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ディック スギ の写真の世界(The World of Dick Sugi’s Photos)

📷このブログでは写真全般の話題を取り上げていきます📷

写真コンテストへのチャレンジの勧め

2020年04月01日 | 写真コンテストの話題
このブログをご覧の方は、写真に興味を持っておられる方が多いだろうと思いますが、写真が趣味の段階に至ったら、是非写真コンテストにチャレンジしてみてください。

写真コンテストで自分の応募作品が選ばれると、とてもモチベーションが上がります。

どのような写真コンテストがあるかは、カメラ雑誌を見れば載っていますし、ネットでも検索すればいろいろ発見できます。

ところで、写真コンテストは、一定のテーマにそったものとカメラ雑誌のコンテストのようにテーマが自由なものに分けられます。

テーマが決まっているものは、当然ながらそれに適う写真をセレクトする必要があります。
自分がよく撮っている被写体と合致するコンテストを選択しましょう。
テーマが自由なものは、自分がいいと思った写真を応募することになります。

セレクトにあたっては、他人(写真に詳しい人や家族、友人のように写真に詳しくない人のどちらでも可)にいくつかの候補作を見せて意見を聞いてみることもやってみる価値はあると思います。
意外と自分のこれはと思っている写真とは違うものがいいと言われることもあるでしょう。自分とは違う視点に気づくのは参考になります。
ただ、それはあくまで参考意見です。
最終的には自分で出品作を決めましょう。

応募するコンテストが決まったら、応募要項を再度よく読みます。提出はプリント又はWEBでの電子データの二通りがあります。
プリントであればそのサイズ(A4、2Lなど)もちゃんと確認します。サイズに幅がある場合は、できるだけ大きいサイズを選択した方がいいです。
審査は写真の内容によるので、プリントのサイズは関係ないように思えますが、大きいサイズの方が審査員へのアピール度が増します(やっぱり大きいサイズの方が目立ちますね)。
電子データの場合は、普通はサイズの制限がありますので、それはきちんと押さえておきます。

今はデジタル画像が主体なので、それを前提に以下記します。
デジタル画像の場合は、色調の調整や画像の微修正、トリミングなどがレタッチソフトで簡単にできるのが大きな利点となります。
コンテストに応募する作品を完成させるために、デジタル画像では、レタッチソフトの活用は必須だとディックは考えています。
自分がベターと思える写真に仕上げるためには、撮ったままの画像が必ずしもよいとは限らないことが多いため、レタッチソフトの出番となります。
代表的なのはフォトショップです(これは最初はとっつきにくいところがありますが、趣味で写真をやられている方には、これをお勧めします)。

また、プリントのサイズ(縦横比)と画像のサイズが合わないことも多いので、そうした場合にはプリントサイズの縦横比に合わせてトリミングします。
トリミングは結構重要です。トリミングしてその写真の魅力がより高まることもあります。いろいろ試してみましょう。

PCのモニターで見た画像とプリントの色調がなかなか完全に一致しないことも悩ましい点です(そもそも透過色と反射色の見えの違いもあります)。
できるだけ両者が一致するように、PCモニターのキャリブレーションを行うことが望ましいです。ただ、それができない場合でも、L版などの小さなサイズでテストプリントしてみて、修正していくという方法でも対応は可能です。

ディックはWEBの電子データでの応募はしたことがないですが、審査員がみるモニターと色調が一致しているかどうかがどうしても心配になります。これはプリントでの応募にはない点です。

応募点数に制限がある場合と無制限の場合がありますが、少なくとも2点は応募した方がいいです。
自分がこれが自信作と思ったものでも、審査員が同じように感じてくれるかどうかは分かりません。むしろ両者に齟齬があることの方が多いのではないでしょうか。
自分のセレクトでは、往々にしてその作品に思い入れが強くなっていることも影響していると思います。
そうした両者の齟齬に対する保険の意味もあって、シーンの異なる複数の写真を応募した方が審査員の目に留まり、入選する可能性が高くなります。
ただ、大量の点数を応募すればいいという訳でもないので念のため(絶対やめた方がいいのは、似た写真で微妙に違うものを多く応募することです。審査員に選択できない人と思われるのがオチです)。
ディックは、厳選した2~4点程度を応募するのがいいと思っています。

プリントでの応募の場合は、送付の際に途中で折れ曲がったりしないように梱包に注意する必要があります。審査前にプリントがダメになることは避けたいですね。

これを読むとコンテストの敷居が高いように思われたかもしれませんが、まず自分の気に入った写真をセレクトして、自分なりのベターと思う仕上げをして応募することをやってみましょう。
そうしているうちにノウハウが分かってきます。
最初は気楽に応募してみましょう。


【参考(過去のブログ)】
カメラ雑誌の写真コンテスト~これで写真力を高めてきました(2019年6月6日)
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カメラ雑誌の写真コンテスト~これで写真力を高めてきました

2019年06月06日 | 写真コンテストの話題
ディックは中学生のころから寫眞家になるまで、その時々で濃淡はありますが、写真を趣味としてやってきました。
ただ、写真の関係ではサークルに入ったこともなければ、写真教室に通ったこともありません。写真の技法は専ら本やカメラ雑誌で習得してきました(いわゆる独学ですね)。

写真は、誰かに見てもらい、その感想をいただき、その写真について振り返るというのが上達する効果的な方法の一つだと考えています。
今は、SNSで簡単に発信できるため、いい時代になりました。
また、昔も今も腕試しとしてカメラ雑誌の月例コンテストに応募するという方法があります。
これ以外にも、写真サークルに入るという方法は今でも一般的で、自分に合った写真サークルが見つかれば、上達の早道だろうと思います(一方で、サークルの先生の作風を押し付け、それ以外は否定するとか、フィルム時代の技法にこだわって、それを未だに絶対にこうだと教えているような硬直したケースもあるようです。かえって自己の上達の芽をつままれかねないこともあるようなので、サークル選びには注意が必要なようです。)。

SNSが一般的でなかったころは、コンテストへの応募は最も身近な自己の写真の発信方法の一つだったと思います。
ディックも高校生のころからカメラ雑誌のコンテストに応募を始めていたようです。昔どうだったかなと思って確認してみたらそうでした。このころの記憶がほとんどないのは入選したことがなかったからでしょうね。

社会人になり、ミノルタのAFカメラを手に入れると、写真の趣味もまた大きな波(盛り上がり)がやってきました。そのころには、カメラ雑誌の写真コンテストへの応募も再開しましたが、この時点でも入選へのハードルは高かったです。予選通過はたまにするのですが、入選には至らないことが続きました。

そうした中で、ディックも取っていたとある業界誌で写真コンテストを毎月やっており、95年(平成7年)ころからそれにも応募するようになりました。こちらは、カメラ雑誌ほどレベルが高くないので、カメラ雑誌のコンテストに応募して落選したものをセレクトして応募すると、ちょいちょい入選しました。
やはり入選して、その写真が掲載され、選者のコメントをいただくとうれしくなりますし、励みになります。

そうこうしているうちに、CAPAの写真コンテストで、予選のいいところまで何号か続いて残るようになったことがありました。入選までもう少しかなという予感がその時したのですが、その直後の97年(平成9年)6月号で入選に至りました。やったきたといううれしい感じに包まれました。
当時は選者が秋山亮二さんで、その後も何点か入選を果たしました。この流れで98年(平成10年)9月号で1席に選んでいただいたときは、天にも昇った気持ちで本当にうれしかったです。

このころ作品用としてはポジフィルムを使用していたので、スライドで応募していました。当時は、入選すると返却なし(希望すると返却するという制度がありませんでした。)だったので、現物は手元にありません(いつからか入選したスライドも希望すると返却可能になりました)。
当時の返却不可のスライドは編集部に保管してあるだろうから、希望したら貸してもらえるのではと思い、少し前に問い合わせてみたのですが、既に廃棄されているとのこと。かなり前のものですが入選作品に対する扱いとして、これはないだろうと残念に思いました。

その後ドイツに行ったため、コンテストの応募を中断すると、帰国後もコンテスト応募はご無沙汰になってしまいました。
そして、既にデジタルに移行していた2009年(平成21年)に、久しぶりにCAPAに応募してみようとふと思い立ち、応募したらそれがいきなり入選しました(デジタルなので、これ以後はプリントでの応募です。)。
この時の選者は今もやっておられるハービー・山口さんです。それでいい気持ちになりました。それ以降、また毎月応募するようになり、それは、寫眞家になるまで続きました。

CAPAの写真コンテストは、入選が続くこともあれば、全く入選しないことが結構長く続いたこともありましたが(これは、なぜだろうと少々へこみました)、こうした応募の過程によって、写真を選ぶ目が養われたように思います。
特にディックは自分の選んだ写真に思い入れが強すぎるきらいがあるので、それから一歩下がって見られるような術を身につけることができたように思います。
ハービーさんに結構選んでいただいたおかげで、自分の写真に自信を持つことができたのは間違いありません。これがなかったら、今の寫眞家 ディック スギは存在しないと思います。本当に感謝しております。

CAPAの写真コンテストは選者が秋山さんの時も含めると次のような結果でした(この中には、別途たまに応募していた別の部門の入選も含みます。)。
これが集計できるのは、入選作はカラーコピーしてファイリングしてあるからです。普段は整理下手ですが、こういったところはまめに管理できています。
1席5回 2席1回 3席1回 入選(佳作)27回

CAPAは高校生の時に創刊2号から購読をはじめ、今も続いています。そういった意味でも雑誌として思い入れのあるCAPAの写真コンテストで自身の写真力の向上を、楽しみながらやってこられたのは幸せなことだったと思います(ホームページを開設したら、CAPAを応援するコーナーを作りたいと密に思っております。)。

寫眞家になった今は雑誌の写真コンテストは自主卒業となりましたが、自身の入選した過去の写真のファイルを見ると、コンテストに対する熱い思いと入選時の喜びがよみがえってきます(CAPAが1席になると顔写真とコメントが掲載されました。これは今になっても良い記念になっています。)。

自身の写真の上達の糧となる方法の一つが写真コンテストの応募だと、ディックは自分の経験からもそう思っています。写真上達の意欲のある方は是非挑戦してみてください。
ただ、多少なりとも入選しないとモチベーションが上がらないのが、この方法の難点ではあります(落選続きだとどうしても応募意欲が減少しますし、その先が見えてきません。)。

あと、どのカメラ雑誌のコンテストに応募するかですが、まずは愛読しているカメラ雑誌があればそこに応募するのがよろしいのではないかと思います。
あとは、好きな写真家が選者をしているコンテストに応募するとか。
コンテスト自体の相性もない訳ではないと思うので、応募していくうちに自分が入選しやすい傾向があるコンテストが分かれば、そのカメラ雑誌を中心に応募するのも一つの手だろうと思います。




これはCAPAのコンテストで入選した写真の一つ
タイトルは「商品?」
ディックが気に入っている作品の一つです。
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