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ランタオ島 香港

2014年09月29日 | 香港街歩き

ランタオ島 Lantau Island

ランタオ島の広さは142k㎡、香港島の2倍、小豆島くらいの大きさ、人口は香港島の1/30の45,000人と、まだまだ自然が多い島。1998年ランタオ島北部に香港国際空港の開港で青馬大橋(後述)が完成し、香港中心部から近い距離となった。このアルバムではランタオ観光に欠かせない「寶蓮襌寺」と「大澳漁村」、そして「青馬大橋」を紹介する。

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寶蓮禪寺 天壇大佛 Tian Tan Buddha Statue ( cast in bronze )

まずビックリすのはこの大仏、高さ36mあって屋外の座禅銅仏像としては世界一である。1993年の創設された。

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寶蓮禪寺 大雄寶殿 PO LIN MONASTERY

この寺院は1907年に創建された。訪れた日は「佛陀降生紀念」つまりお釈迦さまが生まれた日(旧暦4月8日)までの8日間の特別な法要期間、参拝者は大雄寶殿前の釈迦像に水をかけ祈っていた。

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寶蓮禪寺 佛陀降生紀念

佛陀降生紀念の行事として大雄寶殿前の広場でいろいろな催し物がある。この日は特設ステージで雑技団の演技が披露され、参拝者は子供たちの素晴らしい演技に拍手を送っていた。
大雄寶殿の北にある齋堂(Vegetarian Restaunt)で精進料理を頂いた。年配の私にはとても精進料理と思えない豪華な中国(精進)料理で、同伴した若い人達も美味しいとすべてを平らげた。

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大澳漁村 Tai O Fishing Village

ランタオ島西部に大澳という漁村がある。10世紀頃に大陸から移り住んだ中国人が漁村として開拓し、20世紀半ばには大きく栄えたが漁業・塩田業の衰退から今は3000人ほどの集落となっている。古き時代にはここからフィリピンルソン島くらいまで出漁していたという。

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水上家屋(棚屋) Stilit Houses

古き香港には漁業を営む人口が十万人以上いて、多くが船上や水上家屋(棚屋)に住んでいたという。ここ大澳にはその面影が残っている。しかし再開発計画もあるので将来にはこのような風景は見られなくなる可能性もある。

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大澳 街市街 Market Street

大澳の目抜き通りには多くの乾物屋が並んでいる。生ものを扱う店も多く、蝦蛄(シャコ)などは立派な大きさのものがビックリするような安さで売られていた。

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大澳 積水渡橋 Rope-drawn Ferry Bridge

船が通るときに橋を跳ね上げる勝鬨橋のような橋が村の入り口にある。村で働く女性の姿も何か昔が偲ばれて楽しませてくれる。

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關帝古廟 Kwan Tai Temple

三国志時代に活躍した武将・關雲長(関羽)を祭る廟で明の時代15世紀に創建されたという。寺の中を拝見してこの時期に大澳が大きく栄えたことがうかがえる。横浜の関帝廟は立派であるが、大澳の關帝古廟も大変趣きがあった。

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青馬大橋 Tsing Ma Bridge

1997年5月に開通した青馬大橋、全長2,160mの道路鉄道併用橋。海面高度62m、主橋塔206m、主橋塔間距離1,377m(道路鉄道併用橋では世界一)で使われているメインロープは直径1.1mもある。香港空港からAirport Express(機場快綫)に乗るとトンネルを通っているように思うが、実はこの橋の下層部分を走り抜けている。この橋の青衣(Tsing Yi)側に展望台があってこの橋を展望することが出来る。

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 Hotel Travel.com ホテルトラベルドットコム 香港島ホテル

同サイトの「香港旅行ガイド」のランタオ島にはアンクルサムの記事が掲載

 


香港 100万ドルの夜景

2014年09月24日 | 香港街歩き

香港 100万ドルの夜景 ビクトリア湾

ビクトリア湾を行き来する船の向こうにまさに100万ドルの夜景がある。ツアーではビクトリアピークからの夜景鑑賞を取り入れているが、ぜひ尖沙咀(チムサチョイ)プロムナードからの夜景鑑賞をお勧めする。香港の夜景は「100ドルの夜景」と言われるが、これは尖沙咀(チムサチョイ)のプロムナードから金鐘から上環あたりを撮ったもの。この魅力的な美しさには多くの人が感動する。

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まず昼間の風景を見ていただこう。
撮影場所から対岸のビルまではせいぜい2000m、香港のお天気はわがまま、もやがかかったりしてすっきりと撮れることは少ない。朝一番に撮影すると失敗は少ない。上環から金鐘あたりを撮影、天星小輪(star ferry)も参加していかにも香港らしい。天星小輪のページもあるのでご覧頂きたい。

これがほぼ同じ構図での夜景。
中央やや右にそびえ立つのは香港国際金融センター 世界的な建築家シーザー・ペリの設計、彼は東京ではNTT新宿本社など設計。 88階建てだが現在は世界第6位の高さ。F8、2secで撮影、夜景も絞る方が綺麗に撮れる。

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湾仔(ワンチャイ)あたりを撮影。
中央に見えるのはHKCEC (香港會議展覽中心)、ここで大きな展示会が開かれる。右の小高い山がビクトリアピーク。次はほぼ同じ構図の夜景です。

ビクトリアハーバーに写る光も調和して美しさを盛り上げる。

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尖沙咀プロムナード

夜景を楽しむスポットはいつかあるが 一つはここ、香港文化センタの南側、尖沙咀プロムナード。 文化センタ後ろの建物はペニンスラホテル。 スターフェリー乗り場近くの 時計台を目安に行けば良い。

 

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香港のビジネスオフィスの中心は このアドミラリティ(金鐘)付近。 正面左に見える「PRINCIPAL」の看板がある海富中心(Admiralty Centre)に、 私が開設した香港でのオフィスがあった。事務所からは香港の夜景が綺麗に見えた。(現在は半島側に移転)

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香港へのツアーの目的は食事と買い物という人が多いが、是非自分で歩いてこのような夜景などを楽しんで欲しい。ツアーで案内しないこんなところの散歩やスターフェリーや香港TRAMも体験して頂きたい。

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クリスマスバージョンの夜景 クリスマスの時期になるとそれぞれのビルが デコレーションを凝らしてのバージョンになる。香港では旧正月まで楽しめる。 九龍のホテルからこの夜景を見ながらの クリスマスディナーは最高! ただし予約は早い目にしないと席は取れない。

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何故100万ドルの夜景というのでしょうか?
もう40年以上も昔になりますが初めて香港を訪問したとき現地の人にビクトリアピークに案内してもらいました。赤い光がルビー、青いのはサファイア、白く輝くのはダイヤモンド。全部勘定すると100万ドル。面白いことと言うなと感心しました。当時ピークには、今のような立派なレストランなどの施設もなく、真っ暗でどこからでも夜景を楽しむことが出来ました。この写真は大晦日に撮りました。

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STAR FERRY (天星小輪)

2014年09月24日 | 香港街歩き

 香港 Star Ferry  天星小輪

スターフェリー(天星小輪)は香港を象徴する乗り物の一つ。スターフェリー(天星小輪)は香港を象徴する乗り物の一つ。九龍半島と香港島を結ぶ航路でその歴史は古く100年以上。代表的な区間は尖沙咀~中環で5分間隔で運行、所要時間は10分足らずです。料金は上層(1等)でHK$2.2、下層(2等)でHK$1.7、オクトパスも利用可能。昼間に乗って景色を堪能するのも良いが、夜風に吹かれて眺める100万ドルの夜景も最高です。

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尖沙咀埠頭 時計台

尖沙咀埠頭 時計台は旧九龍駅があったところを示すシンボル。右側のプロムナードは対岸の香港島サイドを展望出来る絶好のポイント。夜でも全く安全です。その後ろが香港文化センター。その後ろの高い建物がペニンシュラホテル。

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尖沙咀埠頭

尖沙咀埠頭 MTR尖沙咀(チムサチョイ)駅から歩いて10分くらいにある。ここから中環(セントラル)行と湾仔(ワンチャイ)行のスターフェリーがある。中環までは10分ほど、お勧めは薄暮の時間帯、心地よい風に吹かれて、ネオンが点灯し始めて、船上から見る景色は最高だ。

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 スターフェリーのクルー

尖沙咀埠頭、下層に乗船すると接岸作業を良く見ることが出来る。クルーのスタイルも独特、年配クルーのセーラー服姿は何とも楽しい。

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 上層(1等)と下層(2等)

上層(1等)は白い船体のところ、両端の船室はエヤコンが設備されている。景色を観賞するなら上層を勧めます。(料金:平日HK$2.5・休日HK$3.4) 下層の料金は安いということもあるけど、眺めは悪いがクルーの作業が目の辺りに見ることが出来る。ただし乗客が多い尖沙咀-中環しか開放していない。オクトパス(八達通・スイカやイコカの香港版)を使うと便利。

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船名 天星号

尖沙咀を出たフェリー、スターフェリーはすべて同じように見えるが、これは一番ポピュラーな船型。その違いは上層前後の船室の窓が9個。 すべて船名には「星」がついている。ちなみにこれは「天星」号。

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 世星号

これは「世星」号。ただ2隻だけある船体が大きいタイプ。 世星の特徴は上層前後の船室の窓が13個。通常のタイプは9個。良く比べて下さい。若しあなたが香港でこの世星号に乗ることが出来ればラッキーです。

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輝星号

これは「輝星」号。船体の大きさは同じですが風貌はちょっと変わっています。煙突も長いのが特徴です。これは「スターフェリーハーバーツアー」に使われています。尖沙咀、中環、湾仔、ホンハムを周遊していて、どの埠頭からも乗船出来ます。料金はHK$30から。

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金星号

スターフェリーはすべて同じように見えるが実は2隻だけ 船長が10mほど長い。見分け方は上層前後の船室の窓。 これは「金星」号。これもスターフェリーハーバーツアーに使われている

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1881 HERITAGE

2011年04月23日 | 香港街歩き

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1881 HERITAGE  香港・尖沙咀

香港地下鉄荃灣線「尖沙咀」からペニンシュラホテル(半島酒店)の隣にImg_005あるYMCAへ、道路を挟んで西側に「1881 Heritage」、香港の新しい観光名所としてオープンした。歴史ある水上警察本部(前水警総部)と消防署本Img_012部(前消防局)がホテルとショッピングモールにリニューアル、ちょっとお洒落な街に変革した。正面の大きな建物が1881年に建設された水警総部・主樓。店舗数は少ないが ロレックス・ティファニー・カルチェ・ランセル など名店がずらり、スィート12室だけ超高級ホテル、お洒落なレストランがある。YMCAから地下通路で 1881 Heritage にImg_007回り込む角に、少し見にくいがImg_006年代物のはしご車の消防自動車が見える。東南の角にある赤レンガ造りの建物(右の写真)、右の大き目の建物が前消防局、左は前消防局宿舎で、水警総部とともにごく最近まで使われていた。それにしても見事に歴史資産を価値を損なわず商業施設にリニューアルしたのもだと感心する。

Img_003前水警総部の左奥にイタリア料理のレストラン(STABLE GRILL)がImg_002ある。この建物は水警総部に併設されていた前馬厩(厩舎)である。右の写真はその昔まだ尖沙咀の波止場近くに広州へ出発駅である九龍駅があった頃の写真である。高さ44メートル時計台は当時から九龍半島・尖沙咀のランドマークだった。

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時間球 Time Ball  タイムボール

Img_0201881 Heritage の西南の角、少し高い所に時間球塔が見えImg_022_2る。長い航海だと船内の時計の進み・遅れの補正がどうしても必要になる。港で午砲(タイムガン)を聞いて時計を合わせることも出来るが音速での遅れで正確には合わせられない。19~20世紀に多くの港にタイムボールが設置された。左の写真中央の円柱形の白い建物が時間球塔(タイムボールタImg_023ワー)である。1829年英国のグリニジ天文台に造られテムズ河を航行する船舶に時刻を知らせたのが実用時間球塔の始まりのようだ。屋根の上に串を通した中空の金属球が見えるが、正午の数分前に上に引き上げられて、正午と同時に落下する。これを船舶から観察して自国の補正を行った。時間球塔の中にも入れるので仕組みを観察することが出来る。塔の横にある帆船のマストのようなものは気象台に置かれていた暴風警報表示のものだ。三角形が二つ並んだものはシグナル8。

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旧立法會大樓

2010年09月02日 | 香港街歩き

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舊最高法院 (旧立法會大樓)

近年香港でも歴史的な建築物を修復保存する運動が高まっている。この立法會大樓は最高20100802裁判所として長く使われていたが、その後立法評議会議事堂として使用され、2015年からは香港終審法院が使うことになっている。礎石に "This ston was laid on the 12th November 1903" と記されているから何とも古い、設計はアストン・ウェッブ(Aston Webb)とイングレス・ベル(Ingress Bell)で1912年に竣工したというから間もなく100年の歴史刻むことになる。場所は中環(セントラル)でMTRの皇后像廣場への出口から出ると目の前だ。トップの写真は大樓の裏からとったもの、写真右が正面(皇后像廣場側)から撮影したものだ。ここは待ち合わせ場所としてよく使われている。屋根部分には、右手に公正を表す天秤、左手に権力を表す剣を持ったギリシア神話の女神テミス像があり、ロンドンの中央刑事裁判所のレプリカだそうだ。

201008unclesam_2最近水彩画を始めた。世界一周クルーズを寄稿して頂いた芝原稔さんは水彩画で活躍されている。今年5月に八王子で開かれた彼が習っている教室の展覧会にワイフと出かけた。芝原さんはもとより皆さんの素晴らしい作品を見て、ワイフは水彩画を始めたい言い出した。さっそく用具を買い集め、芝原さんから頂戴した水彩画の手引書3冊を参考にとりあえず勉強を始めたようだ。どこかの教室に通いたいらしいのだが適当なところがまだ見つかっていない。ふと私もやってみようと20100803思って、風景スケッチを始めたが、なかなか思うように描けない。描きたいと思う題材だとやる気も強くなるので、この立法會大樓(F6号) を描いてみた。芝原さんからワイフが頂いた手引書を参考に描いたもので、とりあえず画材屋で額を買ってきて廊下に飾ってみた。何か挿絵みたいな感じで物足りなさがあるが、水彩画に時間を割いて頑張ろうと思っている。このスケッチは立法會大樓の南側、徳輔道中を挟んだ向かいの旧中国銀行ビルの前からものだ。ここなら路面電車TRAMも入れての構図となる。(下のスケッチはF4号)