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ディック スギ の写真の世界(The World of Dick Sugi’s Photos)

📷このブログでは写真全般の話題を取り上げていきます📷

コニカミノルタ 28-75mmf2.8 【レンズ紹介①】

2020年01月12日 | ディックがメインで使用しているレンズ


これはコニカミノルタ時代に発売された開放f値が2.8で変わらない大口径標準ズームです。
このクラスのレンズとしてはコンパクトなので、取り回しが楽で使い勝手がいいです(やっぱり軽量なのは持ち運びも楽ですしこれ自体メリットです)。
さらに、最短撮影距離が0.33mと短いので、ちょっとしたマクロレンズの代用にもなります。

このレンズはタムロンのOEMと言われており、それは間違いないとディックも思います。
それは、仕様が同じようなレンズ(外装は異なります)がタムロンからリリースされていたことからも想像できますが、ピントリングの回転方向が元々のコニカミノルタレンズと異なることからOEMであることがより確実視されます。
ミノルタ時代から現在のソニーの時代に至るまで、ピントリングの回転方向は左に回すと無限大になります。
ただ、このレンズは右に回すと無限大になるのです。全く逆ですね。
コニカミノルタ製のレンズならこのようなことはありえません。

MFの時代から、無限遠にするためにピントリングを回す方向については右、左と二つの勢力がありました。
ニコンとペンタックスが右派、キャノンを筆頭にほぼニコンとペンタックス以外は左派と分かれていました。
クルマの右ハンドルと左ハンドルの違いと似ています。
シグマ、タムロン、トキナーといったサードパーティのメーカーはいろいろなメーカ―のレンズを同一仕様で出していたので、それぞれのメーカーの回転方向に合わせた製品もありましたが、一つの方向に統一して出していた製品もありました。そうすると、カメラメーカ―から出しているレンズとピントリングの回転方向が異なるレンズを使うことになったりします。
MFの時代でピントリングの回転方向が違うと戸惑いが生じるので、これは結構悩ましい問題でした。

あとズームレンズの回転の方向も、テレ側にする際に右、左両方のタイプがあるのでややこしいです。

コニカミノルタの時代には、ピントリングの向きが純正品と異なるレンズがほかにもラインナップされていました(17-35mm f2.8-4など)。
合併したとはいえ、財務的に厳しい時代だったため、レンズも一部タムロン製のOEMでまかなったのだろうと思います。さすがにピントリングの回転方向をαに合わせたものを出してほしいとも言えなかったのでしょうね。
さて、この28-75mmf2.8のレンズは、ソニーの時代になってリニューアルされた製品が出ています(現行品です)。ただ、このピントリングの回転方向は依然として同じなので、これもタムロンのOEMであることが分かります。

このレンズは、Eマウントのα7シリーズにマウントアダプターLA-EA4を介して使うために中古を購入したものです。結構リーズナブルな価格で出回っています。
さらにリーズナブルな同時期のタムロン製を購入するという手もありますが、AFレンズで古いサードパーティのレンズは、現行機種では機能制限があったり、へたするとAFが使えないこともあるので、注意が必要です。そのリスクを冒してまで購入することは得策とはいえません。
ミノルタ、コニカミノルタ銘のレンズだと、その多くがLA-EA4を介してα7Ⅲに使うと、手振れ補正機能などがそのまま機能してくれます。ソニーはその点では厚くフォローしてくれているので助かっています。

ではソニーの現行レンズの方がなおいいのではという声が聞こえてきますが、中古でも値段が高くなることだけがネックですね。
現行レンズは、AFはレンズ内蔵モーターの駆動(SAM)になっているので、LA-EA3を使うと、像面位相差AFが活用できます。これは大きなメリットです。ディックが今買うなら、これがいいなと思います。

ちなみに、Eマウント自体ではこの焦点距離と同一のf2.8通しのズームレンズは出ていません。
近いものではFE 24-70mm F2.8 GMという高性能のレンズ(値段もそれなりに高いです!)がラインナップされているのみです。
タムロンから「28-75mm F/2.8 Di III RXD」というレンズが出ています。焦点距離は踏襲していますね。
これはEマウント専用仕様のレンズなので、ピントリングの回転方向という問題は生じません。
このレンズもいいなと思います。


※ 本日(12日)の別ブログ(「子ブタちゃんワールド」)において、このレンズで撮影した写真をアップしました。そちらも是非ご覧ください。


α7ⅢにLA-EA4を介して取り付けた状態



レンズの前面



レンズ銅鏡部分にあるコニカミノルタのロゴ
古風な字体なのもいいですね
カメラ関係では懐かしい存在になってしまいました



レンズキャップ
こうしてみると文字数が多いですね


コメント
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