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半月記

半月に一回くらいは、何か記録をしていきたい

極論から極論へ

2011-01-31 00:52:16 | 若葉のころ
「昇りつめたら、あとは墜ちるだけ」

 萌エネーワ。 無理無理ッシュ。
 自分の頭の中で出てきたネタがすべて、そんな感じな蒼牙です。
 とりあえず落書きをぽいぽいと…。
 見事にフォーチューンばっかりです。PFの関係上。アンティエルドは第三章くらいから…。というか日記のネタもPFかな…。

 PF5キャラシ。(ロゴと枠はお借りしてます。)服の柄を書く気力が無い私はいい加減テクスチャの使い方を覚えるべきだと思う。

 補足設定用のらくがき。うおおおやっぱりパソでかくのとアナログでかくのと、体のバランスが全然違う!顔のバランスも!!そしてどっちも間違えてるような気しかしません。ナンテコッタイ。
 ちなみに服のイメージは「サリー」です。
 ほんとにガルガディアとザンクトリア(だっけ?トライガルン?)どっちなのといわれたら「住んでたところの環境とか文化はザンクトリアよりでした」と言ってしまうような感じ。貧しい村にうまれたらしいよ!ガルガディアは食料がそこらへんを闊歩してる国だから、いっつも腹を空かせてたということはまったくなさそうだけど!!!!


 どうでもいいんですが本日の「江」も市に萌え禿げました。
 というか信長と市の会話シーンな。なんかこう…信長の発言が「きれいな信長」過ぎて胡散臭かったというか、信長に上手く丸めこまれたな!!!!という感じが全般的に漂うのですが、それでもやっぱり市のものいいというか、喋り方というか、時々声が裏返るのがすごく萌えです。(真顔)
「あとは墜ちるだけでございます!」
 って信長に言うシーンがすごくすきだった。憎たらしいけど心配、この関係おいしいですmgmg。
 信長については…きれいだね、というのが一番かな…。イケメンすぎて辛いというか。
 もうちょっとあくどい方がすきです。
 恰好よ過ぎてつまんない。恰好いいけど。っていう微妙な矛盾に、江の信長はあるようなきがする。


 まぁあんまりPFPFするのもサイト来て下さってる方にアレかなーとおもうので、追記に若葉がはいっております。
 彼がまだ、妹の死に納得できていないとすれば、その悼みの総代としてでていくハルモニアを祝うことは難しいだろう。無理もないこと、と彼女は僅かに嘆息して、原稿を手に取った。時計に目をやったアンティエルドが、
「―それじゃあ、僕等はそろそろ席に戻ろっか」
 と他のメンバーに声をかけた。ぞろぞろと一行が連れだって出ていき、「私たちも、準備があるから。」とナディールとアドリアンも席をはずすと、部屋は沈黙に包まれた。ぱちぱちと薪のはぜる音を聞きながら、ハルモニアは時計を睨めっこを続けた。
 時計の針が動くのを、どれほど数えただろうか。ほどなくして、迎えの声があった。
 緊張を通り越した、寧ろ悟ったような思いで彼女はその案内に続く。
ひらかれたドアを真っすぐに進み、演台の上へ立つと、ちょうどそのま正面のバルコニーに席をおいていたセレネスが、頑張れ、とでもいうように小さく頷く。
 その国王の脇を固めるようにして、立つのはヘイズとミブロ。ちらりと兄の方へ目線を投げるが、ミブロの表情は変わらなかった。
 兄を驚かせたいと思い、今回総代に選ばれたことを黙っていたのだが…勿論、驚いた様子はない。むしろ目の前に立っているのが妹であるかと認識していることさえ疑わしい。
(予想はしてましたがね…)
 ハルモニアは少しだけ嘆息して、視線をその少し横に移した。黒に固められた王とその側近の横には、ナヴィガトラードには似つかわしくない真っ白な服の男が一人。彼女がこの学院に入学した時から変わらない、春の陽を思わせる美しい姿態の男―「春の天馬」は、彼女の姿を認めるとちらりと微笑んだ。そしてその傍らでは、春の国の民であることを示すような温かな金色の髪の少女が、やや緊張した面持ちで椅子に腰かけていた。


ナディールイケメンすぎて結婚したい

2011-01-10 09:55:35 | 若葉のころ
 リッキー・マーティンのこのアルバムの表紙が好き過ぎて発狂した蒼牙ですこんばんは。
 この!!!!!!!
 この!!!!!!!!
 ちょっと「ゴールドフィンガー2000」の元曲聴きたくなって漁ったら心臓爆発するかと思った。

 ちょっと目が離れてるのとケツアゴなのとちょっと髪の毛後退気味なのがリッキーの欠点だと思うんですが
 おいなんだこれ欠点全部(髪型と角度的な意味で)潰れてるぞ!!!!!!!!
 イケメンすぎて呼吸困難になったわ!!!!!!!!!欠点が見当たらんわ!!!!!チキン肌だわ!!
 双子足して弐で割ったらこんな感じになると言うかおまえもうゲームの世界に帰れよ!!
 一瞬「三次元トレスができるかもしれない」って本気でチキン肌になりました。
 …いやモナコ王子には及ばんが!!!!

 実物はもう成長して随分いかつくなってるんですが…この写真何度見てもほんとに鳥肌立つ。なにこのイケメン。

 なんか豆知識的なものを披露しようかとおもったんですが。
 リッキーのせいで心臓カッ飛んだんでとりあえず本日消費したものメモでも…。

本日消費したもの
「アラビアの夜の種族」
 ときはマムルーク朝、ナポレオンのエジプト侵攻のころ。
 圧倒的な火力を持つ「フランス軍」に対抗すべく、ある貴族の執事が「人を取り込む物語」によって、ナポレオンを倒し、エジプトに平和を取り戻さんとした。というのがあらすじ。
 その「人を取り込む物語」の内容ってのは、本の原作者が集めた中東に伝わる民間伝承で、その民間伝承を本の中で「語り部」によって語らせるという仕立て方です。
 民間伝承はだいたい「アラビアン・ナイト」と同じ世界観なのでもう魔人あり、怪鳥あり、幽鬼あり、なぜか下ネタもあり…って感じでもうワクテカワクテカでした!!!ハリー・ポッターくらい量はあるんだけど2日くらいで読み終わった!!
 で、「アラビアン・ナイトパート」と「マムルーク朝パート」の2つにわかれて話が進んでいくのですが。
 最期の最後でこの2つの世界が混沌となるというか。
 アラビアン・ナイトのストーリーは民間伝承の受け売りらしく
 醜い悪の魔術師は、初めて知った自分の愛を復讐という形で貫き(本気で愛した女悪魔に裏切られた)
 その出自故に故郷を飛び出したアルビノの美青年は、悪の魔術師が開いた新世界の王となってそこを第二の故郷とし
 失われた王の血を引く青年は、古今無双の剣士となり、王の遺言の精霊を使役して、体のっとられたり紆余曲折を経て、正当な王座につきます。(これは王道!)
 …って感じでわりとハッピーエンドでおわるのですが、マムルーク朝パートは、「最期の最後で全然知らない人がでてきてすべてをかっさらう超→展↓開↑」、かつ「マムルーク朝の内部崩壊」「夢と現実の境の崩壊」というなんだろう…そうきたかぁぁぁ!!って感じとなりました。、「禁じられた書物」を作り出すことで夢と現実の虚構が壊れていく みたいな…。
 まさに「暴夜」とかいて「アラビア」と読むこの混沌…ちょう面白かったです…!!

 アラビアンいいよアラビアン…。というかこういう冒険活劇いいよ…。
 イケメンジャーマジお前ら旅に出ようよ…ちょっと故郷失ってみたり、王座失ってみたり、悪に染まってみたりしようよ!!!アラビアンな冒険活劇やろうよ!

 というわけで砂塵かいてきます。
 …でもそのまえに若葉ちょっとすすめてたからおいておきます。

春の国→プリマヴィア 金髪メイン
夏の国→シャンツィーラ 茶髪メイン
秋の国→ハーヴェスタン 銀髪メイン
冬の国→ナヴィガトラード 黒髪メイン

 例外はいっぱいあるけどとりあえずこれでいいか。じつはナヴィガトラードとシャンツィーラ以外はあんまり練りこんでないのでまた積みそうです。
 そしてマムルーク朝がでてきたのでナディールを急遽だしてみた。
 自分で描いててなんですがナディール超萌える…口下手だけどあったかくてうっかり犬に肉まんやっちゃうそういう彼が個人的にはBest萌えです。自分のキャラで一番すき。
 ブルースはナディールに比べてシャープです。あのひとは「自分が喋りたいから」口をひらくってことがあまりない。相手が必要としてるであろう言葉をかなりの確率で的確につかめるから、それを「与える」って感じ。

 ちなみにナディール
 そして祭典の当日。朝目を覚ましたナヴィガトラードの民を迎えたのは―一面の華吹雪だった。一夜の間に、花開いた桜が、淡い桃色の花弁を柔らかな春風に揺らしている。
 春―。冬の国の民が焦がれてやまない季節が、遂にやってきたのだ。
「あぁ…今年もまた、見事な桜ですねぇ。」
 のんびりと呟きながら紅茶を啜ったのは、門番だった。門をくぐっていく生徒に挨拶を返しながら、のんびりと外を眺めている。
「毎年貴方はそう仰っていますよ。彫刻家として、腕が鳴りますか。」
 その横で同じようにして紅茶を啜るのは寮長だった。
「桜の樹は表現できてもですね。あの花弁が風に舞う様あってこそ、『春』なのですよ。石は重力には逆らえない。」
「確かに、それはありますね。」
「どうしようもなく口惜しいですが、私の手には余る題材ですね…。あぁでも…本当に、いい日です。」
 そう言葉を切って、門番は溜息の代わりかのように紅茶を一口飲んだ。ひらひらと舞う花弁の下を生徒たちは祭典に向けて、校庭に集合している。
 春休みの少し前。ある意味では終業式よりも重大なイベントで行われる剣舞の披露―これは高等部2年の武芸項目で一位を取ったナディールとアドリアンが務めることになっている。
 そして―高等部1年の主席、高等部総代を務めるのは―。
「「「ハル!主席おめでとう!!!」」」
 パァン!!!!!!!派手な音とともに放たれたクラッカーの紙くずを派手に浴びてしまい、ぽかんとした表情で一同を眺めた。アークティカ、スタッカート、アンティエルド、とそれから数名の学友はいいとして―。何故ナディールとアドリアンまでクラッカーを自分に向かって鳴らすのだろうという素朴な疑問が頭をもたげる。
「おめでとう、ハルモニア。」
「あぁ…はぁ、ありがとうございます…。」
 けして嬉しくないわけではないのだが、何故か腑に落ちない気持ちでハルモニアは生返事を返す。2年の二人が演じる武芸項目は、校内で催される大会の2トップでなければならないと同時に、その他の科目でも平均以上の能力が求められている。―ある意味では成績さえ良ければとれる「主席」よりも難易度は高いのではないかと、ハルモニアは感じていた。自分がその二人を祝うことはあっても、その逆はあり得ないのではないか。
 賞賛の言葉が気恥しく思わず目を逸らすと、机の上のゴミが目に入った。片づけられていないクラッカーの包み紙は、きっかり人数分。だが包み紙が一つだけ異っている。ああ。と納得した。コウがいないのだ。一個だけ余ったクラッカーを見て、ナディールかアドリアンのどちらかが、もう一個買いたしてくるよう指示したのだろう。あるいはアンティエルドあたりが誘ったのかもしれない。
「……君はもともと成績優秀だって聞いてはいたから、なんとなくそんな気はしていたのだけれど…。とにかくよく頑張った。同じ場に立てることを、本当に誇らしく思う。」
「…その、なんだ。ルームメイトに不幸があったとは聞いているのだが」
「!ナディール!」
 デリカシーのない発言にアドリアンは声を荒げた。部屋の空気が一瞬にして凍りつく中、ナディールは噛み締めるかのように言葉を続けた。
「それでもこの場にきたお前は、本当によくやったんだろう。上手く言えないが…そんなお前こそ、送る言葉を読むのに相応しいと俺は思う。」
「………ありがとう、ございます。」
 哀しい―のとは少し違う感情で、不意に言葉が閊えた。思い出したのは、妹の姿を探すかのように窓からぼんやりと外を見る空色の髪の青年―コウの姿。

 そう、ミカは結局、見つからなかった。
国中探しても見つからなかった―というのは過言ではあるが、少なくとも、人間が一晩で歩いてゆけるであろう範囲にはきちんと捜索が行われたし、冬に行方不明になった尋ね人の欄には彼女の名前が加えられた。
だが―それでも見つからなかった。
冬と共に忽然と消える人間はそもそもけして少なくはない。獣と虫に貪られてしまって白い骨となれば故人を識別する縁は衣服や持ち物だけともなるが、それすら引きずられていく途中で失われていることも多いし、雪解けの水に流されてしまうこともある。
 だから―冬に消えた人間は、仮にその亡骸が見つからなくとも「死者」として扱われることもある。
ある意味では、春の祭典は、冬の死者を悼むための大規模な合同葬送ともいえた。


安心と信頼の通常運営です

2011-01-02 15:09:58 | 若葉のころ
 ちょーっとばかしジグの扱いがわるいかな?というわけで本日は若葉!!
 冬組がおわったからちょっと春組フラグなんぞたててみました。
 ジグが相変わらず安心と信頼の通常運営です。
 2Pカラーがありがち悪役?同人サークル活動??(その設定今考えただろ!)
「何のことだ。」
 で吹き飛ばしてくれました。歪みない。むしろ彼の言動に歪みがなさすぎて私はイラッ☆としたぞ!!
 ミカちゃんは咽喉ズタズタにされてるし、フォーチューンもまた頭痛と腹痛の種を貰ったようなものだし…。うん、このいやーなキャラっぷりを考えるとやっぱり普段の扱いは悪くてもいい位だな!うん!

 恐らく次が春組登場となるわけですが、クイント(あとブルース)のイメージは完全に大神の風神様!!!
 馬クイントが走る(飛ぶ)と演出はこうなるらしい
 馬ブルースが走る(飛ぶ)とこうなるらしい
 確か竜ジグが飛んだあとにはダイヤモンドダストが同じような感じできらきら光りながら落ちてくって設定がありましたが、大神には該当するシーンがないのであきらめました。
 そして大神のトレーラーみたら涙でてきた…。
 死ぬまでに絶対やっておいたほうがいいゲームはまちがいなく大神(無印)です。チビテラスについては3で判断する!


 あとはつらつら「今日あったこと」をメモです。
・絵のやるきドコー
 ネタをちょこちょこと。
 スキャンする気力は行方不明です。

 ファイさんの空耳、「顔が命のミブフォー」より。悶絶美形夫婦シュール系…とおもったんですが、せっかく描いた「鵜」画面からきえてやんの…。
 くやしかったので「ジグよりミブロさんのほうが若く見える」という指摘について検証してみました。映メ塗っただけだから色が安定しない。

 ジグ→26-28
 ミブロさん→32
 氷介さん→22
 の筈なんだけど。
 どう見ても、左から右へ若くなってますほんとうにありがとうございます。「アジア系って歳とらない」ってこういうことね…。う ふ ふ ふ ふ 。


 いろいろあってらくがきしたプルメロレムちゃん

 謹賀新年のつもりが力尽きた。


・屍鬼最終話
 あれだけ一杯見ていたはずのアニメも、蓋をあけてみればもう屍鬼しかみていなかったっていう…。銀河美少年どこいった!!(笑)
 とりあえず辰巳さんが格好良かったのと、夏野君の動機がちょとt弱いかなって感じたのと、沙室沙やべぇ!!!ってのが感想です…。
 見てて気持ちのいいアニメではなかったけど、でも最期までどきどきしながら見れたあたり、作品としては大変おもしろかったんだな、と。

 ところでアニメといえば。
 Fate/Zeroがアニメ化すると聞いたわけですが。
 オディニャン的な意味で超幸先の良い一年になりそうです。
 オディニャンまじ右の子。ていうか私の中で槍使い=右の子、というイメージがたいそうつよいです。




自分が何者なのかを、今更になって思い出したという体だった。血を吐いた娘のほうは、恐慌状態の中、それでも本能的に女の腕から逃れようと足掻く。ひゅうひゅうと、内側から裂かれた咽喉から笛のような音を漏らしながら、駄々をこねるかのように「嫌だ」と口走るその様はまさに「死に物狂い」と呼ぶに相応しい光景だった。
 女は哀しげに首をふると、すっと手を伸ばして娘の目を塞ぐ―大理石の彫像もこれほどには冷たくなるまいと思ってしまうほど冷えきった指先が瞳に触れた瞬 間―雪だまりに落ちたような感覚に、娘は太陽の色をした目を見開く。寒さか或いは眠気か―ふらついた長靴の底が氷張りの床を叩く音だけがいやに鮮やかに部屋に響いた。
「…お休みなさい。少しは楽になるでしょう。」
 娘が死んだようにぐったりと大人しくなり、女が手を離す否や…氷張りの床がせり上がり、氷の甲冑を纏った騎士が顕現する。その氷塊は、「一番暖かい部屋へ。」との女の命に従い―娘を抱え上げるとゆっくりと階段を下りて行った。
 がしゃん、がしゃん、という、氷同士が触れ合う武骨な音が遠ざかると、部屋は再び沈黙に包まれる。空気さえも凍りそうな静寂のなか、女はゆっくりと口を開いた。
「どうして―鏡を封じるに留めたの。」
「………さしたる理由はない。強いていうならば―報奨か。」
「報奨…?」
「『冬』としての任をよく果たしていることに対する褒美だと思え。…一人では、寂しかろう?」
 寂しそうだから話し相手を作ってやった―言葉通り受け止めるには、あまりにも男の口調は相手を嬲るような冷たいもので。女は僅かに苦しげに表情を歪めながら首を横に振った。
「……………そんな理由で、鏡を奪わず封じるにとどめたのであれば、必要はないわ。私が望むのは彼女の解放よ。」
 まるで言葉が自分を傷つける刃であるかのように、形のよい唇から吐き出された言葉はどこかたどたどしくぎこちない。だがそれなど聞こえていなかったような体で男は続けた。
「慈悲に任せて逃がすもよし。無聊を紛らわす道具とするもよし。あるいは次の冬代理に仕立て上げるもよし。あれはお前のものだ、好きに使うがいい―。―そしてあの娘がもし、私の出した問いに答えたならば、それはそのままお前の手柄となろう」
「………!!」
「―フォーチューン。私たちの契約はまだ死んではいない。」
 男は愉快そうに瞳を細めて、
「人としての生を望むのであれば、氷で愛を証明してみせろ。人としての死を望むのであれば、心の臓ごとお前の憂慮を抉ってやろう。」



 ナヴィガトラードがようやく「春」を迎えたのは、報せが出てから二月の後だった。
 太陽が暖かさを取り戻す頃、冬を祓うように「春の天馬」がやってくる―。いつからあるのか誰が決めたのか、それは定かではないが、天馬がやってくる日は何故か国をあげての式典となることが多く―アンティエルド達が通う王立学院でも、予定表にはきちんと「春の祭典」が組み込まれている。


超絶☆悶絶☆芋洗い

2010-12-12 11:11:08 | 若葉のころ
「天の底から見上げる奈落」「さようなら さようなら 二度と会うことは無いあなた」「」

 絶好の行楽日和×クリスマス×土曜日
 の三連続コンボで、昨日はじゃがいもの気分をあじわいましたこんばんは蒼牙です…!!
 しかし冬コミはこんなレベルじゃないに違いない!つよく…生きなければなりませんね…。

 時間がないので箇条書きでGOします!!自分ようメモも入ってます。
①昨日の写真について補足忘れ
・ディズニーの写真→物語に「ストーリー」ってルビがはいってました。物語とかいたらルビは「ストーリー」じゃなくて「ロマン」だろ!とおもった私はSHKの民。メルヒェンまであとちょっと!注文しなきゃ。
・ファミリーマートかローソンのマカロン→下手なお店のマカロンよりおいしい。ベリーの方食べてびっくりした。
②研修(ネタパート)感想
・自分は進歩がない…パソコンスキル?のびてません!
・山形にいった草食系男子の発言「周りの女子がいい子なんだけどイモ」…おまえ草食顔してからに…。
・最後のチームの男の子、ひとりが死ぬほど手が綺麗でびっくりした。
 手だけとらせてくださいとガチでいいかけた。なにこの手タレ…。クイントとか中性より王子キャラの手ってこんなんじゃないかって思うくらい綺麗だった。細いけどちゃんと筋っぽくて指長くて爪おおきめ。ブルースはもうちょっとごつめ、ジグはもうちょっと肉厚というイメージがある。手。アンティーはもうちょっと華奢かなぁ。
「セクハラかもしれないけど手綺麗っていわれない??」
「ピアノ弾いてそうとはよく言われるけどね。てか俺達の発言のほうがよっぽどセクハラじゃない??」
 という会話をしました…。自分が女の子ってことを時々忘れます。寧ろかなり忘れます。手の写真とらせてもらえばよかった…!!!
・最後のチームの男の子、ひとりが北村一輝に似ているという噂だった。
 てか「メガシャキに似てないか」って言われてた。だが私のセンサーには反応せず…。一輝さんだったらもっとハァハァしてるもんなぁ。
③ディズニー感想
・憂威さまがダッフィーとシェリーをつれてきてた。可愛くてしぬる。てか憂威さんかわいくて萌え死んだ。ピンクが似合いすぎる!!
・長官さまは相変わらずだなう。てか今東北に住んでる筈なのになんでこんなに会うの…?二か月に一回は顔見てるきがする。
・パレードは去年と服がかわらない、なう。(このあたりまではリアルタイムでつぶやきをメールにいれていた)
・憂威たんに見せてもらった限りでは海のほうは現代っぽいらしい。白と黒のドレスが大層かわいいらしい。
・長官がいよいよ馬主になるらしい。いいなー!!!!いいなー!!!!というか愛だよなぁ!!
・マイケルってば昭和感がひどいのに恰好いい→映画の話になる→来週オペラ座の怪人だと!!!(カッ!!)
 上から数えたほうがいいくらい印象に残ってる映画だから是非お勧めしておきます!こんなてか顔半分が目茶目茶だろうがもう半分があれだけイケメンならば 許されて然るべきだとおもうんだけど。てかラウルより絶対ファントムのほうがイケメンだって!!!懸けてもいい!!!おれファントムの仮面かマントになりたい!!!!!(超真顔で)
 point of no returnphantom of the opera と mascaraed がすごいすき…。時間があったら是非!といっておきます。
 蒼牙がお勧めする映画って大抵絵面ばっかりでろくでもないものだけど、(じっさいこれを見に行った理由ってのもスワロフスキーのシャンデリアがみたかっただけ…)これはすごく…面白い!!!オペラ座とか怪人とかありがちトライアングラーとかが好きな人は、是非ー!!これは美味しい映画だとおもいます。
 え?オペラ座コスプレネタ??ハロウィン??…わすれて。うちのファントムが歌うとか腹筋が死ぬレベルだから!
 どうでもいいけどニコ動におちてるオペラ座の怪人(海外ドラマ)がちときになる。
・ワンマンの抽選へ。見事に外す。ミスマスもワンマンもあてた奇跡のパスポートは、そういえば株主優待パスでした…。
・男の人の話になる。
憂威「最近お金より愛かなって思う」
長官「えっ高校時代と逆じゃん!!」
蒼牙「…愛とか恋をしてないから妙に愛とか恋に夢を抱くんじゃない?」
憂威・長官「その発想はなかったけどそうかもしれない。」
 いやだって…憂威さんがお金より愛を取るとは思えなかったの…。どっちかっていうと、愛>>経済力じゃなくて夢>>経済力なんじゃないかな…って…。それなら納得できるんだ…。
 しかしそういうことを書いてしまう蒼牙だって、「35歳くらいになってから若いヘタレホストにダダ嵌りして貢ぐ人生を送っている」かもしれないです。偉そうなことをいってみたって、人生は判らないから!
・パレードを見に行く。去年と服がかわらない、だと…。雪の妖精とか天使あたりはレムちゃんミカちゃんあたりでFA。兵隊は双子にきせたい。
・ふと思ったこと。
 冬=クリスマスという扱いをされてるから余計に感じるかもしれないんですが、「サンタさんが帰ってからが冬本番だよね。」って蒼牙は本気で考えてます。一人きりのメリークリスマスを悼む間も無く家路を急ぐ、みたいなのが冬かなと。
 「しばれる」って言葉の意味が肌で判る人には、蒼牙の言ってることはなんとなくわかるかな?と思ってます。わかんない場合は…うーんと…リア充することをお勧めします。(キリッ)
 ちなみに今年の蒼牙のクリスマスは。仕事です。
 そんな残酷な冬のイラストを、pixivのリクエスト企画で描いていただきました!

 たにしろ 様

 極寒オーラが凄まじすぎる…!!!!!!
 カオスレギオンって小説の「ドラクロワ」ってキャラの描写に「氷の神像」っていう描写があるんですが、これってクールビューティーの究極のイメージだとおもいます…!!!(いえ、書いていただいたのはフォーチューンなんですけど)
 こう、完璧で、冷やかで、超越すぎて不可侵というかなんか損ない方が判らないというか、触れられない感じ。触ったらなにか罰が当たるんじゃないかと思ってしまうような、相手に畏怖を与えるような美しさ。画面全体を青で統一してるのと、肌の色のかけ方がまた背景とマッチした生々しい白さで…なんかもうとにかく、「命を奪う寒さ」といいますか、それがすっごい一枚の中に詰め込まれてるなと…!見た瞬間、恋とは多分違う感情で心臓がぎゅーっとなりました。さむい。
 顔ばっかり描いてる(しかもそこまで美形にかけない)ヘタレ絵描きとしては、こういう雰囲気のある絵が死ぬほど好きです…。世界観を一枚で構築するというか。「どうしてこうなった」と言いたくなる世界観を構築できる絵がすごくすきだなと感じました…。

 ということで本日は極寒ふゆ(り)ぐみです。男が一人いるのでふゆりぐみではありません。ただのふゆぐみ。
 ジグを文章で書くのは久しぶりかもしれないですが…相変わらず歪み無い感じです。安心のつまんなさ…じゃなくて安定感!


 低い声が殷々と、冷え切った空気の間を縫うようにしてこちらまで届いてくる。見えないから動けない―。立ち止まったままのミカの手を女がとった。触れられた指先からじわじわと、全ての感覚が死んでいくような錯覚すらどこか遠く、ただ盲いた人のように導かれるまま前に進む。
ふと―以前もこんな感覚を抱いたことがあったなと、関係のない記憶が頭をよぎった。
(片割れ)
 それは橇遊びに行った日。深く積もった雪だまりに落ち込んだ昼時。
寒くて堪らなかったのに、暫く雪に埋もれているうちに寒いと言う感覚が消え、ぽっかりと空いた穴から、動くことも出来ずに空を見上げていた。ゆっくりと自分が死に近づいているのだと、理不尽な恐怖で涙が溢れたとき―現れたのは、やはり泣きそうな兄の顔だった。
(すごく寒いよ、ねえ。)
覚束無い足取りで、高い階段に躓きそうになりながらも、脚は止まらなかった。動けなかったあの時とは違い、今は自分の足で歩いていると言うのに、「死」に近付いているのだという意識は一足ごとに高まっていく。意識が白く濁っていくような寒さが強まり、記憶の中で自分を覗きこんできた兄の顔さえ霞んだ瞬間―女が脚を止めた。
「咽喉。か。」
「ええ。」
 問いかけるのは男の声。答えるのは女の声。咽喉が何だと問いかける前に、女がそっと背中を押した。
「大丈夫よ。然程痛みはないわ。」
 何が?と、問いかける前に、脚が進む。玉座に座る男の正面に立たされる形になったミカは、霞む目を懸命に見開いて相手を見返す。目を逸らしたら殺される―感じたのはそんな、肉を喰らう獰猛な生き物を前にしたときのような奇妙な緊張感だった。
退屈そうな顔をしていた男の表情が、その時僅かに変わる。面白がるかのように目を眇め―無造作にこちらに手を伸ばしてきた。どこかで見たような目の色だと思った瞬間、その指先がとん、と軽く、咽喉に触れる―。
「――!!!!!」
 咽喉の奥で何かが弾けるような感覚と共に、鉄の匂いがわっとせり上がってくる。たまらず体を折って咳き込んだ瞬間、掌に吐きだされたのは真っ赤な血霧だった。
「ジグムント!」
 一息遅れて、女が絶叫したのが―聞こえたような気がした。

「――!!!」
 声にならない悲鳴を上げて、娘はよろめいた。
「ジグムント!」
 声すら出せずにその場に崩れかける娘の代わり、とでも言うかのように、女が悲鳴にも似た声を上げて娘の体を支える。何が起きたのか判らない、とでも言いたげに目を見開いてガタガタと震える娘は、呆然と自分の掌を見つめていた。
密度の高い氷のような鮮やかな青の髪は、ある意味では目の前に立つ女の、陽光を透かしたような髪よりも余程この雪の宮殿に似合うというのに―。寒さに身を抱くようにして震えるその姿は小さな生き物を思わせた。そして、それを庇う女は―
「あまり触れるな。―それを凍え死なせたいのならば、それでも構わんが。」
「―!!!!」
 女の肩が、面白いほど大仰に震えた。

某宅の日記で拝見して以来

2010-11-28 19:18:00 | 若葉のころ
 某宅の日記で拝見していらい、ずっと気になってたんですが
 本日やっと確認取れましたうみねこ格ゲー化!!!!!
 およそ格闘とは無縁なドレスのお姉さま方がすげぇことになっている!!!!!!とりあえずメイドの戦闘服はメイド服だと確信いたしましたハァハァ!!

 んでもって。
 もうひとつ。
 今日の日記はこれが本命。

 メルヒェンやべぇ

 血がたぎるなんて レベルじゃない!!!!!!

 もう なんだ

 みんな 聞くといいよ 宵闇の唄

 うおおおおおおおおお
 俺 サンホラに恋する! 
 うあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!
 陛下アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!(ミーシャー!の発音で)
 だめだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
 今かつてないほどハァハァしてる!!むしろのたうちまわってる画面前で!!!!!

 やべぇパッション! 
 ちょうぱっしょん!!!
 すげぇなんか頑張れる気がした!!!!!!!!!!!!

 今回の7th storyはどうやら童話モチーフらしいです。すごい懐かしい童話とかあってふきました…ホレのおばさんとか、そもそもグリムだったんだ!ってくらい驚き…。
 ちなみに、私が好きな童話ランキングを上げてみると
1、昔から金髪にされることがおおい眠り姫(ブルネットとか黒髪ってみたことない)
2、健気で泣ける 人魚姫(金髪とか青髪がおおいきがする)
3、今みるとどうしてもジークフリートという名前で笑いをかみ殺してしまう 白鳥の湖
 眠り姫はたいそうえろいよね。(アン・ライスの読みすぎですねわかります)あと二つは悲恋で基本的に趣味まっしぐらです。グロエロトラジティ!だいこうぶつ!!
 あ、悲恋といえば、マイナーですが「黄色い小人」という童話もすきでした。
 ざっとあらすじをかいてみると
・お妃さま(ごめん、王様だったかも)が黄色い小人に娘をあげる約束をしました
・娘は隣国の王様(王子様ではなかった。なんで王子様じゃないのか疑問に思ったからよく覚えてる)と恋におちました
・ですが約束の期限がきて、お姫様は小人にさらわれてしまいました(たしか)
・王様は「嫁とりかえすべ」と黄色いこびとの本拠地にのりこみました
・黄色いこびとが卑怯だったのか王様がぬかったのかわかんないけど王様は黄色い小人に殺されました。相討ちだったかも。
・お姫様は嘆き、確か心臓が破けて死んでしまって。最後二人はしゅろの木になりました
 特に最後な ん で や ね んと言いたくなるような展開の連続ですが。
 今考えてみると、この王様が負けた理由にはれっきとしたおとぎ話ルール的なものがあって。
「王子様じゃなくて王様だった」
「相手がなんかザコっぽかった」
 だと思うんですがいかがでしょ。
 まず一点目。
 …以前ジグムントのとき騒いだ「25歳の壁」でもあるんですが。童話ってほんとに「王子様」に甘く「王様」に厳しいような気がする。
 もともと童話における王様って、「おひめさまのパパですねわかります」みたいに影が薄いか。
 臣下とか旅人に無理難題をふっかける役か、その2択な気がします。王様テラ涙目。
 次に二点目。
 敵が「きいろい小人」だったこと。
 悪魔ってぐらい明確な悪であれば「駆逐されなければならない」でも、小人ごときだと逆になんか「弱い者いじめカッコワルイ!」みたいなノリになるきがする。
 だって白鳥の湖のジークフリート(青くも黒くもない)は…ちゃんと悪魔倒してるもん…。
 ナンテコッタイ!!!!

 まぁ
 さらに言わせていただくなら。
 一番不幸なのはそんなヘタレ王を戴いてしまった国民であろうよ。嫁とりにいってしっぱいして勝手に野垂れ死ぬとかひでぇはなしである…。
 …ん?
 あれ??
 あ、だから余計に悲劇なのか。把握。

 どうでもいい呟き。
・ベアトリーチェ、の名前の由来はずっと「神曲」だと信じてたんだけど、EP7みて、ベアトリーチェ・チェンチじゃないかとおもった。違うとはおもうけど。
・緊急避妊薬なるものが取り扱われるらしい。けどエイズも緊急回避できる薬をつくるか、人類がエイズウイルスを体内で殺せるくらい強くならないとダメだと思う。人類よ進化しろっ!!
メルヒェン関係で童話漁ってたら白雪姫も金髪だったと聞いて心が死んだ。何故黒髪にした!とおもったけど、「金髪ならいいとおもうなよ!」って突っ込まれそうだからいいや。
・金髪といえば本日は黄金の羅針盤!ニコールきれいすぎてしにたい。随分年とったなとおもうけどやっぱりすごい。このひとすごい。
・ブライアン・ジュベールの衣装がすごくかっこいい。ついでにいうと顔もかっこういい。
 でも。
 なぜ あらぶるたかのポーズなんだジュベール!!!!!!!!!!!!
 いとしいけど愛してるけどなんであらぶる鷹のポーズなんだジュベール!!!
・練習してみたが、ドット難しくてしぬる…。

 ドットちょうむずかしい涙でる。こんなんじゃお手伝いできないからもうちょっとがんばる…。周りが神ドット師だからわるいんだとおもう!!!

 ドットで目が疲れたので普通にアンティーをらくがく。さらに心肺停止させる勢いでジグムント。つかれてるのにこいつに手をだすあたりMのMたる所以だと思う。
 最近双子ばっかりだったからちょっとほっとする。
 アンティーはオリエント衣装以来。
 ジグは、ああ、家出直前以来…か!
 アンティーのほうが空白期間が長いとか自分で自分が信じられない。

・ついでに若葉もいれる。お気づきかと思いますが寮長先生はヴィットーリオっておなまえです。

「………!!!」
 その言葉を聞いた瞬間、コウは弾かれたように立ち上がった。今聞いた言葉を拒絶するかのように相手に背を向けると、壁にかけてあるコートを手に取る。
「どこに行くつもりですか。」
「妹を探しにいく…!!」
「いけません!あなたは昨夜、凍死ぎりぎりのところを救われたいわば半死半生の人間。本日は絶対安静です。」
「どいてくれ!!!寮長!!」
「コウ!」
 思わず高まった彼の声を遮ったのは、どうなるものかと固唾を飲んでいた生徒たちの間を縫うようにして部屋に入って来たハルモニアだった。
「寮長はもう、探してくださってるんです!!あちこち人をやって調べて、それでも見つからなかったんです…!」
 元々白い、雪兎を思わせる顔立ちが、何故か今日は紙のように白い。
「ミカがかえってこないんで、寮長が守衛に話を聞きにいったんです。…コートも着ないで外に出て行ったって、言ってました。…兄貴から聞いたんですが…。昨日は冬の代理が来てたそう、です。」
 ハルモニアの声が一瞬そこで震えた。張り詰めたような彼女の表情は泣き崩れたいのを堪える、緊張しきった表情なのだとその時コウはやっと悟る―。思わず声を詰まらせた彼女のあとを引き取ったのは寮長だった。
「……人が耐えられる寒さではありません。…雪が解けるまで…待ちなさい。」
「……!!!」
 声も出せぬまま、コウは呆然と椅子に戻った。ハルモニアはぎりりと歯を噛み締めてうつむく。堪えられずに漏れる啜り泣きの声はスタッカートか…。
 部屋全体が重苦しい雰囲気に包まれる中、アンティエルドだけは―ただじっと沈黙して外を眺めていた。



 どれほど眠ったのか。或いは気を失っていたのか―。
 目が覚めたとき、そこは真っ白な部屋だった。吐く息の白さにようやく寒さを思い出してはね起きれば、靴の踵が床に当たって甲高い音を立てる。その音にさらにぎょっとなって、ミカは小さな生き物のように慌てて左右を見渡した。そうしている間にもぞわぞわと寒気が四方から押し寄せてくる―。よく見ればベッドに掛けられたシーツは織りあげた霜。和毛のようなふわふわとした感覚は、さらりとした粉雪―白く煌めく調度品はすべて雪と氷でできている。何故溶けないのか、そんな場違いな疑問が頭をよぎるが、それは雪が溶けないほどこの部屋が寒いからだと妙に冷静な部分が返答してくる。
 ならば何故自分は何故―そう思った瞬間、「……動けるようね?」と冷やかに甘い声が背後から投げかけられた。はっとなって振り返ると、先程の白い女が、微かに小首を傾げてこちらを見ている。たじろいだように息を飲んで後ずさるが、
「………それならば、行きましょう」
 ミカの返事など聞いていないかのように女は立ち上がった。どこへ?と問いかけたかったが、口を開くのが躊躇われ、彼女はうつむきがちに頷く。
 細雪の廊下を、女は一言も口を聞かずに歩き続けた。聞こえるものといえば二人分の靴音と、それから長いドレスの裾が床をこする衣擦れの音のみ。これほど広い城だというのに、生き物の気配は全くない。
 どれほど歩いたのか判らなくなるころ、ついに女は脚を止めた。そこは大きな扉の前。扉は一度見たことがある、ナヴィガトラードの城の玉座の間への入り口を思い出させる荘厳なつくりで、ミカは思わず息を飲んだ。
(ここは、嫌だ。)
音も無く扉は開き、女するりと部屋の中に滑り込むといらっしゃいとでもいうかの様に背後に立つミカに向かって頷いて見せた。だが―彼女の脚は止まったまま動かない。
 一面氷張りの部屋―それは他の部屋と全く変わらないはずだが―は、明らかに他の部屋と異なっていた。何が、と問われて即答することは難しかったが、恐怖と言うよりは純粋な寒さで自分の歯がカタカタと鳴っていることに気付いた瞬間、彼女はこの部屋の空気が他の部屋と比べても圧倒的に冷え切っているのだという事実に気付いた。それこそ魂まで凍えるかのように。
 大広間の中央には玉座が設けられ、そこには男が腰かけていた―ように彼女には見えた。見えた、というのはあまりの寒さと城の眩しさに目が霞んでいたからだ。
「………入れ。」