海、悠久な時の流れを感じて・・

釣りを始めてもう何十年になるだろう。こよなく海を愛するひとりの釣り好きな男のブログです。

釣りに行くこと=何億年の時を感じるとき

2006年04月14日 22時23分58秒 | チヌ
深夜、睡眠もとらずに渡船に乗り込み磯へ向かう。
なんと心の昂ぶるときであろうか。。明日の釣果を思い、浮き・ハリスの選択・仕掛けの入り具合・喰ってくるグレやチヌの様子をイメージする。
ガーっという渡船の音を聞きながら、遠くに見える明かりを見ながら、いろんなことを【思う】時間。。。
目の前にサーチライトで照らされた磯が現れる。荷物を船首に。無駄のない動きで磯へ渡る。船が離れる。辺り一面が急に漆黒の闇に包まれる。キャップライトの明かりの元道具を一箇所に集め、タバコに火をつける。
「ふ~っ」と煙を吐きながら空を見上げると、そこにはこれ以上ない風景が広がる。満天の星空だ。みなさんは、近頃満天の星空を見たことがあるだろうか。
日々の忙しさの中、ゆっくりと流れる【時】を感じているだろうか。ときに流れ星や火星を見、夜明け前に煌々と輝く金星を見たことがあるだろうか。
そんな至福な時間を、【釣り】は私に与えてくれる。
そして、遥か彼方から昇ってくる太陽光の温もりを全身に感じ、打ち寄せる波の数々を見ながら、この光景が何億年もの間続いてきていることを考えたことがあるだろうか。
日々、仕事に悩み、苦しい思いもしているが、そのすべてを優しく包み込み、【ちっぽけな事】だと思わせてくれる海に、私は感謝している。

そして、多くの釣り人が同じ思いでいるような気がします。