昼、とある町の公共施設に行った。
正面玄関の前に茶封筒が落ちていた。
一瞬素通りしかけ、戻りかけ、素通りしかけ、やっぱ戻った。
地面が雨で濡れているのに、茶封筒は新品なのがどうも気になった。
良く見てみると、1万円札が入っているじゃないか
拾い上げた。万札他が数枚入っているのが透けて見える。
た、大変だ!
一瞬パニックになりかけた。しかし、ここは落ち着かねば。スーハースーハー
まず、自分がしたことは、「キョロキョロ周りを見る」だ。
自分が拾ったところを、第三者に見られたかどうか?これが気になった。
(無意識に周りの目をチェックした自分が少し嫌になった)
見た感じ、周りに目は無い。でも、どこかで見られてるかも・・・。
さてはドッキリカメラか?、
それともスタードッキリか?
安心は出来ない
さらには、中身も気になった。
いくら入っているのか。紙幣で10枚くらい入っていた。
ど、どうしようか・・・。
一生、警察から逃げ続ける人生は辛そうなので、その公共施設の窓口に届けた。
すると、数十秒ですぐ落とし主が現れた。
「ありがとう」と落としたおっさんは俺に礼を言って引き下がっていった。
お礼の品、とか、お礼に中から一枚、とかを期待していた自分が、
・・・・また少し嫌になった
やれやれ