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昴坪纜車 360

2010年02月11日 | 香港街歩き

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昴坪纜車 Ngong Ping 360 Cable Car

昴坪360ケーブルカーは「東湧」と「昴坪」との間、5700mを25分ほどで結ぶケーブルカーで、2006年Ngongping360100125019月に開通した。2007年6月営業運転終了後試験運転中のゴンドラが転落する事故があったので運転休止したが同年末に運転再開した。経営は香港地鐵(MTR)の関係会社・昴坪360有限公司で、料金は往復で107香港ドル(65歳以上のシニアは85HK$)、MTR経営だがオクトパスは使えない。昴坪360へは市内中心部からだとMTR(香港地鐵)のランタオ方面に向かう東湧線の終点である東湧(トンチョン)駅まで乗車し、徒歩2分ほどで昴坪360・東湧站(写真右)に接続している。

Ngongping36010012504ケーブルカーの製造メーカーはイタリアの索道メーカーであるライトナー社(LEITNER)、ゴンドラには5人掛けのベンチが2つある。360度ガラス張りだからトップの写真のように景色が見渡せる。出発するとどんどん高度を上げて、東湧の高層住Ngongping36010012502宅群が真下に見えるようになる。西側には香港国際空港が一望できる。上から見ると香港国際空港が大きな空港であることが良く分かる。離着陸が頻繁だから見ていても楽しい。終点の昴坪まで2度方向転換するので、途中2つの方向転換Ngongping36010012505駅(アングルステーション)を通過する。このとき大きく減速するが通常の速度はかなり早い。右の写真の右上の建物が方向転換駅だ。東湧湾の上を過ぎると北大嶼郊野公園(ランタオ島北部の自然公園)の上空に出る。写真のように真下にトレッキングしている人たちが見える。香港の自然探索道は良く整備されている。香港の若者たちは結構自然探索が好きだ。

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終点の昴坪に近づくと左側遠くに大きな大仏が見えてくる。天壇大仏の下に広がる綺麗な町並みはケーブルカー開通に合わせて作られた昴坪市集、駅出口を出るとレストランや土産物店が中国のNgongping36010012512伝統的な建物に収まっている。なかなかお洒落でコストもリーゾナブルな店も多く、外国からの訪問客がよく利用している。香港の人たちには天壇大仏のふもとにある寶蓮禪寺近くの中国料理レストランの方が人気があるようだ。寶蓮禪寺(ポーリン寺)の創建Ngongping36010012513は古く1906年である。休日には境内の広場で曲技団などの催し物が披露されることもある。天壇大仏は標高520mの昴坪高原の木魚峰に造られた仏像で1989年12月に完成、高さ34メートル・重さ約200トンの世界最大のものです。寶蓮禪寺の広場から268段の階段を上ると大仏の台座です。台座の周りには左右3体の六天母像(写真下・左)が大仏を称えて手を差し伸べている。三段の台座の中は釈迦の生涯を紹介する展示室になっている。

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香港湿地公園

2010年02月05日 | 香港街歩き

 

香港濕地公園 HONG KONG WETLAND PARK

香港には英国統治時代に造られた立派な公園がいくつかあるが、最近オープンとなった素Hk10011442 晴らしい公園が新界にある。2006年6月天水圍に開園した香港湿地公園である。天水圍地区はベッドタウンとして開発が進み大きな高層住宅団地となっているが、この北東端に公園が建設された。軽便鉄道(輕便鐡路・後述)の「香港濕地公園」で下車すると、高層住宅群と香港濕地公園道を挟んで公園があり、まさに開発と自然が背中合わせになっている。

交通の便は香港島・金鐘(アドミラリティ)始発の967番のバHk10011422 スが便利だが、MTRでは西鐡線・天水圍で輕便鐡路に乗り換え「湿地公園」で下車する。中心部から1時間足らずで行けるので、自然や野鳥ファンは必見である。入場料は成人30香港ドル、子供(3~18才)と65才以上のシニアは15HK$。開園時間は10時から17時、火曜日は休園日。園内は写真のように木道が敷かれていて湿地を間近に観察することが出来る。水面をのぞくと写真(右)のように生物がすぐそばに見ることが出来る。もちろん道脇の植物も楽しむことが出来る。

野鳥観察だが随所に観察の小屋があり、小屋の窓からそっと外をのぞくと野鳥を観察することが出来る。小屋にスコープ(望遠鏡)Hk10011432があるのでこれで観察も出来るが、出来れば8倍クラス以上の双眼鏡を持参すればあらゆるところで野鳥との出会いが期待できる。今回はざっと園内を見て回ることが目的だったので、野鳥観察に時間はかけられなかったが日本で見かける野鳥も多く見かけた。泥沼では左の写真にあるようにトビハゼとシオマネキを目の前で見ることが出来た。案内板がよく整備されており、絵と英文と中文で説明している。トビハゼの英名はMudskipper、中文名は彈塗魚、説明には「彈塗魚用前鰭行走、或用像吸盤般的腹鰭攀爬」とある。ちなみに英文説明では、This fish walds on its frontfins, and climbs using its sucker-like belly. とあり、両方合わせると何となく理解できる。シオマネキは「招潮蟹」(Fiddler Crab)、中文の説明では「雄蟹不時揮舞巨鉗以吸引異性的目光、或招架敵人的攻撃」、英文ではThe male waves his big claw to attract a mate and ward off rivals. エントランスにあるビジターセンターに水辺の生物をテーマにした展示と水族館があり、この湿地公園には最低2時間の滞在予定が必要だ。

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香港鐡路 輕便鐡路 LRT/Light Rail Transit

濕地公園には輕鐡(LRT)が便利である。KCRをMTRが買収するまでは九廣輕鐡と呼んでいたが、現在では香港鐡路(輕鐡)がHk10011403正式名称らしい。香港のベッドタウンである新界西北部にLRTが開通したのは1988年、2003年に西鐡線(旧九廣西鐡)が延長されてLRTと連絡されて大変便利な乗り物となった。海外の乗り物に興味はあるが、料金の支払いも一つの大きなネックだがHk10011404 香港ではオクトパス(八達通)があればMTR、バス、フェリーなどほとんどの乗り物に割引料金で手軽に乗ることが出来る。しかもコンビニの買い物でも使えるので、是非短い滞在でもオクトパスを利用したいものだ。写真は濕地公園駅に停車しているLRT、右の写真を見てもらうと吸収合併でKCRからMTRへなったことが車体のマークで分かる。

 輕鐡(LRT)について詳しくは アンクルサムの休日・九廣鐡路

 


聖約翰座堂

2010年02月02日 | 香港街歩き

聖約翰座堂 ST. JOHN'S CATHEDRAL

2010012204香港動植物公園からの帰りはすべて下り坂なので、歩いて中環(セントラル)や金鐘(アドミラリティ)へ出よう。公園北東角のエントランスから花園道(Garden Road)を約100m下ると左側にゴシック様式の美しい聖堂が見える。これが聖ヨハネ大聖堂だ。1847年に建てられ、極東最古の英国国教会寺院とされている。英国国教会はカソリック教会だが、宗教改革のあとカトリック教会から分離して、英国の国教とされた教派でアングリカン・チャーチともいう。緑に囲まれた大聖堂、礼拝堂の中にも入ることが出来る。礼拝堂奥にステンドグラスで描かれた十字架のイエスはとても美しい。ここまで降りてくればMTR中環(セントラル)はすぐ近くである。


香港動植物公園

2010年02月01日 | 香港街歩き

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香港動植物公園 Hong Kong Zoological and Botanical Gardens

香港には英国統治下時代に造られた美しい公園が多くある。その代表的な存在は香港公園20100104_013(Hong Kong Park)だが、香港公園のすぐ近くに「香港動植物公園」がある。MTRセントラル(中環)駅から南へ直線距離だと70020100104_017mくらいのところだが、このあたりは小高い丘になっておりバスかタクシーで訪問されることを勧める。バスは中環からだと12番のバスに乗って3つ目のストップ(堅麗閣)で降りると目の前が動植物公園だ。朝6時から夜10時まで開園しているが、展示センターなど見学は9時から午後4時半がオープンとなっている。入場料は無料である。

この公園が作られ公開されたのは1864年と古い、面積は5.6haで上野動物園の三分の一く20100104_025らいの大きさである。内部は大きく2つのゾーンに分かれていて東側はトップの写真の噴水のテラスガーデン、鳥類のケージ、温室や子供たちの遊び場がある。西側のゾーンには動物の飼育小屋があり、飼育されている種類は少ないが展示も工夫されており楽しく見学できる。園全体が小高い丘に造られて20100104_027いるので、かなりの高低差がありゆっくりとしたスロープで見学することになる。緑に囲まれているのでのんびりと散歩するような気持ちで回れば坂は苦にならない。左の鳥は中文名「灰冠鶴」、英名はGrey Crowned Crane、和名はホオジロカンムリツル。南アフリカに分布、珍しいので世界の動物園で飼育されている。関東では20100104_020休園となった施設から逃げたホオジロカンムリツルが最近話題になった。この動植物園での表示は中文と英文だが見ていて面白い。右の写真はショウジョウトキ、英文名はScarlet Ibis、中文ではフォントがないので書けないが紅トキと書かれている。いろいろと見たが中文名のほうが和名より英文名に忠実に訳されているように思う。温室には常設ではランが多く展示されている。日本では温室に入ると暖かい感じがするが、香港では空調のおかげで温室のほうが爽やかである。

20100104_032_2このような施設を見学していると校外学習の香港の生徒たちとよく出会う。感心するのは非常に行儀が良いことである。写真のように全員が先生の言うことをしっかり聞いている。残念なことだが香20100104_033港の日本人学校の生徒たちはあまり行儀が良くない、引率に母親が多くついているが子供が悪さしてもほとんど注意をしていない。それはさておき香港の子供たちにも人気があるのはワオキツネザルである。英文名は Ring-tailed Lemur だが、和文もそのままの訳、中文でも環尾狐猴である。(最後の猴はサルの中文表示) ゆっくり見物しても1時間くらい、近くにピークトラムの駅もあるのでビクトリアピークに行く時でも立ち寄られることをお勧めする。

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西貢 サイパン船

2008年04月08日 | 香港街歩き

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西貢 Sai Kung サイパン船と海鮮料理

MTR(香港地鐵)・鑚石山(Diamondhill )駅のバスターミナルから92番のバス(往西貢=西Saikung110 貢行)北東方向に山を越えて30分ほど走ると西貢に着く。自然豊かな港町だ。長い桟橋に人だかりがある。魚市、独特の売り方をしている。小型船の甲板に漁をしたばかりの魚などを並べて、橋の上にいるお客に声をかけている。交渉がまとまると客は漁師が差し出す網の中に金を入れる。そして注文した魚を網で受取る。新鮮な魚や海老が安価だから飛ぶように売れている。はらわたなどは除いてくれるようだ。西貢とはサイゴン市(現在ではホーチミン市)の漢字名だが、ここの西貢だが、(仔細は知らないが) 香港のサイゴンという感じだろうか。

サイパン船 港には多くの船が繋留されている。多くは漁船だが中には立派なヨットもある。その中で興味を引くのはサイパン船である。サイパン船に乗るのは簡単で、船頭に声をかけて交渉する。湾内一周(60分程度)なら70~80港元(香港ドル)程度だ。港の奥から西貢地区を見る光景は下の写真のように抜群である。近場なら目的地まで運んでくれるが多くの船頭(老女が多い)は字が読めないので筆談は出来ないので、地名などの正確な広東語の発音が求められる。

 

海鮮料理 西貢の大きな楽しみは海鮮料理である。浜辺にいくつかの海鮮料理店(写真・下)が並んでいる。セットメニューでは二人前で285港元(3500円くらい)、料理は4種で、白灼海生蝦(ゆで海老)、海鮮料理の定番であるが実に美味い。次は海老のから揚げチリソース味か、から揚げの蟹の生姜と玉葱の炒め物、そして清蒸海上鮮(蒸し魚)、もう一品は西貢油菜(野菜の炒め物)、これが標準的なメニュー。人数が多ければ一人当たり140港元くらいで8品種くらい用意してくれる。都会のレストランに比べると料金は半分以下、新鮮な海鮮料理が食べられる。