今回取り上げる本は
田中長徳 著 「銘機礼讃」(1992年(平成4年)10月刊)、「銘機礼讃2」(1996年(平成8年)11月刊)、「名機礼讃3」(2007年(平成19年)12月刊 いずれも日本カメラ社から出版)、
です。
※ 田中長徳さんについては、第2回「間違いだらけのカメラ選び」も参照ください
日本カメラの連載と書きおろしで構成されたカメラのエッセイをまとめたものです。
取り上げられたカメラのほとんどが、現在は販売されていないカメラです。いわゆるクラシックカメラも多いです。
メジャーなカメラだけでなく、マイナーなカメラも登場し、長徳さんの扱うカメラの幅の広さやクラシックカメラに対する知識の豊富さが伝わってきます。
このエッセイは、取り上げたカメラにまつわる長徳さんとのふれあいや想い、長徳さんと関係している方のエピソードなどが記されており、長徳さんのワールドに引き込まれます。カメラ愛が伝わってきますね。
そのカメラの使用法や使った感想も出てきますが、これは脇役的な扱いになっています。
また、軽妙な文章も注目すべき点です。カメラを題材にした文学作品といってもよいのではないでしょうか。
タイトルも目を引くもので、素敵だと思います。
「銘機礼讃」が出版されたころにクラシックカメラ(中古カメラ)がブームとなり、1994年ころからこのブームにはまっていったディックは、「銘機礼讃」シリーズでもいろいろなカメラを知りました。そういった面でも参考になった本です。
ディックにとって一番印象的なのは、やはり最初に出た「銘機礼讃」ですね。最初のエッセイは長徳さんも気合が入っており、それが文章に現れているということもあるでしょうし、読んだディックもその文章が新鮮だったこともあるでしょう。もちろん。クラシックカメラ(中古カメラ)がブーム自身の盛り上がりということも多分に影響していると思います。
「名機礼讃3」は「銘機礼讃2」から11年後、クラシックカメラ(中古カメラ)がブームが既に過ぎ去った後に刊行されました。
長徳さんはほぼずっと日本カメラで連載をしているので、ネタは十分あった訳ですが、それまでに取り上げたカメラが多いので、登場するカメラがさらにマイナーになったり、切り口を変えた既出のカメラということで、本が売れるかどうかという点でなかなか出せなかったのかもしれません。
2までは定期の連載物はすべて掲載してしていますが、3ではチョイスされています(前作から年月が経っているので、すべて取り上げるのは元々不可能ですが)。
3の出版からさらに11年が経過しました。そろそろ4も期待したいです。
クラシックカメラの話は年数が経っても古くなりません。クラシックカメラ(中古カメラ)が好きな方、過去のカメラが活躍した時代に触れたい方にこれらの本はお勧めです。

いずれも筆者紹介の欄にご本人の写真がありますが、「銘機礼讃」と「銘機礼讃3」の写真では、15年の経過が窺われます。
「銘機礼讃」の登場時は長徳さんは45歳(ディックと比べると、若いと思ってしまいます。ちょうどいい時期にクラシックカメラ(中古カメラ)ブームが重なった感じですね。)、「銘機礼讃3」の登場時は60歳。現在は70歳を超えられましたが、これからも長く活躍していただきたいです。
田中長徳 著 「銘機礼讃」(1992年(平成4年)10月刊)、「銘機礼讃2」(1996年(平成8年)11月刊)、「名機礼讃3」(2007年(平成19年)12月刊 いずれも日本カメラ社から出版)、
です。
※ 田中長徳さんについては、第2回「間違いだらけのカメラ選び」も参照ください
日本カメラの連載と書きおろしで構成されたカメラのエッセイをまとめたものです。
取り上げられたカメラのほとんどが、現在は販売されていないカメラです。いわゆるクラシックカメラも多いです。
メジャーなカメラだけでなく、マイナーなカメラも登場し、長徳さんの扱うカメラの幅の広さやクラシックカメラに対する知識の豊富さが伝わってきます。
このエッセイは、取り上げたカメラにまつわる長徳さんとのふれあいや想い、長徳さんと関係している方のエピソードなどが記されており、長徳さんのワールドに引き込まれます。カメラ愛が伝わってきますね。
そのカメラの使用法や使った感想も出てきますが、これは脇役的な扱いになっています。
また、軽妙な文章も注目すべき点です。カメラを題材にした文学作品といってもよいのではないでしょうか。
タイトルも目を引くもので、素敵だと思います。
「銘機礼讃」が出版されたころにクラシックカメラ(中古カメラ)がブームとなり、1994年ころからこのブームにはまっていったディックは、「銘機礼讃」シリーズでもいろいろなカメラを知りました。そういった面でも参考になった本です。
ディックにとって一番印象的なのは、やはり最初に出た「銘機礼讃」ですね。最初のエッセイは長徳さんも気合が入っており、それが文章に現れているということもあるでしょうし、読んだディックもその文章が新鮮だったこともあるでしょう。もちろん。クラシックカメラ(中古カメラ)がブーム自身の盛り上がりということも多分に影響していると思います。
「名機礼讃3」は「銘機礼讃2」から11年後、クラシックカメラ(中古カメラ)がブームが既に過ぎ去った後に刊行されました。
長徳さんはほぼずっと日本カメラで連載をしているので、ネタは十分あった訳ですが、それまでに取り上げたカメラが多いので、登場するカメラがさらにマイナーになったり、切り口を変えた既出のカメラということで、本が売れるかどうかという点でなかなか出せなかったのかもしれません。
2までは定期の連載物はすべて掲載してしていますが、3ではチョイスされています(前作から年月が経っているので、すべて取り上げるのは元々不可能ですが)。
3の出版からさらに11年が経過しました。そろそろ4も期待したいです。
クラシックカメラの話は年数が経っても古くなりません。クラシックカメラ(中古カメラ)が好きな方、過去のカメラが活躍した時代に触れたい方にこれらの本はお勧めです。

いずれも筆者紹介の欄にご本人の写真がありますが、「銘機礼讃」と「銘機礼讃3」の写真では、15年の経過が窺われます。
「銘機礼讃」の登場時は長徳さんは45歳(ディックと比べると、若いと思ってしまいます。ちょうどいい時期にクラシックカメラ(中古カメラ)ブームが重なった感じですね。)、「銘機礼讃3」の登場時は60歳。現在は70歳を超えられましたが、これからも長く活躍していただきたいです。
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