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ディック スギ の写真の世界(The World of Dick Sugi’s Photos)

📷このブログでは写真全般の話題を取り上げていきます📷

Happy Halloween‼️

2023年10月31日 | 写真全般


妖しい光を放つかぼちゃさんと子ブタちゃんたちとのコラボが実現しました
(子ブタちゃんワールド ®【The World of Piggies ®】より)

(SONY α9 TAMRON 28-75mm f2.8 Di f2.8 AE)



📸【無断転載禁止です(Unauthorized reproduction prohibited.)】📸
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カラーフィルムが想像以上に高騰していた

2022年09月15日 | 写真全般
最近久しぶりに中古のフィルムカメラを購入しました。
半世紀はゆうに超えているカメラです。

手持ちのデジタルカメラがネットオークションで売れて、少しカメラに使える資金ができたのに合わせて、ちょうど前から気になっていたフィルムカメラが結構手ごろな値段で現れたため、急速に購入熱が高まってしまい、そうは使わない(いや、ほとんど使わない)ことは理解しつつも購入してしまいました(実際にうまく機能していませんが(ディックは経済は門外漢なのですが、今は理論倒れになっているのではと思ってしまいます)、景気が良くなる一つのファクターですね)。
近々フィルムを入れて撮影してみようと思います。またこのカメラについては別途このブログで紹介します。

そういえば、最近、久しくフィルムを使っていません。
前にフィルムを購入したのが、2020年2月。フジカラー24枚撮りISO100 3本セットをヨドバシカメラの通販で、1690円でした。ネガカラーフィルムとしては、これが安い価格のものだった記憶です。

今はどうなっているのかなと、ヨドバシカメラのサイトを見ると、前購入した3本セットは既に売っていませんでした。

サイトにあったのは、.
フジカラー SUPERIA X-TRA 400 36枚撮り 1650円
フジカラー SUPERIA PREMIUM 400 36枚撮 1650円
フジカラー100 36枚撮1300円
コダック UltraMAX400 36枚撮1760円

いやー、思った以上に高くなっていました。ラインナップも少ないですね。36枚撮りに統一されたようです。
しかも2番目以降の3本は現在は「お取り寄せ」状態。

金額的にネガカラーフィルムがますます気軽に使える状況でなくなっていることを実感しました(現像代もかかります)。



フィルムパトローネと子ブタちゃん
(2018年撮影 この時もフィルムはほとんど使用してません)



2020年2月に購入した3本組のパッケージ
(ヨドバシの通販サイトからの転載)
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オリンパスの映像事業売却へ

2020年06月30日 | 写真全般
24日にこのニュースが発表されました。映像事業はデジカメが主力とのことなので、実質はカメラ部門と言ってもよいのではないかと思います。そのオリンパスのカメラ部門が切り離されて身売りされるということに、ディックはとても驚きました。
オリンパスのカメラの利用者だけでなく、写真を趣味としている方には衝撃が走ったのではないでしょうか。
これまでの京セラ(メインはコンタックスブランド)のカメラ部門からの撤退、コニカミノルタのカメラ部門のソニーへの移管、リコーのペンタックスの買収に続く驚きです。

オリンパスは戦前からあるカメラメーカーの老舗です。デジ一眼ではOMシリーズが好調だと思っていました。ただ、20年3月期の映像部門の売上高は総売上高の5%強しかなく、しかも最近は赤字だったということです。
売上高に占める割合が少ないので、その意味でも続けていけるようにも思えますが、今後の発展が見えないということで見限ったということでしょうね。
カメラはオリンパスのルーツの部門なので、赤字になったからといってスパッと切り離すのは寂しい限りです。そうした思い入れが今のオリンパスには薄いのは残念なことです。

今のところカメラ部門自体は売却によって残る見込みなのは、オリンパスファンにとっては安堵ですね。
ただ、カメラブランドのオリンパスは、もともとメーカー名でもあるので映像部門だけ切り離されて売却されると、いずれ変更されると考えられます。これはさみしいことです。

コニカミノルタ(元々はミノルタ)のαがソニーに移管されたときは、ソニー自体もそれ以前からデジカメを販売していたので、あまり違和感なく受け入れられたように思います。オリンパスも売却後の展開で違和感ないブランドになるといいですね。
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証明写真の自撮りと三脚の話題

2020年03月23日 | 写真全般
証明写真が必要になったので、家で自撮りしてみました。
一人で撮るので、三脚に一眼をセットし、バックは白い襖を選択。
セルフタイマーをセットし、シャッターボタンを押したら速やかに襖の前に走ります。
セルフタイマーはシャッターボタンを押してから10秒でシャッタ―が切れるので、なかなかせわしいです。
もし他の人が見ていたら滑稽でしょうね。

ピントは人がまだいない状態で合わせることになるので、それでもピントが合うようにするために、保険をかけて被写界深度が深くなるように絞りを絞ります。今回は襖の少し手前にピントをあわせるとともに、絞りはf11に設定しました。

後はフォトショップで色調などを整えて、トリミングして完了です。
ここにはアップしませんが、まずまずの出来栄えとなりました。
こういった撮影は表情作りが難しいと改めて実感しました。

今回の撮影で思ったのは、最近三脚を使うことがめっきり少なくなったことです。
こういった用途しか使うことは滅多にありません。
これはひとえにデジカメになって高感度が普通に使えるようになったことが大きいです。

α7ⅢはISO6400までなら普通に使えます(12800でもまあいけます)。
フィルムなら高感度でもISO800がノーマルで、がんばっても1600です。
ISO800と6400なら露出で3段の差があります。この差は大きいです。

明るめの室内なら、結構絞りを絞ってもISO6400だと手持ちでいけます。
さらに、手振れ防止機能のおかげで、低速のシャッター速度でもない場合と比べて手持ちで撮影できる範囲が増えています。
性能が向上した現状のセンサーだと、三脚を使わなくても撮影できる範囲が格段に広がっています。
手持ちで撮影できれば、あえて三脚を使わないという流れになりがちです。

この三脚は、三脚専業メーカー、ベルボンのSX601Bで、購入してからもう25年以上になります。かなりしっかりした三脚で、持ち運びするには三脚カバーに入れるのですが、これが結構重いです。
値段の割に頑丈な三脚だと、当時のカメラ雑誌でほめていたので、これをチョイスしました。
当時は風景写真も結構撮影していたので、この三脚をよく使いました。

少しガタがきている箇所はありますが、まだ使えます。
ただ、今はほとんど寝ています。



(ベルボン SX601B)
ベルボンは三脚の脚部の伸縮操作はワンタッチレバーを採用しているものがあります。
これは結構便利です。

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デジ一眼の標準画素数について

2020年03月17日 | 写真全般
今回は、CAPAで連載されている馬場信幸さんの「Think out」を話のきっかけにして進めたいと思います。
この馬場さんの見開き2ページのコラムは、写真関係の話題につき、メーカーにおもねることがない辛口の内容がディックは気に入っています。
2月号では「標準画素数の提案」というテーマで、3月号は「実用性の高い手ごろな価格のレンズ」という前月号の流れに沿ったテーマでした。
馬場さんのご意見をディックなりにまとめると次のようになります。


デジタルの時代になって、PCの画面で写真を見る際に、画像を必要以上に拡大してみる傾向がある。

→画像をかなり拡大してもクリアに見たいというニーズが発生
画素数はより多い方がいい、レンズはよりシャープな方がいいと思い込んだ人が多く生じた

→そのニーズにもこたえるために、カメラメーカーは、デジカメの高画素化、レンズの高解像力化を進めてきた

→高画素化したデジカメ、高解像力化のレンズは当然高くなる。特にレンズは価格が高いレンズが主流となる
→35mm判のフィルムで楽しんできた多くのアマチュアカメラマンにとって、それらの性能はいささか過分すぎるレベル

→通常の撮影で必要な画質は、A3ノビ程度のプリントでも通常の鑑賞でシャープに見えるレベルがあればよい。これはフィルム時代のシャープさの基準であるが、この基準はデジタルの時代になっても変わらない
それは1000万画素もあれば十分なので、現状のノーマルなデジタル一眼のレベルである2000万~2400万画素のカメラでは、求められるシャープさの基準ははるかにクリアしている。

→2000万~2400万画素を写真撮影に十分かつ最適な標準画素数として、その画素数で十分な解像力のレンズを提供する。
そうすれば、カメラ、レンズともある程度価格を抑えることができ、かつ、解像力競争から解放されて、より個性的で魅力のあるカメラやレンズを提供できるようになる
それ以上の高画素カメラやそのためにレンズは、別のカテゴリーとして区分けして開発する

→写真の趣味のすそ野を広げるためには、手ごろな価格で様々な写真撮影が楽しめる魅力的なカメラとレンズを提供することが必要


ディックは、この馬場さんの提案には一理あると思います。
通常の撮影では、2000万~2400万画素のカメラで十分です。ディックも今のところ、これ以上の高画素カメラは必要ありません。

デジタル一眼のカメラは、価格的には幅があるラインナップですが、レンズは高画素のセンサーに対応した解像度を求められているため、よりコストがかかるのでしょうか、フィルム時代と比べても全体的に価格が高めになっている印象です。しかも高解像度が売りの価格の高いレンズが増えています(その方がメーカーの収益率がよいことも影響しているのだろうと思います。)。
2000万画素のクラスで十分対応できる解像度のレンズであれば、設計の自由度が増すので、もっと安価に提供できるようになり、しかも描写に味のあるレンズを出しやすくなるのだろうと思います。
現実には、このような割り切りは難しいでしょうし、趣味の世界では安くて性能がいいレンズが必ずしもよく売れるとは限らないところはありますが、価格が安めでもキラリと光るレンズをラインナップすることによって、選択の幅を広げてほしいと思います。
サードパーティのメーカーの企画にも期待したいです。
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RX100M6入庫(修理)へ

2020年01月27日 | 写真全般
昨年3月にM3に代わって導入したM6は普段持ち歩くメインのコンデジとして活躍してくれています。
使うにつれ、細かなところに不具合が発生しましたが、撮影に影響がないものであったため、保証期間の1年が到来する前にまとめて修理をお願いするつもりでいました(ほぼ毎日使用するメインのカメラなので、何回も修理依頼して手元にないと普段の撮影に制約を受けます)。

そうこうしているうちに、26日に撮影に支障が生ずる不具合が発生しました。
電源を入れた時とか、撮影後の電源が入っている状態で、シャッターを半押ししなくても勝手にピントが合って、その測距枠が表示され、それが固定されたままになる症状です。
このままではズーム機能も使えませんし、露出補正もできません。この状態だと、シャッターボタンを押してそのまま撮影できるだけです。

この症状は以前に使っていた初代やM3でも発生しました。シャッターボタンの接触不良のようです。経験上一定程度使うと発生するみたいです。この点はこのシリーズのウィークポイントだと思います。

そのため、ディックはRXシリーズやHX99は新品での購入の場合は長期保証に入ることにしています。この程度ですと定額修理の範囲内で収まるようですが、これでも何回か補修するとなると金額的にこたえます(一方で一眼のα7シリーズは、これまでの経験では故障は極めて少ないため、α6500も含め長期保証には入っていません)。

この症状が出ると要修理になります。ちょうど用事もあったので、名古屋栄にあるソニーの修理窓口に持ち込みました。今回は他の軽微な不具合も含め保証の範囲内でやっていただけそうです。

RX100シリーズはとても優秀なコンデジだと思いますが、コンパクトなボディのため少し無理をしているのかもしれません。結構繊細です。よく使用する方は新品購入の場合は長期保証に入ることをお勧めします。

なお、長期保証も販売店で扱う保険の内容が結構違います。大きな違いは、2年目以降の保証期間内に1回限り利用できるか、期間中何回でも利用できるかという点です。結構この違いは大きいです。量販店で購入される方も多いと思いますが、長期保証を付ける際は、保証内容もちゃんと確認した方がいいですね。



よく使っているので風格が出てきたM6

(SONY α7Ⅲ MINOLTA 50mmf2.8 macro f10 AE)
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レタッチソフトについて

2019年12月19日 | 写真全般
デジタルの時代では、レタッチソフトの使用は必須だと思います。
ディックはフォトショップCCを使用しています。
これはデジタルの黎明期からレタッチソフトとしてはメジャーなものです。
フォトショップは様々な処理が可能です。とても奥深いソフトです。
いろいろなことができるということは、操作は結構慣れが必要です。使い始めのころはとても使いにくいと思ったものでした。
フォトショップは、進化の過程でいろいろな機能を付加してきたので、建て増しの家のように操作方法が複雑になって少々分かりにくくなっているという話もあります。

フォトショップの多様な機能からすると、ディックはごく一部の機能しか使用していません。その限りにおいては、使ううちに慣れました。そうなると使いやすく感じるようになりましたが、それは単に慣れの問題だろうと思っています。

フォトショップでは、色調やコントラストなどの調整についてはいろいろな方法があります。
この手のマニュアル本では、トーンカーブの使用が推奨されています。
ディックは、今は専らCamera Rawフィルターを使用しています。操作した結果が直感的に分かるので、ディックには使い勝手がいいです。また、rawデータだけでなく、jpegのレタッチにも使えるのも重宝しています。

フォトショップCCは、今は1年ごとのオンライン契約しかありません。
ライトルームもセットになったフォトプランがお値打ちです(なぜかフォトショップCC単体よりも安いです)。年額1万1760円または月額980円(いずれも税別)の月払制(トータルは年額と同じ)があります。
これを高いとみるか妥当とみるかは、使用頻度によると思います。

簡単なレタッチのみ行うなら、フリーソフトを使うという手もあります。
ディックも以前は、フリーソフトのIrfanViewを使っていました。これは使い勝手がよかったです。お勧めのフリーソフトです。
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一眼のAFによるピント合わせに関する雑感

2019年12月08日 | 写真全般
7月27日のブログで「一眼の測距点とその撮影方法について」をアップしました(末尾に再掲しましたので、こちらもご覧ください)。それに関連する話です。

カメラ―メーカーとしては、おまかせモード(測距点自動選択)で、撮影者がピントが合わせたい被写体(または被写体の一つの箇所)にピントを合わせることができることを究極の目標にしていると思います。
一眼だと、ミラーレス一眼になって、コントラストAF方式を採用したことにより、画面(センサー)上のどこでもAFでピントを合わせることができるようになったので、カメラメーカーの目標達成に一つ近づいたことになります。

今はカメラ任せにすると、カメラにインプットされた膨大な情報の中から、この状況なら、通常ここにピントを合わせるだろうと予想される箇所にピントを合わせるようになっています。

最近のカメラは、人認識さらに瞳認識までもができるようになり、この精度が高くなっています。そのため、人物の撮影であれば、人認識(瞳認識)をオンにしておけば、ファインダーの端の方に人物を配しても、高い確率で背景にピントを合わせることなく、人物に(さらに瞳認識なら瞳に)ピントを合わせてくれます。

これは撮影者のピント合わせの意思に合っていることが多いです。それは、人物を入れた撮影では、通常は人物にピントを合わせる、さらに、人物であれば、瞳にピントを合わせるのが通例であり、この例外は極めて稀という現実があるため、撮影者との意思の齟齬も極めて少ないという事情の上に成り立っています。

また、レンズの焦点距離の違いでも、ある程度カメラまかせにできるかどうかについて、事情が異なってきます。
広角レンズであれば、広角レンズの被写界深度が深く、また、広角域では絞りを絞り気味の撮影が多いことから、これによっても被写界深度が深くなるので、ピントを合わせたいメインの被写体から、多少ピントを外しても、ピントが合っている幅に入ることが多くなり、カメラ任せでも結構対応できます。

一方、望遠レンズになってくると被写界深度が浅いため(さらに絞りを開けて撮影することが多いので、さらに被写界深度は浅くなります)、自分の考えているポイントにピントがきちんと合ってくれないと、ピンボケになる確率が高くなります。

現状では、カメラが撮影者の意思をくみ取ってピント合わせをするまでには至っていないので(脳とカメラをつなげるものが必要ですね)、いかなるシーンでも、AFのおまかせモードに全幅の信頼を寄せるのは、まだまだ難しい状況にあります。

一つの例を挙げます。
ディックは街ネコの撮影をよくします(インスタグラムで展開している「街ネコちゃんワールド」も是非ごらんください)。α7Ⅲでも最近は、動物でも瞳認識ができるようになったので、ディックもネコちゃん撮影の一部に瞳認識を使っています。ネコも瞳にピントを合わせるのが原則なので、この機能が使えればありがたいことになります。

ネコが1匹の場合は、カメラに向かって座っているなど、頭の部分がカメラに最も近い場合は、ほぼ確実に瞳にピントを合わせてきます。こうした状況では、結構安心して動物の瞳認識が使えます。

一方で、カメラに向かって平行に座ったり、腹ばいになって、顔だけカメラの方を見ている場合やカメラの反対方向に向いて座り、顔だけカメラを見ている場合は、瞳認識にしても胴体にピントが合うことが結構多いです。
望遠域の撮影では、これでは顔がボケてしまい、胴体に意図的にピントを合わせる場合以外はボツ作品となります。
こういった状況では、動物の顔認識プラスAFのおまかせモードでは歩留まりがよくないので使えません。

あと2匹以上がカメラからの距離が違う配置でいる時も、ピントを合わせたいネコとは違う方にピントがあったりするので、AFでのおまかせモードでは厳しかったりします。

そのため、最初から測距点を任意選択にして、自分で必要なところに測距点を移動させて撮影することも多いです。
ネコは結構動いたりするので、あるシーンではAFのおまかせモードでほぼ完ぺきでも、そうでないシーンになったりもします。その際に、AFのおまかせモードから測距点任意選択に変えるのも面倒なのです。

ただ、測距点任意選択だと、被写体の移動により、素早く測距点を移動させる必要が生じます。タッチパネルを使うと速くできる場合もありますが、それでもどうしてもタイムラグが生じます。
画面を分割したサイズの測距枠の中で測距点自動選択ができるモードもあるので、それを活用するのがいい時もありますが、これも万能ではありません。
少し前の一眼レフのように主たる測距点をファインダー画面の主たるポイントとなる箇所に分散させて(しかも測距点は移動させる手間がストレスのない数に限定)、後はフォーカスロックで対応する方法も結構使えると思っているのですが、こうした設定はミラーレス一眼では通常は想定していないようです(α7Ⅲではできません)。
このあたりは、悩ましいところです。今使っているカメラで自分なりに対処できる方法でやっていくしかないです。

ミラーレス一眼では、画面(センサー)上のどこでもAFでピントを合わせることができるようになったということは、自分で測距点を選択すれば、カメラを動かしたりせずに、カメラをフレーミングは固定しままピントを合わせることができるということです。

こうなってくると、いかなる場合でも厳密に測距点を自分の思った位置に合わせないといけないというな考えに、いつの間にか支配されがちです。

被写界深度でまかなえる場合は、自分の考えた箇所と多少ピントがずれても大丈夫なのですが、そうした場合でもきちんとピントを合わせようとして、シャッターチャンスを逃がしてしまったりします。

これとは違いますが、等倍(またはそれ以上)に拡大してきちんとピントがあっていないと気が済まないというものや、大きく拡大してセンサーについていて写った小さなゴミを探しまくるというのも似た傾向にあると思います。

厳密にやりすぎると本末転倒になる可能性もあるものについては、そうした状況に陥っていないかどうか、たまに自分自身も振り返ってみる必要があると思っています。



【再掲】
「一眼の測距点とその撮影方法について」(2019年7月27日掲載)

オートフォーカスが一眼レフで使えると世間に認知されたのは、1985年登場のミノルタα7000でした。当時のレベルでは、そのAFの完成度は高く、しかもマウントも従前のMDマウントから今も続くAマウントに変え、その新マウントのAFレンズも一挙出してきたので、最初からシステムカメラとしても完成されたものでした。
これはαショックと呼ばれ、AF一眼レフの分野は、しばらくはミノルタαの独り勝ち状態になったのを今でもよく覚えています。

そのα7000で最初に導入された測距点(AFが機能するポイント)は中央に1点しかありませんでした。今からすると、隔世の感があります。その中央1点の時代がしばらく続きました。
ピントが合わせたい被写体が真ん中にあることばかりではないので(むしろ真ん中にないケースが多いです)、中央から大きくはずれている被写体にAFでピントを合わせるのは難しい面もありました。

中央1点の測距点で中央にピントを合わせたい被写体がない場合に、AFでピントを合わせることができないかというと、そういうことはなく、フォーカスロックという手法を使います。

通常のAF一眼のカメラではシャッターボタンを半押しするとAFが働きピントが固定されます(シングルモードに設定するとこのようになります)。そのため、カメラをずらして、被写体に測距点を合わせてAFでピントを合わせ、シャッタボタンを半押ししたまま、撮りたい構図に戻して、そのままシャッターを切るというやり方です。
カメラをずらしてAFでピントを合わせるので、カメラを本来の構図の位置に戻した場合、実際にAFで被写体にピントを合わせた距離と本来の被写体の距離にズレが生じます(これを「コサイン収差」といいます)。
そうするとピンボケになるように思いますが、そのズレが被写界深度の範囲内に収まっていればピンボケにはなりません。
ピントはきちんと合わせた距離の前後もピントが合って見える幅があり、それを被写界深度といいます。
その程度は浅い(ピントが合って見える幅が狭い)、深い(ピントが合って見える幅が広い)、で表現します。
絞りを絞れば(f値の数値を大きくする)その分被写界深度が深くなり、絞りを開ければ(f値の数値を小さくする)被写界深度は浅くなります。
また、レンズが広角側になればなるほど被写界深度は深くなり、望遠側になればなるほど被写界深度は深くなります。

そのため広角レンズである程度絞りを絞った場合は、フォーカスロックの方法で撮影をしても、ピントはあう可能性は高くなります。
一方、望遠レンズで人物を写す場合は、通常絞りを開けますが、この場合は被写界深度が浅いため、この撮影方法ではピンボケの写真を量産する可能性が高くなります。
被写界深度が深い場合は、今でもフォーカスロックの手法は迅速にピントを合わせる方法として今もよく行われています。

いずれにしても狙う被写体の近くに測距点があればフォーカスロックをしてもピントをはずさない確率が高くなりますし、測距点が増えれば、そもそもフォーカスロックをする必要はなくなるので、測距点を増やすことが課題となりました。

中央1点で始まったAF測距点は、その後、左右に1点ずつ増えて3点になり、上下にも測距点を設け、次第に上下左右の周囲にも測距点を増やしていきました。
できるだけ、フレーミングした状態でピントを合わすことができるように、測距点の範囲を周辺に広げ、測距点の密度を増やしていきました。

測距点が複数になると、AFをする測距点を選択する必要があります。それを撮影者で選択する以外に、カメラに任せるモードもあります。
測距点の選択をカメラに任せる方法を取った場合に、ピントが合ってもおかしくないポイントが複数あると、自分の意図した箇所の測距点をAFが選んでくれるとは限りません(前後に、ピントがあってもおかしくないポイントがある場合には、基本的には手前の被写体にピントある傾向があります。)。
こうした現象は珍しい事ではありません。撮影者の意図をカメラが理解してくれないのでしかたないですが、自分が思っているのとは別の箇所にピントが合うとしっかりしてくれよと思ってしまいます。
今でも厳密にピントを合わせる必要がある場合は、撮影者が測距点を選ぶ必要があります。まだ自動でカメラに任せることはできないシチュエーションが結構ありますね。

自分で必要な測距点を選択する場合に悩ましいのは、測距点が増えると選択するのが煩瑣になることです。
これをどう解決するかが各メーカーにとって重要な課題になりました。

キャノンでは、EOS5(1992年)で視線入力オートフォーカス機構を搭載しました。スクリーン上の測距点を見るとその測距点を選択したとカメラが認識し、AFが働くという優れた機能でしたが、結局、数機種に採用されて終わりました。人によっては視線入力がうまく作動しなかったり、測距点が増えると(EOS3(1998年)では測距点が45点になりました)意図した測距点が作動しなかったりと、使い勝手がこなれなかったのが、生き残れなかった原因だと思われます。

ミラーレスになると、画面(センサー)上のどこでもAFでピントを合わせることができるようになりました。
そうなると撮影者の希望する箇所にすばやく測距枠を移動させることが更に大変になります。

以前は十字キーで移動させるのがノーマルでしたが、これだと上下左右の移動のみなので結構もたつきます。
これを素早く移動させる方法として、背面のタッチパネルを使った、タッチフォーカスやタッチパッドの利用と十字キーよりも反応性と操作性のよい操作キー(α7Ⅲのマルチセレクターのようなもの)の併用が今のところベターだとディックは考えています。
ただ、これでもなかなか意図したところに移動させることができずにイライラすることもあります。

AFの自動化の点では、顔認識やさらに進んだ瞳認識の精度が向上し、人物の撮影では使えるものになっています。
現状においては、自動でAFの測距点の選択をほとんど任せることは難しいですが、人物の撮影は、顔そして厳密には目にピントを合わせるのがほとんどなので、撮影者とカメラの認識がほぼ一致します。そのため、この機能が優秀なら使えるということになります。
最近瞳AFが人だけでなく、動物に対応する機種も登場してきました。
最近α7Ⅲでネコを撮影するときは、瞳AF任せてよく撮っています。目が見える状態だと相当な確率で目にピントがあうように、測距点を自動的に決めています。これはすごいことだと感動します。

他の被写体ではAFを合わせるポイントが撮影者とカメラで一致しないことが多いので、なかなか瞳AFのように歩留まりのよいモードを設けることは現状では難しいだろうと思います。
そのため測距枠を迅速に移動させる機能について、より精錬したものにしていただけるとうれしいです。

広角域を使うスナップ撮影では、AFの合うポイントについてはあまりシビアに考える必要はありません。元々被写界深度が深いので、AFがちゃんと合焦さえしてくれればその幅の範囲に入ることが多いです。

今回の話からは少し外れますが、この被写界深度の収まりを利用すると、広角レンズでのスナップだとピントと絞りを固定して撮影するとすばやく撮影できます(例えば、35mmレンズ(35mm判))で距離は3m、絞りf11で撮影すると、ほぼ全域にピントがあいます。)。ただ、これを行うためには、レンズに距離の指標があるものでないと難しいです。
これは昔から行われている撮影方法です。AFがかなり優秀になったので、とっさのスナップ撮影でも、AFでも対応できることも多いですが、今でも使える手法ですので、覚えておいて損はないです。




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一眼レフかミラーレス一眼か

2019年12月06日 | 写真全般
12月1日のブログで、ニコンが一眼の世界販売台数で苦戦していること、それは、ミラーレス一眼への移行が遅れたことが原因であるという新聞の記事を紹介しました。今回はそれに関連した話です。

フィルム時代から一眼レフをラインナップしてきて、同じマウントのままデジタルへの移行期を乗り切った国内のカメラメーカーは、ニコン、キャノン、ソニー(デジタル移行後にミノルタから移管)、ペンタックス(現在はリコーに吸収され、一つのブランドになっています)です。
ソニーは早々と一眼レフに見切りをつけて、ミラーレスに移行しましたが、後のメーカーは、一眼レフには根強い需要があったことから、最近まで一眼レフを主力カメラと位置づけ、ミラーレス一眼には力をいれてきませんでした。

一方で、新たに一眼に参入してきた国内のカメラメーカー(フィルム時代にも一眼レフを出していたものの、デジタルになって新マウントで登場したメーカーも含む)は、オリンパス、パナソニック(ブランド名はルミックス)、富士フィルムです。前の2社は当初は一眼レフでしたが、早々とミラーレスに移行し、富士フィルムは最初からミラーレス一眼での登場でした。

現在では、一部の撮影分野を除いては、ミラーレス一眼の利点が、一眼レフの利点を上回っていることは、反論のできない状況になってきました(※この点については、6月26日にブログで触れています。以下にその部分の抜粋を再録しましたのでご覧ください)。

ただ、プロはもちろんのこと、写真にはまっているアマチュアは保守的な傾向にあり、これまで使ってきた一眼レフからミラーレス一眼に移行することに抵抗がある方が多かったという事実があり、つい最近までは一眼レフもまだ根強い需要があったようです。
その層も次第にというよりは大きな流れになりつつある状況でミラーレス一眼に移行し始めているのが現状だと思います。
そうなると、ミラーレス一眼を早くから主力としてやってきた、ソニー、オリンパス、パナソニック、富士フィルムが有利となるのは自明の理です。

そうはいっても、一眼はレンズの資産があるので、マウントに互換性のない他のメーカーに乗り換えるのは大事です。そのため、あるメーカーのカメラを使いだして、レンズもそこそこ揃えると、そのメーカーのカメラを使い続けることが多いです(メーカーによって操作性も違うので、そのメーカーのカメラの操作性に慣れて使いやすいという面もあります)。
ただ、ニコン、キャノンのユーザーで、ミラーレス一眼に移行するために、他のメーカーに乗り換えた人が結構でてきたのではないでしょうか。

そういったこともあって、やっと昨年からキャノンとニコンもミラーレス一眼に本腰を入れ始めたのではないかと思います。
ペンタックスはまだ動きがないですが、一眼を続けていくのなら、近いうちにミラーレスが登場するのだろうと予想します。
ミラーレス一眼は一眼レフとは異なった機能もありますし、専用のレンズは一気にはラインナップできません。先行メーカーとの差を埋めるのはまだ少し時間がかかるでしょうね。

今から一眼を揃えるなら、特殊な分野(スポーツなどの高速で動く被写体等)を除けば、ミラーレスにすべきというのがディックの考えです。



6月26日のブログ
【趣味として写真をやってみましょう(その5)】 デジカメを揃えましょう①
の抜粋


一眼は、一眼レフとミラーレス一眼があります。

一眼レフは、フィルム時代と仕組みはほぼ同じ構造で(デジタルになって、フィルムがセンサーに変わったというイメージです)、ファインダー(液晶ファインダー(EVF)との比較でOVFといいます。)をのぞいて、レンズとカメラ内のミラーを通じて、スクリーンに映る被写体を見て撮影します。
背面液晶を見ての撮影もできますが、その場合はミラーレスと同様、センサーでとらえた映像を見て撮影することになります。

◎ 一眼レフの利点
 被写体そのものがスクリーンに映るので、とても自然に見える
 動く被写体もリアルタイムに見える
◎ 一眼レフの欠点
 AFでピントを合わせるポイント(測距点)が限られる(現在は測距点も多くなり、カバーする面積も多くなりましたが、周辺部はありません)
 マニュアルフォーカス(MF)ではピントが合わせにくい(以前はこれが当然でしたが・・・)
 撮影後の写真の確認がファインダーではできない(背面液晶で確認)

  
ミラーレス一眼は、センサーでとらえた映像を液晶ファインダー(又は背面液晶)で見て撮影します。
◎ミラーレス一眼の利点
 AFでピントを合わせるポイント(測距点)は、ファインダーのどの箇所でも設定できる(コントラスト方式のため)
 ファインダーでは、センサーでとらえた画像を見るので、写る状態とほぼ同様の画像(明るさや色味)を見ることができる。
 撮影後の画像のチェックもファインダーで確認できる(一眼レフはファインダーは液晶ではないので、背面液晶で確認することになります)。
 MFの場合、ファインダー内でピントを合わせる箇所を拡大できるので、厳密なピント合わせができる(一眼レフでも背面液晶では可能)
◎ミラーレス一眼の欠点(少し前までの状況)
 液晶の画面を見るので、見えが不自然
 動くものをファインダーで見ていると、その動きに画像が追い付かない(動きが遅れて見える)
 動体のピント合わせが苦手
 ※以上の欠点は現在はほぼ解消され(液晶ファインダー、AFシステムの改良)、欠点にあげるレベルではなくなっています。


以前は、一眼レフの利点が勝り、ミラーレス一眼の欠点が目立つ状況だったので(まだ完成度が高くなかったです)、一眼レフの利点が勝っていたことから、写真を趣味としている人の中では一眼レフがいいという方が多かったです。これには、これまで長年親しんできた機能ということも影響していたと思います(結構保守的な面がありますから)。
ところが、ミラーレス一眼の欠点がほぼ解消されると、ミラーレス一眼の利点がより注目されるようになり、一方で一眼レフの欠点が目立つようになってきました。

ミラーレス一眼に進む流れはもう止められないと思います。
よほどの高速で動く被写体を撮るのなら一眼レフという選択はありえますが(ただ、これに対応しているミラーレス一眼(ソニーα9)も登場しています)、そうでないなら、今から揃えるならミラーレス一眼を強くお勧めします。

ミラーレス一眼の中で、コンパクトなものは、液晶ファインダーがないものがありますが、一眼では望遠も使う可能性も高いので、ホールディングの点からも液晶ファインダー付きのものを購入した方がいいです。



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ニコンのデジカメの世界販売台数の話題など

2019年12月01日 | 写真全般
11月30日の日経新聞に、2019年度のデジカメの世界販売台数で、ニコンがソニー抜かれ、長らく守ってきた2位から3位に転落する見込みであるとの記事がありました。ちなみに1位はキャノンの指定席になっています。
ニコンといえば、カメラメーカーの老舗というイメージが強いだけに、これはニコン及びニコンユーザーにとってショックな記事だと思います。それだけソニーが頑張っているということはいえますが。

ニコン2位転落の原因は、好採算が期待できる一眼レフや交換レンズが振るわなかったこと、ミラーレス一眼への出遅れが響いたとの分析がなされていました。
今や一眼の主力は一眼レフからミラーレス一眼に移行しており、この兆候は以前からあったのですが、キャノンとニコンは一眼レフが売れ筋だったこともあり、ミラーレス一眼への参入が遅れていました。この先大丈夫だろうかとディックも思っていました。

ソニーは早い段階で、一眼レフをやめてミラーレスに移行しており、この戦略は当時は見切りが早すぎると思ったのですが、今からすると先見の明があったということになります。
キャノンやソニーは多角経営のメーカーで、カメラは数あるうちの一部門というイメージがありますが、ニコンは、他の事業もあるもののカメラ部門の貢献度が今も高いのではないでしょうか。

また、この記事の中に、デジカメの世界出荷台数は18年には1942万台とピークの10年から8割減少したとの記載がありました。これはショックな数字ですね。
フィルム時代のコンパクトカメラが、デジタルになって、コンデジに代わりましたが、今やそれがスマホに代わったということですね。
更に記事では、19年は18年に比べて2割減で推移しているとのこと、この減少はいつまで続くのかが気になります。

デジタルに移行後は、新たな参入と従前のカメラメーカ―の撤退があって、再編が進みました。
日本のデジカメの主たるメーカーは、キャノン、ニコン、ソニーに加え、オリンパス、富士フィルム、パナソニック(ルミックス)、リコー(ペンタックスを含む)、シグマがあります。
各メーカーとも切磋琢磨して、盛り上げていってほしいです。
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