海、悠久な時の流れを感じて・・

釣りを始めてもう何十年になるだろう。こよなく海を愛するひとりの釣り好きな男のブログです。

出口のない海

2006年11月22日 13時38分59秒 | チヌ
今日は釣りではないのですが、、
なになに??と気になられた方はお読みください。

日本海軍の最終兵器【回天】についてご存知でしょうか。
「回天」というのは、ようするに「人間魚雷」(人間が魚雷の中に入って操縦しながら敵艦に体当たりしていく特攻兵器)のことです。
1945年大戦末期当時、毎日が空爆で何百何千人と人々が死んでいく状況の中、
いつ好きな人・大切な家族が敵の爆撃で殺されるかわからない、敵と戦おうにもすでに兵器も燃料も底をついている、敵はどんどん日本に近づいてくる、
空爆は日に日に熾烈を極め次々と同胞が殺されていく、もはや通常の戦法では到底たちうち出来ないところまで追い込まれてしまっている・・。
そのような時に、そこに置かれた若者たちが、今の(どの時代でも変わらない)若者と同じ気持ちで、
好きな人のために、大切な人のために、何とかしたいと思って出来た最大、そして最後のことが、
魚雷に乗り込んで、敵艦に向かって突進していくことであった、ということでしょうか。
映画【出口のない海】をご覧になった方、あるいはこれから見に行かれる方の参考になれば。

↓この山全体が基地です。

↓いたるところに横穴が掘られ、【回天】を格納していたようです。

↓出撃前に検査をした場所でしょうか。

↓沖合いで引き揚げられた【回天】の機関部と模型です。

↓この記念碑が建てられて55年が経っています。


なぜ、今回の内容がこうなったかといいますと、
ついついこういった遺跡を見たり、
暗い海の中敵艦へ体当たりしていった若者たちのことを考えると、
そのおかげで平和に暮らしていける、いや釣りに行けると考えてしまうからです。
もちろん戦争で亡くなった全ての方々へ【平和をありがとうございます】

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3 コメント

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確かに・・!! (ダンジリ)
2006-11-22 14:02:58
その通りですね。
今の平和は、先人達の残してくれた遺産です。
我々の使命はそれを後世に伝えていく事だと
思います。
美しい海、雄大な自然
人間の傲慢な考えで、破壊してはいけないものです。
先人達の遺産を大切に・・・!!
合掌・・!!
回天 (少佐)
2006-11-23 14:04:44
特攻ボート『震洋』
ロケット特攻機『桜花』
ジェット特攻機『橘花』
特攻機『剣』
彗星45型
これらがどのような兵器だったかわかる人も少ないと思います。
本来の目的は、より遠く! より速く! より強力な兵装!
これら 特攻兵器は、航続距離もなく、腹に爆弾をかかえ、1回しか飛ばばくて良いよう、より簡素な作り、耐久性のないエンジンだったそうです。
特攻とは、そこらの訓練生がなしえるような簡単なことではなく、熟練搭乗員でも難しいことだったようです。
実際正確な電探射撃をかいくぐり、第一目標である米航空母艦に近づくことは、まず無理だったであろうと。
桜花は、母機一式陸攻の腹にかかえられたまま 搭乗員もろともたくさん カーチスやグラマン、ヴォートのエジキになったそうです。
『それしかなかった』と言われるが、あまりにも悲しすぎる現実は、時とともに風化し、忘れ去られるだけなのでしょうか?
一撃必殺を信じた方々の死に様は、ただ風化にまかせて良いのでしょうか?
過去の侵略戦争云々・・・・・・
じゃ 死んだ人はどうなんだ? 無駄死にか?
無駄死ににするかどうかは、本人の問題では。 (まっさん)
2006-11-24 02:49:38
寂しいことですが、
そんなことどうでもいい親が増えてきているのは事実。
そして、その子供はそういった話を聞いて
『バカじゃない』と考える、いやどうでもいいから聞きもしないのも事実。
そうやって風化していく。。

これが歴史ではないかなぁ。

少なくとも私は、
特攻の際彼らが残した遺書を読み涙が溢れる。
そして、なぜそうしなければいけなかったのか。。
ではなく、父から聞いた事も含め事実を我が子に伝えたいと思う。
いや、もしかしたらそのおかげで今の自由や平和があることに感謝するような方向で話をするかなぁ。。

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