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ディック スギ の写真の世界(The World of Dick Sugi’s Photos)

📷このブログでは写真全般の話題を取り上げていきます📷

CAPA9月号を見る

2023年09月04日 | カメラ雑誌
カメラ雑誌もラインナップが少なくなってしまいましたが、CAPAは未だ毎号購読しています(今は富士山マガジンサービスで定期購読しています。発売日より少し遅れて届きますが、1年契約の定期購読にすると、購読料が定価よりも安いのが魅力的です。)。

今号の巻頭特集は「ボケを味わい尽くす!」
絞りを開けたときのボケは、メインを引き立てる重要な役割とともに、ボケ自体の美しさも作品全体に影響を及ぼす重要な要素です。
18ページの特集ですが、ボケは奥深く、これでも伝えきるのは難しいという感想です。カメラ趣味の初心者の方がボケに関心を持ってもらうにはよい特集だったと思います。

第2特集は「生成AIの脅威と実力」
文章生成の分野では、ChatGPTが話題となりました。
これが画像の生成にもかなり使えるものになってきていることに驚きました。

全く無の状態から画像を生成するアプリとして、「SeaArt」が紹介されていました。ここで紹介されていた人物写真は、いかにも人造人間的な女性のもの(普通の女性のポートレートとしては違和感がありました)が紹介されていましたが、あえて紙面ではそのような自然でないものをあげたのかもしれません。

生成AIソフトで作成した作品が、フォトコンテストですでに入選した例もあるとのことです。
勿論これが、写真なのかどうか議論があるところです。
今は写真の加工のジャンルに特化したコンテストもあり、これだと、生成AIソフトで作成した作品との境界がかなり近いような気がして、この判断は難しい面があるように思えました。

もう一つ、フォトショップ(ベータ版)で搭載された、「生成塗りつぶし」が紹介されています。
これは元の写真を新しい写真の一部として、残りの部分を元の写真と違和感なくAIが生成するものです。これは元の写真からある程度範囲を広げた写真に作り替えたいときに力を発揮すると感じました。まだ、こちらの方が違和感なく受け入れられそうです。



2023年9月号表紙
モデルはマーシュ彩さん



ディックが一番興味を抱いた特集
生成AIの著しい進歩は耳にしていましたが、もちろん写真の分野でも例外でないことを、写真雑誌で改めて気づかされたことは衝撃的な出来事でした
この右のページのフジヤカメラの広告は、今や懐かしさすら感じます。カメラ雑誌に貢献されているのかなと、ほっこりとした気分になりました



9月号目次


📸【無断転載禁止です(Unauthorized reproduction prohibited.)】📸








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カメラマンリターンズ#8発行

2023年07月11日 | カメラ雑誌
「カメラマンリターンズ#8 間違いだらけのレンズ選び」(モーターマガジン社)が7月3日に発行されたので、先週早速購入しました。
月間カメラマンは2020年5月号をもって急遽休刊になりましたが(あまりに急だったことにも驚きました)、その後不定期ながら、ムック形式で「カメラマンリターンズ」を刊行し、今回8号になりました。

カメラマンリターンズでも目玉の特集となっている、「間違いだらけのカメラ選び」、「間違いだらけのレンズ選び」は月間カメラマンの時代からの人気の特集です。
このために集められた写真関係者が各メーカーのラインナップしているカメラやレンズについて、辛口コメントを言いたい放題という企画で、ディックもこれを読むのを楽しみにしており、この特集の号は購入していました。

ムックになってからは、この特集のページ数は相当増え(ほぼこの特集と後半のカメラブック、レンズブック(各メーカーの現行のカメラやレンズの紹介)で構成されています)、読み応えも大となりました。
今号も、今使っているソニーのページの対談を最初に見て、続いて他のメーカーを読んでいます。言いたい放題の展開はマニアックでもあり、今回も面白かったです。

今後も「カメラマンリターンズ」が続いていくことを期待しています。
電子版もでていますが、ディックはやっぱり紙派です。





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CAPA12月号を昨日受け取る

2022年11月22日 | カメラ雑誌
月間のカメラ雑誌はかなり少なくなってしまいましたが、昔から購読しているCAPAは、休刊ドミノを切り抜け、創刊41周年を10月号で迎えました。老舗雑誌の域に到達しつつあります。

これまで、発売日に書店で購入してきましたが(発売日初日にこだわってきました)、定期購読の案内が毎号CAPAの雑誌内にあり、安く購読できるので、11月号から定期購読を取り扱っている富士山マガジンサービスで年間購読をお願いしました。

CAPAの通常号は税込1100円です。1年すべて通常号でも年間1万3200円です。それが、富士山マガジンサービスでは年間購読料は税込みで9048円(しかも送料無料)。3割引超となりかなりお得です(初めて富士山マガジンサービスで注文したので、さらに500円引クーポンを利用できました。)。

問題は配達日です。雑誌はゆうメールで配達されますが、これは今回まで、宅配便と思っていたくらいで、あまり意識していませんでした。12月号は、発売日の前日(通常は発売日の前日に送付されるようです。)11月17日(木)に発送されたのですが、ディックのところに届いたのは21日、発売日から3日後でした。それまで毎日ポストを見て、来ないなの繰り返し。ちょっと到着が遅すぎたと少々不機嫌になりました。

富士山マガジンサービスは定期購読の雑誌が発送されると登録したメールにお知らせしてくれます。以下の情報が記載されていました(そのため発送日が分かりました。)


【発送日】2022/11/17
【配送方法】ポスト投函のお届け方法(fujisan専用の配送方法)
【お届け目安】通常発送日から2~5日後(土日祝日除く)
※年末年始、GW、お盆などの繁忙期、または自然災害等により、お届けが遅れる場合がございます。
※宅急便とは違い、発送日からお届けまでお時間がかかります。
※お荷物の追跡はできません。
※発売日前日や当日のお届けは、お約束ができかねております。
お届けまで今しばらくお待ちくださいますよう、お願いいたします。
定期購読サービスを今後もお客様にご提供するために、ポスト投函による配送方法を取らせていただいております。
ご理解、ご了承いただけますようお願いいたします。


このメールを見た時点では、発送日しかきちんとみていませんでした。メール文全体を届いてからよくみてみると、届く目安は、「通常発送日から2~5日後(土日祝日除く)」とありした(往々にして自分にとって都合のよいところしかみていないということはありますね。)。
うまくいけば発売日の金曜日、遅くとも翌土曜日にはくるだろうと考えていましたが、土日祝日はそもそも配達されないことをその時に知りました。土日にポストを見ても来るわけがなかったのです。

さらに、富士山マガジンサービスのHPをたまたま見ると、次のような記載がありました。


ゆうメール便お届日数変更
2021年10月から郵便物(手紙・ハガキ)、ゆうメール便サービスが一部変更となっております。
・土曜日配達の休止(2021年10月2日土曜日~)
・お届日数の繰り下げ(2021年10月以降順次)
そのため、今までよりお客様へのお届けにお時間をいただくことになります。
ご迷惑をおかけいたしますがご了承くださいますようお願い申し上げます。
なお、お客様からの配送方法指定・変更は承りません。
発売日前日や当日のお届けはお約束いたしかねます。
予めご了承くださいますようお願いいたします。
万が一、ゆうメール便お届日数変更の理由により、解約をご希望のお客様は
マイページより手続きをお願いいたします。


宅配便扱いでないので、到着するころに土日が入ってしまうと、さらに到着が遅くなってしまうことが分かりました。ただ、ディックの住んでいる地域なら土日を挟まなければ、発売日の翌日には届く可能性はあります。
発売日直後に見たい人には、この定期購読は安くなるけど・・・という気分でしょう。
今回のように、発売日から3日後着だとディックもさすがに遅いという気分になってしまいます。ただ、この割引額は魅力的ではあります。
ディックは来年10月号まで定期購読をしているので、その後は、定期購読の割引を取るか、発売日に見ることを取るか、その時になったら考えてみます。



雑誌は発売日には通常1月先の号の発行になるので、今年もいよいよ終盤という気持ちを早めに感じることになります






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CAPA創刊40周年

2021年11月16日 | カメラ雑誌
10月号は40周年スペシャル号でした。

1981年(昭和56年)10月に創刊号が発売されました。当時ディックは高校2年生(17歳)でした。ディックは2号から読者になり、現在までほぼ購入しています(途中、半年くらいブランクがあった記憶はありますが)。創刊号もかなり前にたまたま古本屋で発見し、手にいれることができました。

CAPAは、ディックのカメラ、写真と関わってきた期間の多くと重なっていますので(重なっていないのは、中学生からの4年程度です)、CAPA40周年は感慨深いものがあります。ディックも同様に40歳年をとってしまったのは驚きですが。

創刊号からしばらく(1年未満だったと思います)は違っていたのですが、表紙は女性が登場するのがCAPAのスタイルです。ところが10月号は岡田准一さんが登場。男性が表紙を飾るのはCAPA誌上初めてとのことです。これはインパクトありました。写真が趣味ではない岡田さんファンで買われた方が結構いたのではないでしょうか。
11月号は女性の表紙に戻りました(女優の志田彩良さん)。

ページ数も表紙と裏表紙を含めて196ページあります。11月号は156ページなので、10月号は気合が入っていたことが分かります。しかも、10月号は1200円、11月号は1100円なので、10月号の値段はサービス感がありますね。

では、11月号の話題に入ります。
創刊40周年特別企画「1981~2021カメラとCAPAの40年史」は13ページの特集。これだけのページを割いても、40年は語りつくせるものではありませんが、掲載されている古いCAPAのトピックを見ると、そうだったなと記憶がよみがえり、ディックは涙ものでした。

連載ものでは、ハービー山口さんのタクシーの運転手さんがらみの話が印象に残りました。ハービーさんは、ここ数年タクシーに乗ると、運転手さんに話しかけ、降りる時に1枚ポートレートを撮らせてもらうことを実践しているとのことです。そこでの運転手さんとの会話のやりとりから共通の話題に至ったり、新たなつながりが生じたという話で、ディックもタクシーではないですが、こういう展開は経験があるので、とても共感できました。読後に前向きな気持ちになりました。

ところで、CAPAも今は電子版もありますが、ディックは紙にこだわりたいですね。趣味誌では紙媒体の需要は今後もなくならいと思っています。収納場所がかさむのはなんとかしないといけませんが、電子データでの閲覧は味気ない感じがします。これからもCAPAはもちろん購入していきます。写真関係の雑誌はここ数年撤退が相次ぎ異常な状況でしたが、CAPAはこれからも長く続いていってもらいたいです。



10月号(左)と11号(右)の表紙


11月号の目次
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カメラ雑誌の休刊相次ぐ

2021年08月07日 | カメラ雑誌
2020年初めころのカメラファン向けの一般的な月刊のカメラ雑誌は、次の7誌が刊行されていました。

アサヒカメラ(創刊1926年 朝日新聞出版)
日本カメラ(創刊 1950年 日本カメラ社)
フォトコン(創刊1974年 日本写真企画)
カメラマン(創刊1978年 モーターマガジン社)
CAPA(創刊1981年 ワン・パブリッシング(学研から別会社に移管されました))
デジタルカメラマガジン(創刊1997年 インプレス)
フォトテクニックデジタル(創刊2008年 玄光社)
 ※その前は「フォトテクニック」を刊行していました

それ以外にも隔月発行(風景写真(風景写真出版))や季刊(写真ライフ(日本写真企画))のカメラ雑誌もあります。

それが、2020年にカメラマンが5月号をもって、続いてアサヒカメラが7月号をもって休刊になり衝撃が走りました。
それだけでとどまらず、今年になり日本カメラが5月号をもって(日本カメラ社自体が解散になりました)、そしてフォトテクニックデジタルが7月に発売になった最新号の8月号をもって休刊となりました。
※ カメラマンは2020年12月に、不定期ながら「カメラマン リターンズ」名でムックとして復活したのは喜ばしい限りです(現在まで2号(今年5月発行)出ています)。

月刊誌は、老舗の2誌が既にそろって消えてしまい、今月発売の9月号からは、フォトコン、CAPA、デジタルカメラマガジンの3誌のみとなります。寂しい状況になりました。

カメラを趣味とする人々のすそ野は広がっている中で、それに関係する趣味誌が次々と休刊に追い込まれるのは異常事態です。
休刊に至る理由は次のものがあると言われています。
① 発行部数の減少により、持ちこたえられなくなった
② 広告が減って、持ちこたえられなくなった

①については、そもそも紙媒体での雑誌の購入をする人が減ったとの状況はありますが、今はデジタル版も併せて出している雑誌も多いため、そうなるとそもそもその雑誌を買いたいという需要が減ったということになります。
また、これまでは、購入する趣味の雑誌は、これと決めたら毎月購読するのが一般的だったとの認識です(そのため、発行元は部数のパイを把握できます)。特集などで自分があまり興味がない号もありますが、でもその号は買わないとこうことはなかった。でもこういう人も減ってしまったのでしょうね。
ただ、こうした傾向は、単に雑誌や本離れ(特に若者層)の流れの結果という単純なものではないと思います

伝統的なカメラ雑誌の構成は、写真家の作品の掲載(口絵)、カメラや関連商品の新製品の紹介やテストレポート、撮影テクニックや特定の被写体の撮影に関する情報などの特集、毎月の定期連載、読者の写真コンテストなどです。
これを全体的に網羅していた老舗の2誌(アサヒカメラ、日本カメラ)は既に休刊になってしまいました。
他のカメラ雑誌は主として取り上げる分野に特徴がありますが、上記項目は濃淡はありますが、概ね取り上げていると思います。
すべての読者が雑誌を構成する項目のすべてに興味があることは、まずないと思いますが、その分野が好きなら幅広い内容を吸収したいと思うものです。全体を網羅する伝統的なカメラ雑誌の構成自体は、これはこれでありだと思うのですが。

今はネットで調べれば、撮影技法やカメラの新製品の情報も調べることができます。これで足りるという人も多いのだろうと思います。ただ、こうした方々は元々カメラ雑誌を見たこともないというケースも多いのではないでしょうか。

これまでは、読者の獲得は、出版社側で熱心に行わなくても雑誌を維持できる適度の部数は捌けたのかもしれませんが、今後は魅力をさらに積極的にアピールして、少しでも読者を増やす努力が出版社側に求められると思います。

次に②ですが、カメラメーカーの広告が減ってしまったのも、カメラ雑誌にとってかなりの打撃になったという話があります。CAPA8号を見ると、カメラメーカーの広告は、キャノン(2P)、ソニー(2P)、シグマ(1P)しかありませんでした。CAPAは元々、広告が多い雑誌ではないのですが、これはさすがに寂しいです。

カメラメーカーがカメラ雑誌にカメラの広告を出さないというのは、払った金額に見合った宣伝効果がないと判断した結果だろうと思います。これまでカメラメーカーとカメラ雑誌は持ちつもたれるの関係だったと思うのですが(カメラ雑誌の中でもカメラを宣伝してくれているので)、カメラメーカーは広告に払った費用だけの宣伝効果がないと判断した結果なのでしょうね。
ただ、ここまで割り切っていいものなのかという疑問があります。カメラメーカーもコロナ禍で経営が苦しいところはあるだろうと思いますが、未だ写真趣味のすそ野拡大の一翼を担っているカメラ雑誌を応援するのは使命ではないでしょうか。

一方で、カメラ雑誌側もカメラメーカー等の広告収入をこれまであてにしすぎていたことがあったのだろうと思います。
広告収入の減収にも耐えながら誌面発行を維持するとすると、経営努力は必須ですが、最終的に雑誌の値上げしか手はないのかもしれません。これもある程度仕方がないと考えます。

ちなみに違う分野の鉄道雑誌では、主要3誌(「鉄道ピクトリアル」、「鉄道ファン」、「鉄道ジャーナル」)が、発行を続けています。
カメラ誌に休刊が続くのと何が違うのかはよく分からないところはありますが、発行維持に向けて何らかの工夫をされているのではないかと思います。
既存のカメラ雑誌は、がんばって発行を続けて欲しいと願っています。



左 フォトテクニックデジタル 最終号
  この雑誌は、ポートレートをメインに取り上げていました。
  過去に気になる号を何冊か購入した程度ですが、今回は記念に購入しました。

右 ずっと購入しているCAPAの8月号
  8月号は税込み1100円。通常号でも1000円を超えるようになりましたが、これも仕方ないでしょうね。



日本カメラ5月号(最終号)中にある休刊のお知らせ
最終号に合わせた特集はなく、通常号の内容に何とか入れ込んだ雰囲気が漂っています。
休刊になることを後で知ったので(発売中なら購入しました)、これは図書館で借りたものですが、そのうち中古本を購入しようと思います。



アサヒカメラ 2020年7月号(最終号)
最終号を意識した内容になっています。
アサヒカメラは、老舗でカメラ雑誌の中でも大きな影響力があったので、何とか続けて欲しかったです。



カメラマン 2020年5月号。
6月号の予告もあり、突然の休刊だったことが分かります。
後にネットで手に入れました。



ムックで復活
今後も出してほしいです
1号には雑誌休刊の真相の記事があり、興味深く拝見しました。
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アサヒカメラ最終号(7月号)発売

2020年06月21日 | カメラ雑誌
アサヒカメラの最終号となる7月号が19日に発売されました
通巻1125号です
7月号は保存も兼ねて購入しました
アサヒカメラが来月から発売されないことについて未だ信じられません

冊子を見ると、心なしか薄いような気がします(最近はこの程度だったのかもしれません)
掲載の広告は明らかに少ないです
カメラメーカーではシグマとソニーのみ。ニコンやキャノンもありません。これも驚きです




表紙はハービー山口さんのセルフポートレートです。ニコンFブラックが目立っていますね
愛機を大きく入れたいという気持ちはディックもよく分かります






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アサヒカメラ休刊へ

2020年06月03日 | カメラ雑誌
昨日(2日)ネットでニュース欄を見たら、アサヒカメラが7月号をもって休刊する旨の記事(1日付け)が目に入りました。
まさかという信じられない気持ちが消えませんでした。
アサヒカメラといえば、1926(大正15)年4月に創刊された現行のカメラ雑誌の中では断トツの老舗で、カメラ雑誌の雄といえるものでした。
ディックは趣味で写真を始めたころから現在まで、ほぼ毎号見てきたので、休刊は驚きとともにショックを隠せません。
これまでも興味をそそる特集や連載も結構あり、毎号拝見するのを楽しみにしていました。

ネット記事(https://www.j-cast.com/2020/06/01387078.html?p=all)では、出版、カメラ不況の二重苦で近年は販売不振に苦しんだとの記載がありました。
日本ABC協会がまとめた上期(1~6月)の平均販売部数は、06年4万482部、10年3万1346部、14年2万1159部、18年1万6573部と年々減っていたとのデータもここに紹介されていました。
これによると、10年強で販売部数が3分の1程度に落ち込んでいたことが分かり、これも結構衝撃的な数値です。
販売部数の低下に加えて、今般のコロナ禍がとどめを刺した格好になりましたが、全国紙が母体の朝日新聞出版は結構体力があるはずなので、その出版社をもっても維持していく状況がかなり厳しいことは、ディックが思っている以上に深刻であることを感じました。

今後も増刊やムックは引き続き刊行する予定とのことですが、毎日新聞がカメラ毎日休刊後に写真関係において影響力が低下していったことを見ていると、アサヒカメラも写真関係での中心的な立場は徐々に低下していくのではないだろうかと思います。

ネットを見ていて、1978年創刊の『カメラマン』(モーターマガジン社)が5月号で休刊していたことを知り、二重にショックを受けました。
こちらは、4月22日、発行元のモーターマガジン社がウェブサイトで発表しました。5月号には休刊の告知もなく、突然の発表だと受け止められたようです。
カメラマンもよく拝見していた雑誌でした。
1月には編集部におじゃまして、編集長に写真をご覧いただいたことがあり、そういった面からもまさかという気持ちが強いです。

こうした趣味の世界は、盛り上がるために、その関連する雑誌とは切っても切れない関係にあります。ネットの時代になって、紙媒体の影響力が以前と比べて低くなったとはいえ、未だ無視できないものだと考えています。近い時期に2誌が休刊になるとは異常事態です。

デジタルの時代になり、さらにSNSが一般化したことにより、写真のすそ野は広がり、写真の世界も盛り上がりを見せ、写真を趣味とする写真人口の増加も期待できる状況になっていました。カメラ雑誌2誌の休刊がそれに水をささないか心配です。
既存のカメラ雑誌はがんばってこの状況を持ちこたえてほしいと願っています。



【以下は朝日新聞出版のサイトで掲載されたアサヒカメラ休刊のお知らせです(https://publications.asahi.com/news/1385.shtml)】
月刊誌『アサヒカメラ』(毎月20日発行)は2020年7月号(6月19日発売)をもって休刊します。

コロナ禍による広告費の激減により、誠に残念ではありますが、これ以上維持していくことが困難となりました。

『アサヒカメラ』は、1926(大正15)年4月の創刊以来、日本最古の総合カメラ誌として、多くの写真家に愛されてきました。カメラの最新情報や、国内外で活躍する第一線の写真家の作品を紹介するとともに、写真コンテスト等を実施してきました。

94年という長きにわたり、ご愛読、ご協力くださったみなさまに、心よりお礼を申し上げます。
今後、カメラ・写真の情報に関しては、朝日新聞出版のニュースサイト「AERA dot.」内での記事を配信していきます。増刊やムックに関しては引き続き刊行する予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

なお、木村伊兵衛写真賞は引き続き、朝日新聞社及び朝日新聞出版が共催して参ります。
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CAPA4月号

2020年03月29日 | カメラ雑誌
CAPA4月号の紹介です。

4月号は特大号扱いでページ数が多いため糊綴じの仕様です。
特集は「CaPa+2020」と銘打ったカメラと用品の誌上ショーです。「CP+2020」が中止になってしまったので、その代わりに盛り上げようという企画で、35ページにわたる力の入ったものです。
カメラ業界の盛り上がりを感じることができます。

写真展の案内で注目したのは、米屋こうじ写真展「鉄道原風景」。アジアの鉄道たの写真ですが、アジア独特の雰囲気や想像を超える光景に、これは見てみたいと思いました。
あと、竹内敏信写真展「汚染海域」。風景写真の大家である竹内さんが、ドキュメンタリーカメラマンだった時代の1970年代の汚染された伊勢湾一帯を撮影した写真展です。これは当時写真展で展示された写真パネルが50年ぶりに発見されて実現したものとのことです。東京での開催ですが、地元の愛知県でも是非開催してほしいです。

今月号には、付録で「絶景 桜 全国撮影地ガイド30選」がついています。桜を撮影する方にはうれしい付録ですね。

編集部の皆様お疲れ様です。
4月号も楽しませていただきました。




表紙はCM,ドラマで活躍している桜井日奈子さん






付録
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カメラ雑誌について

2020年03月06日 | カメラ雑誌
カメラファン向けの一般的な月刊のカメラ雑誌は、現在次のものが発行されています
アサヒカメラ(創刊1926年 朝日新聞出版)
日本カメラ(創刊 1950年 日本カメラ社)
フォトコン(創刊1974年 日本写真企画)
カメラマン(創刊1978年 モーターマガジン社)
CAPA(創刊1981年 学研)
デジタルカメラマガジン(創刊1997年 インプレス)
フォトテクニックデジタル(創刊2008年 玄光社)※その前は「フォトテクニック」を刊行していました

それ以外にも隔月発行(風景写真(風景写真出版)など)や季刊(写真ライフ(日本写真企画)など)のカメラ雑誌もあります。
月刊のカメラ雑誌だけで7誌ありますが、趣味の分野の雑誌数としては多い方ではないかと思います。それだけ趣味としてもメジャーな分野だといえますね。

販売部数とは関係なく、カメラ雑誌で別格といえるのは、創刊年が古いアサヒカメラと日本カメラです。
雑誌のサイズも分量も似通っていますし、取り扱うカテゴリーも写真関係全体に渡っており、その点もほぼ同様です(もちろん内容はそれぞれ特色があります)。
両者は互いに意識する存在だろうと思います。

カメラ雑誌で図書館においてあるのは、圧倒的にアサヒカメラが多いです。最も老舗の役得でしょうね。戦前から続いているのはアサヒカメラしかありませんから。
そのため、写真をやっていない人が思い浮かべるカメラ雑誌はアサヒカメラが多いだろうと思います。

それぞれ特徴のあるカメラ雑誌ですが、少子化が進行しつつある状況では、読者の確保はより大変になってくるものと思われます。
これは推測ですが、どのカメラ雑誌も読者層の年齢層が上がってきているのではないかと思います。
ディックが昔から購読しているCAPAは、創刊当時は明らかに若いカメラファンをターゲットにしていました(当時の誌面には「ヤング」という言葉がよく出てきました。今となってはこれも懐かしい響きです)。ディックもそうですが、当時から読み続けている人が結構いるのだろうと思います。誌面もいつからか、特定の層を狙ったものではなくなりました。
各誌切磋琢磨して今後も共存していってもらいたいです。
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CAPA 3月号

2020年02月25日 | カメラ雑誌
CAPA3月号の紹介です。

今月号もカメラ、レンズの新製品の案内で盛り上がっています。
ニコン、キャノンの新製品が発表されると心なしか雑誌も盛り上がる雰囲気を感じます。これは伝統的な流れがまだカメラ雑誌に息づいているということなのでしょう。

ニュース欄に載っていた2月27日から開催予定だった「CP+2020」はコロナウィルスの絡みで中止になってしまい、盛り上がりの記事に対して空しさが募りました。カメラの一大イベントなので残念な限りです。

写真展の紹介では、相原正明さんの「Un Autre」のパリのモノクロ写真が目を引きました。
夜景のモノクロ写真もありましたが、独特な雰囲気がありますね。人工光のまぶしさや彩がないというギャップがそう感じさせるのでしょうか。掲載されたファインなモノクロ写真を見ると、モノクロもいいなと改めて感じました。

馬場信幸さんの連載「Think out」は毎号興味を持って拝見しています。メーカーに媚を売らない辛口な論調が気に入っています。テーマによってそうだと同調するときもあれば、意見が異なることもありますが、いろいろと考える視点を提供してくれるのはありがたい存在です。
今後記載されたテーマについて、このブログでも触れていきたいと思っています。

今号は全体的にみると、ディックのテンション的にはノーマルな号でした。

編集部の皆様お疲れ様です。
3月号も楽しませていただきました。




表紙はモデル、女優として活躍している奥山かずささん
今回の表紙は赤系統で統一された写真で、あまりないパターンだと思います。とても目立っていました。




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