、膜物質の化学構造を変えることによって、マイクロカプセルの直径や膜の層数、分子透過性などを精密に制御できることも示しました。
今回見いだした研究成果は、高分子微粒子の新たな構造制御法として、化粧品、化成品、医薬品などの分野で応用展開が期待されます。
- Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)Vol.99
A rapid flow process that can convert droplets into multilayer polymeric microcapsules
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/ebulletin-RUs/pdf/vol99.pdf
◆研究者からのひとこと
<安原有香 大学院生>
自己多層乳化現象に関して、膜の層数を制御する手法の確立、形成過程の観察やカプセル化の実現に価値があると思います。ACS Editor’s Choiceにも選ばれ、膨大な実験条件に挫けず研究を続けて本当に良かったと思います。支えてくださった研究室の皆様に感謝します。
<渡邉貴一 研究准教授>
サラダ用ドレッシングを混ぜるような簡単な操作で、従来法では作りにくい複雑な構造を作ることに取り組んだ研究です。研究室の有する高度なマイクロ流体工学技術と安原さんの絶え間ない努力の融合によって、非常に興味深い現象を解析・制御することができました。
◆Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)
2012年より岡山大学では、研究成果や知的財産、技術移転活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University e-Bulletin」を年3~4回発行して来ました。またAAAS(American Association for the Advancement of Science)が提供する、世界最大規模のオンラインニュースサービス「EurekAlert!」を利用し、世界の大学・研究機関の研究者やマスコミ関係者などにニュースやトピックスを交えて配信し、岡山大学の海外への情報発信の強化と国際的知名度の向上などを推進しています。
OU-MRUは、e-Bulletinの姉妹誌として、岡山大学の強みある医療系分野とその融合分野などの更なる増強と本学研究者が同分野で発表したイノベーティブな研究成果を世界にタイムリーに発信するために発行しています。
岡山大学は、2013年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示すリサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学を構築し、「岡山から世界に新たな価値を創造し続けるSDGs推進研究大学」となるため、強みある医療系分野などの国際的な情報発信を力強く推進しています。今後も岡山大学から生み出される成果を産学官民共創のオープンイノベーションの加速や社会、医療現場が求める革新的技術、健康維持増進により早く届けられるように研究開発を推進していきます。
なお、本号で取り上げた渡邉貴一研究准教授らとの共同研究等も随時、受け付けています。ご興味ご関心のある際は、お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。
◆OU-MRUバックナンバー(Vol.91~Vol.98)
・Vol.91:Meeting high demand: Increasing the efficiency of antiviral drug production in bacteria (学術研究院環境生命科学学域(農) 田村隆教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10355.html
・Vol.92:Numerical modelling to assist the development of a retinal prosthesis (学術研究院自然科学学域(工)内田哲也准教授&学術研究院ヘルスシステム統合科学学域(医) 松尾俊彦教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10404.html
・Vol.93:Repurposing cancer drugs: An innovative therapeutic strategy to fight bone cancer (学術研究院医歯薬学域(医)藤原智洋助教)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10446.html
・Vol.94:A berry vine found in Asia proves useful in combating lung cancer (学術研究院医歯薬学域(薬)有元佐賀惠准教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10458.html
・Vol.95:Liquid biopsies: A new avenue for detecting cancer in the blood (学術研究院医歯薬学域(医)藤原智洋助教)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10564.html
・Vol.96:Automated cell image analysis (資源植物科学研究所 長岐清孝准教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10772.html
・Vol.97:Artificial intelligence helps to determine cancer invasion (学術研究院医歯薬学域(医)河原祥朗教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10859.html
・Vol.98:Okayama University launches clinical trials of a jawbone regeneration therapy using human BMP-2 transgenic protein derived from Escherichia coli (学術研究院医歯薬学域(歯)窪木拓男教授)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10950.html
◆参 考
・岡山大学工学部
https://www.engr.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院自然科学研究科
https://www.gnst.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院自然科学研究科 応用化学専攻 界面プロセス工学研究室
http://achem.okayama-u.ac.jp/interface/
・【岡山大学】渡邉貴一助教に岡山大学「研究准教授」の称号を付与
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000072793.html
・【岡山大学】自己多層乳化を用いたマトリョーシカ微粒子の調製 〜油と水を混ぜてすぐ固めるだけ〜
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000430.000072793.html
◆参考情報
・「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」バックナンバー
https://www.okayama-u.ac.jp/eng/research/ou-mru.html
・岡山大学国際Webマガジン「Okayama University e-Bulletin」
https://www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/
・EurekAlert!
https://www.eurekalert.org/
◆本件お問い合わせ先
<本研究報告に関するお問い合わせ先>
岡山大学 学術研究院 自然科学学域 研究准教授 渡邉貴一
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス
TEL:086-251-8072
FAX:086-251-8083
http://achem.okayama-u.ac.jp/interface/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年3月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000528.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000551.000072793.html