goo blog サービス終了のお知らせ 

半月記

半月に一回くらいは、何か記録をしていきたい

絶望の凱歌/弟よ…

2006-03-14 20:41:00 | 絶望の凱歌
 アイリスを、牢に入れておくのは忍びない…そんな本音が見えるからこそ、その決断は残酷だった。
「何かの間違いだという言葉が真実なら…お前はこの件に全く、関与していない。…そうだろう?」
 その癖に、そうだろう、と問いかける声は何処か優しく。こみ上げてきた感情に今度こそ完全に絶句し、彼女は俯いた。泣いているかのように声を詰まらせ、はい…と震える声で答える。
「…」
「こいつのイレギュラー認定の判断は、ここハンターベースで下す…いいなっ!!!」
 叩きつけるように言うと、ゼロはざっとあたりを睥睨した。
 力ずくで押さえつける形となっていないか…そうならばフォローに回らなければならないと、エックスはこっそりと辺りを見回す。見上げる顔に浮かぶのは不満だけではない。アイリスをイレギュラーとみなさないことに安堵したような表情の者も居て、彼は内心ほっと息を吐いた。彼女の人徳が発揮されたようだ。
「あ、あの…」
 だがその中で小さく声をあげたのは、以前も見かけた黄色い、小太りの外装のレプリロイドだった。
「…何だ?」
 耳ざとくその声を聞きつけたゼロは、歩み寄ることもなく、ゼロはきろりと視線をそちらに遣る。その眼光の鋭さにたじろいだか、なんでもないデシ、と答えて後じさる彼を支えるようにエックスは歩み寄った。
 それがきっかけになって、ハンターベースはざわめきを取り戻す。
「…言いたいことがあるなら、俺が代弁しておいてもいいよ。」
 こそりと耳打ちすると、彼は驚いたような顔で振り返り、エックスの姿を見て今度こそ飛び上がった。
「…あ、エ…エックス隊長、デシね…?僕はダブル。新人研修から上がってきたオペレーターデシ。第0特殊部隊への派遣の予定だったデシ…。今、あの人がオペレーターになるって聞いて、僕はどうすればいいのかって思ったんデシ…」
「そうか…。じゃぁダブル、君にはゼロじゃなくて俺の部隊のオペレートを頼みたい。第17部隊は人数が多いし、オペレーターがもう一人居てもいいくらいだと常々思ってたんだ。」
 励ますようににこっと笑い、彼はダブルの肩をポンと叩いた。
「…で、でも…」
「上層部には俺から言っておくよ。…ゼロに抗議するような、意見の言えるオペレーターは貴重だ。」
 冗談めかしたその言葉に、ダブルの丸い顔にも笑みが広がる。
「では、ヨロシクお願いしますデシ!!」
 エックスが妙に苦労症だとか、妙に喋り方がジェイドっぽいとか。そういう点には突っ込みを入れないで欲しいと思います。やっとプロローグ終わりやがったチクショウ!!

 今日弟の進路を聞きました。工学部系希望だそうな(数学嫌いなくせに…)
蒼牙「…何故に?」
ギル「んー、ロボットつくろっかな。」
蒼牙「…!!!!」

 ロボットロボットロボットロボットロボット!!??

 がはァッ…!!!!こいつ、いいキャラしてるよ…!!←「ロックマン好きにロリショタはいても悪い奴は居ない」っていうその思考パターンやめろ
 久しぶりに奴に萌えた瞬間でした(真顔)
 これはやはり、蒼牙と同じくロックマンが動機だと信じてもいいですか?(人の心を持ったロボットに憧れる余り人間を研究する学部に入った奴は私ですが。)
 ロックとかロールとか、是非とも開発していただきたい!ただ現在のニーズを考えると、彼らは「お手伝いロボット」を超えて「メイドロボット」か、「介護用ロボット」という名称を与えられてしまう悪寒がします。介護用ロボット…(遠い目)

 生まれ変わるんだったら…次は、光合成ができるクリーンな生き物がいいな。(ぇ)海草とか木とか。路傍の草になりたい。もしくは光合成のできるロボットやレプリロイド。選べるんだったらファントムがいいと言い放つくらい、只今脳内で壮絶なるエックス様祭り開催中。同時にフォーチューンブームがやってきたんで、ごちゃごちゃでまさに救えない状態です。エックス様がうっかりジェイド喋りとかしてて耐えられません…!!ヤメテ!!このごちゃごちゃはレギオンが呼べますとも。出でよ凄魔!!!
 またロレンツォ×フィオナが…遠くなる…!!!

 …ホワイトデーという現実をそしてすっかり忘れていました。ちゃんちゃん。

絶望の凱歌/お兄ちゃん~。

2006-02-27 20:49:04 | 絶望の凱歌
絶望~は、下にいます。
 えぇ…と、ついにおにいちゃん購入!!遅ればせながら!!
 OP…。あの漫画のシーンでしたね。いや、うん。
 いや、こう、鼻血がでそうで。うん。
 花粉症の粘膜手術したおかるが、「ありがとうございます」って言った瞬間鼻血が垂れて、「おぉっと垂れてるよ」と先生に拭かれたという逸話をもってるんですが。
「ねぇちゃんねぇちゃん、涎涎。」と私も弟に指摘されました。やばいバージル、バージルゼハァ!!ゼハゼハしてるうちに死んだぁ(涙)ダンテよりはるかに使いづらいです。彼。でも、幻影剣のおかげで画面は派手にクレィジィ!!わーいわーいチャージショットだーvv(違)
 私はほら、お兄様がいるだけでいい、見てるだけで幸せ人間なんで。ダンジョンがまったく同じってことも気にならないから。でも、敵でスノボーはやってくれないんですね彼。見たかったな。イヤーッホーーウな兄、ストリッパーのポール!でくるくる回る兄!!
 でも、ヤマトの「ひゅごわっ!!」が格好いいので許します。アニーMyLove(いいかげんにしろ。)
 兄について語ったら救えないので。このあたりに。うふ、ふふ、ふふふふふふああああははっははははははは!!!!
 とおもいきやまたきました。ジェスタームカツクーーー!!!!!!あたればガンガン体力削れるのに、ワープして追ってもあたらない、あたらない。おおおおお退場シーンとかすんげぇむかつく…ムキーーーーーー!!!!!!!そんなに叩いてほしいんだったら布団叩きで叩いてやるわよコノヤろー!!!ヴァジュラでケツ掘ってやろうか…まったく…。(下品)あぁそれにしてもバージルはほんと人間やめたくなるほどクレイジー。うはっ!!
「我がレプリフォースの勇敢なる兵士諸君。」
 録画された演説は、そんな呼びかけから始まっていた。
「今や我々レプリフォース全員が、大いなる危機に見舞われている。昨日の大規模な虐殺が、我々の手によるものだ…という嫌疑がかけられているのだ。」
 ゼロが盛大に舌打ちし、黄色いレプリロイドを振り払って画面を睨み付ける。
「幸い、イレギュラーと判定されることは免れた。しかし、確実な犯人が挙げられない以上、我々への疑いが晴れることは無いだろう。」
「だが、我々とてこのまま嫌疑の目を向けられるという不名誉な立場に甘んじてはいられない。…我々は自らの手で、レプリフォースだけの国家を設立する!」
「…!!」
 アイリスは呟いたが、そう問いたいのは皆も同じだった。
 独立。
 これは人類に対しての敵対ではなく、自由と安全の正当な権利を求めるための戦いだ、とジェネラルはその後続けたが、「独立」の言葉はそれを掻き消すほど衝撃的だ。恐らく人間達も、独立という言葉で恐慌状態に陥り、あとの話などろくに聞いてはいなかったようだ。この放送が行われたのが午前9時、その僅か後には、議会からレプリフォースをイレギュラーと見なす旨の通告が為されていた。
「共に築こう。何者にも冒されない理想の国家を。ともに進もう。われわれレプリフォースの未来に向かって。」
 ジェネラル…今やイレギュラーの筆頭となった男…は、まるで祝福でも与えるかのように腕を掲げ、演説の最後を締めくくる。あがりかけた歓声を遮るように、ジェネラルの右にいた男…陸軍士官、カーネルが進み出て、声をあげた。
「私もジェネラル将軍と同じ意見だ…我々にはこれしか道がない。恐れず、勇気と誇りを持って戦おう。我々はレプリフォース、地上最強の軍隊なのだから!」
 武勇の誉れ高く、ジェネラルの右腕ともみなされている彼の激励に、わぁ…っと歓声があがった。口々に敬愛する将軍とその右腕の名を呼び、拳を振り上げ…その熱狂を否定するかのように映像がブツリ、途切れた。
「そん…なっ…!!兄さん!!」
 アイリスは悲鳴をあげて、真っ暗になったモニターに駆け寄る。すっと近寄ってきたゼロに縋るように、声を張り上げた。
「…これは、何かの…間違いです…!!お願い!兄さんと…レプリフォースと戦わないで!!!」
「…先ほど、正式にイレギュラー判定が下された。俺はハンターとして、彼らと戦わなければいけない。…そしてアイリス。お前にはオペレーターとして動いてもらいたい。」
「隊長!!」
 咎めるような声があがったが、ゼロは煩わしそうな表情で彼らを一瞥し、言葉を封じる。問い掛ける気配に、振り向かずに彼は告げる。
「お前が…。優秀だからだ。」
 アイリスは、泣きそうに表情を歪めた。

絶望の凱歌

2006-02-18 21:50:13 | 絶望の凱歌
 翌日、10時をわずかに過ぎたころ。担ぎ込まれてきた怪我人の治療を手伝うアイリスの元へ、武装したイレギュラーハンターがどやどやと入ってきた。
「レプリフォース所属のオペレーター、アイリス・ベルドラルだな?」
 そのあまりに不穏な雰囲気に気圧されたか、火がついたように子供が泣き出した。アイリスは戸惑いながら、頷く。
「御同行願おう。」
 ほかに選択肢などあるわけもなく、彼女は頑強そうなレプリロイド達に取り囲まれるようにして部屋を出た。
「…何処へ行くんですか?」
「……。ハンタールームだ。」
(どうしたのかしら…?)
 不吉な予感に背筋が粟立つのを感じながらも、それ以上何も問うことはせず黙々と歩を進める。音を立ててドアが開いた瞬間、飛び込んできたのは怒声だった。

「隊長!それは規律違反デシ!」 
「煩い。」
 そこにいたのは、エックス、ゼロ、それからオペレーターだろうか、黄色いボディのレプリロイド。どうやら何か揉めているらしい。その代わりに彼女のもとへ、エックスが緊張しきった顔でやってきて、
「どう言ったらいいか、判らないんだけど…。」
 と呟いた。何かをためらうように、伏目がちの目元で長い睫が微かに震えている。その動揺と戸惑いが、彼女の不安を倍増させた。
「いったい、何が…?」
「レプリフォースが。」
 エックスはそこまで言って、いったん言葉を切る。その目がそろそろと上がり、痛いくらいに濁りのない視線が彼女を射抜いた。聞きたくないと叫びたくなるのを堪え、頷く。
「独立を、宣言した。」
 その声にあわせるかのように、録画された映像が流れ始めた。
 エックスの美人描写は時にフォーチューンを上回る。(笑)

絶望の凱歌/幼児以下

2006-01-29 13:53:36 | 絶望の凱歌
 今日の絶望の凱歌は長いので、下にいます。
 幼児が洗剤をのんでしまって大騒ぎーというのは小さい子供のいる家庭では決して珍しくないですが。まさかこの年の子供が洗剤を飲む(厳密に言うと、食う)とは誰も思わなかったに違いない。
 朝っぱらから寝ぼけて洗剤つきのパンを半分ほど食ってました。こんばんは蒼牙です。
 ことの始まりは、母親が台所で「ホームクリーニング・エマール」を零したこと。私の朝ごはんにはフタがかぶせてあったし、飛んだ様子も無かったのでほうっておこうと思い、彼女はそのまま洗剤については忘れてしまいました。
 ところが。皿の端っこには(そう、フタと皿はサイズが合っていなかった。)ばっちり洗剤が飛んでいたらしく。そこに置いたパンにじっとり染み込んでしまった模様。
 最初はね、なんか苦いな、って程度だったんです。目玉焼き、焦げてるにしては苦すぎるなーって。で、段々気持ち悪くなって匂いを嗅いでみたら…。フローラル。めっちゃフローラル。
 あまりにもびっくりして投げ捨てました。明日更新されてなかったら、蒼牙は死んだと思ってやってください。(笑)いや、今元気だしきっとぴんしゃんしてるだろうが。

 そういえば、幼児が誤ってそういうモンをのんでしまった場合、対応は
・吐かせる
・吐かせず水か牛乳を飲ませる(無理に吐かせると口などの粘膜が灼けてしまうらしい。水や牛乳は、胃の粘膜をカバーする。)
・何もせずに病院直行
 の三パターンに分かれるらしいですね。アルカリ性とか酸性とかはあんまりこの場合は関係ないそうです。でも何が決め手になってるのかって聞かれると…分らない(笑)

 
 イレギュラーハンターの本部に出向いた証言者が戻ってきたのは、夜半を過ぎた頃だった。廊下を足早に進む足音が、ジェネラルを始めとするレプリフォースの上級士官が集まる部屋の扉の前で止まる。
 入ってきた軍人の顔は…引きつったように奇妙に歪んでいた。その表情にカーネルは一瞬違和感を覚えるが、直ぐに意識はジェネラルと彼との会話に引き戻される。

「只今、帰還いたしました。」
「任務ご苦労。…ハンター側の返答は?」
 その質問には答えず、不意に彼は跪き、
「この命を懸け、御奏上仕ります!」
 今までとは比べ物にならない大音声で叫んだ。
「イレギュラーハンターは、我々を邪魔者とみなしています。自らこそが人間の最高の庇護者だと自負する彼らならば!我々を、イレギュラーと決め付けることすら厭わないでしょう!」
 ざわと空気が揺らいだ。それに乗じるように男はさらに声を張り上げる。
「私は本日の尋問ではっきりとそれを悟りました。両日中には、ハンターもしくは人間から、不名誉な命令が下るでしょう!どうかお考え下さい、総帥!!!」
 その言葉と共に彼は腰に帯びていたビームサーベルを抜き放つ。
「レプリフォースに…栄光あれ!!」
 待て、との制止の言葉も待たず。

 ずどん。

 重い音と共に、分厚い装甲ごと、心臓部にあたる動力炉が射抜かれる。一瞬苦悶の表情を浮かべたものの、次の瞬間、その身体は大きな爆発と共に四散していた。

 暫くは、誰も何も言えず立ち尽くしていた。
「…∑の反乱の際にも。」
 しんとした沈黙の後、海軍士官が低く呟いた。
「ハンターどもは、我々の助力を拒んだ。…身内の恥は己で漱ごうとする、傲慢の為に。」
「奴らは最初に、人間によって作られた団体だ。驕りが無いとは言い切れぬ。」
「…疎んでいる、か。」
「或いは恐れているのだろう。我々の力を。」
 ざわめきはやがて潮騒のように引き、その代わり全員の視線が一斉にジェネラルの方へ向いた。ご決断を、あなたに従います。その目は何よりも雄弁にそれを物語っていた。
 その信頼と忠誠には、一点の曇りも無く、時ならずとも彼はこの軍を誇らずにはいられなかった。
(危険だとは思わぬか。)
 その脳裏に、忍び込むように不意に男の声が蘇る。イレギュラーハンターの上層部は、人間の議会と繋がっている。それ故、イレギュラーをイレギュラーと認定できるのは、ハンターだけ、なのだ。
 もし、今目の前で命を絶った彼が言うように、ハンターがレプリフォースを疎んでいるのだとしたら、今回の事件で、少なくともレプリフォースの軍備縮小が要求されることは必須。
(やられるまえに、やれ。)
 そして軍人たる彼らが、軍の縮小という屈辱的な出来事に耐えられるとは思えなかった。ならば、今の状況には甘んじていられない。
 戦うのだ―。現状と。敵はヒトでもなく、レプリロイドでもない。
 目の前で自害した軍の武器管理者の軍人としての死に様は、彼にそう言っているようだった。

 戦うのだとしたら、誰のために戦うのか。何の為に戦うのか。

 ジェネラルはそれに答えるよう、自らに問いかける。

 戦うのだとしたら―。
 信頼を寄せる部下達の為だ。誇りのためだ。軍人として生まれてきた己の魂の為だ。

 結論は、直ぐに出た。

「沙汰は―」
 彼はゆっくりと口を開いた。
「追って知らせる。」

 そうは言いながらも、決意は既に、固まっていた。

絶望の凱歌

2006-01-15 00:57:15 | 絶望の凱歌
「何だと…?」
 その視線を真っ直ぐ受けとめ、ゼロは先程のイレギュラーを指した。内部を確認したカーネルは、確かにレプリフォースのものだ、と苦く呟いた。
「…判っただろう。一先ず武器を捨て、俺たちと一緒に司令部まで来てくれ。」
 だが、武人に武器を捨てろと言うことは最悪の侮辱に等しい。お前の頼みでもそんなことはできない、と語気も荒くカーネルは吐き捨て、いましも立ち去ろうとした。
「待ってくれ、カーネル!」
 その気配で、やっと歯車が正常に動き出したのか、慌ててエックスはその後姿に呼びかける。
「武器を捨てろとは言わない!ただ今すぐ、誰か、このあらましをイレギュラーハンターの司令部と、それから人間達の代表に説明できる人が必要なんだ。武器の件については何とかするから、とにかく今は一緒に来てくれないか!」
「エックス、だが武装したヤツを司令部に入れるわけには…。ハンターだけならともかく、今は人間が来ている。」
 ゼロの制止に、エックスは一瞬言葉を詰まらせた。だが、必死の訴えが通じたのか、或いは軍人の気性を慮っての発言にか、カーネルは足を止め、ちらりと彼をを振り返った。
「少し、頭に血が上ったようだ。お前達の…いや、人間の言い分も判る。…今すぐ、武器管理庫の者を向かわせよう。彼なら、きちんとした証言が出来るはずだ。」
「あ…ありがとう…。」
 思わず安堵の息を吐く二人に、何故礼を言うのだ、とばかりにカーネルはちらりと目だけで笑って見せた。
「エックス…と、言ったな。…ゼロにも、少しは『話し方』を教えてやってくれ。危うく、本当にイレギュラーになるところだった。」
 その発言に、ゼロは憮然とした表情で、頭の先から爪先まで、軍で固められた頑固者と話すプログラムは無いと答えた。

 エックスとゼロがハンターベースに一旦帰還した時には、既にレプリフォースからの使者が到着していて、彼らは新入りだというオペレーターに促されるまま、軽度メンテナンス用のカプセルに入る。

 一抹の不安とそれから疑問とささやかな安堵の中、彼らは眠りに落ち。

 これからの悲劇の幕開けとなる悪夢の夜を、治療という名目で外界と遮断されて過ごしたのだった。