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【セレクトセール2021(Select Sale、第1日目、1歳)】~結果概要(売却総額・売却率・平均価格・中間価格レコード、最高額馬写真・動画、インタビュー映像など)

2021年07月12日 | サラブレッドセール(セリ市場)情報
(一社)日本競走馬協会は2021年7月12日(月)、同協会が主催する【セレクトセール2021(Select Sale)】「1歳セール(第1日目、Yearling Session)」を開催しました。
※ここでは、結果概要と最高額馬写真&動画(落札シーンなど)、吉田勝己氏のインタビュー動画を掲載します。
2021 JRHA Select Sale - Results(Yearling Session)


2021年度上場馬名簿

今年で24年目を迎えたセレクトセールは、日本競走馬協会が主催する当歳及び1歳馬の選抜市場です。
1998年創立と他の市場に比べると歴史は浅いものの、社台グループの生産馬を中心に、良血、好馬体の馬たちが惜しげもなく上場され、当歳市場からはディープインパクトやキングカメハメハ、ディープブリランテ、ロジャーバローズという4頭の日本ダービー馬が、1歳市場からはジャスタウェイやサトノクラウン、アドマイヤマーズ、グローリーヴェイズ、アドマイヤラクティ、ナカヤマフェスタ、トーセンスターダム、Yoshidaと世界の舞台でも活躍した馬たちを輩出、そして2020年度にはデアリングタクトが牝馬三冠を無敗で制するなど、世界のホースマンから注目されるビッグマーケットに成長しています。
第1回セレクトセールの前には、米国ブラッドホース誌、英国ペースメーカー誌に広告を掲載したほか、英語のせり名簿を作成するなど、早くから世界を意識していたことも話題となりました。また、現在では当たり前となった劇場ステージ型のせり台や、販売希望価格よりも低く設定されたスタート価格、あるいは会場内外を彩る花や食事などの購買者サービスや、競馬とは直接的には関係がないような高級車、ファッションブランドなどの出店が会場内を彩っています。これらは、セレクトセールがきっかけとなって他の市場に導入されるようになっています。
開設当初は、当時の日本のマーケットが求める当歳市場がリードするような形で歴史が重ねられ、第2回セレクトセールからは1歳市場を休止。2005年までは当歳馬のみ300頭規模(2日間)で市場を拡大していきました。その後、購買者側の趣向に変化が生じて2006年からは1歳市場を復活。この年、初めて総売上げが100億円を突破。2009年までは当歳2日、1歳1日という計3日間スケジュールで行われていましたが、2010年からはそれぞれ1日のみの合計2日間開催に落ち着いています。
20周年目となった2017年度は、1歳市場・当歳市場ともに売却総額・平均価格・中間価格・売却率の市場レコードを達成、2018年度は、1歳市場で市場レコードを更に塗り替える驚異的な結果を残しました。
2019年度は1歳市場・当歳市場ともに売却総額・平均価格・売却率で更に市場レコードを塗り替え、世界に衝撃を与えました。
2020年度はコロナウイルス禍という難しい状況で実施されましたが、1歳市場では売却総額が過去最高だった2019年に次ぐ歴代第2位(104億2,800万円)、売却率も同じく歴代第2位(92.0%)、平均価格は歴代3位(4,554万円)を記録、当歳市場では売却率が過去最高タイの89.8%、平均価格は歴代第3位となる4,105万円を記録しました。

そして迎えた2021年度1歳セールの上場馬には、ディープインパクトの牡駒でガルフストリームパークオークス(米G2)勝馬を母にもつ「No.1-ゴーマギーゴーの2020(父ディープインパクト)」からスタートし、同じくディープインパクトの牡駒で宝塚記念(G1)などG1競走3勝するなど重賞6勝馬を母にもつ「No.248-スイープトウショウの2020(父ディープインパクト)」まで計248頭がラインアップされていました。
上場馬情報はセレクトセール情報ページから
欠場馬:44, 55, 83, 114, 179, 203

昨年に引き続き今年度も、下記のように新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じて開催されました。

【セレクトセール2021 開催方法に関するお知らせ】

開催方法に関するお知らせ(PDF)

セールは午前10時からスタート。
セールの直前には、日本競走馬協会の吉田照哉会長代行から開会挨拶があったのち、恒例となっているセレクトセール出身馬のG1表彰が行われ、ダノンファラオ号(G1-ジャパンDダービー)、ダノンザキッド号(G1-ホープフルS)の2頭に盛大な拍手が送られました。

午後7時30分までの長時間にわたって活発な競り合いがおこなわれ、売却総額は過去最高だった2019年度(107億3,200万円)を大きく上回る116億3,300万円(税別)、売却率も2019年度(92.9%)の記録を塗り替える93.4%、平均価格も2019年度(4,834万円)の記録を上回る5,147万円(税別)、中間価格も歴代最高の3,500万円(税別)というレコードずくめの結果となりました。

最高価格は3億円(税別)で、ゴーマギーゴー(Go Maggie Go、米G2-ガルフストリームパークオークス)の牡駒No.1-ゴーマギーゴーの2020(父ディープインパクト)」は長谷川祐司氏が落札、ファイネストシティ(Finest City、米牝馬チャンピオンスプリンター)の牡駒No.100-ファイネストシティの2020(父ロードカナロア)」は藤田晋氏が落札しました。

【セレクトセール2021-1歳-結果概要】 - 2021/7/12開催
■上場頭数:242頭(牡142頭、牝100頭)
■落札頭数:226頭(牡134頭、牝92頭)
■売却率:93.4%(牡94.4%、牝92.0%)
■売却総額(税別):11,633,000,000円(牡8,512,000,000円、牝3,121,000,000円)
■平均価格(税別):51,473,451円(牡63,522,388円、牝33,923,913円)
■中間価格(税別):35,000,000円
■最高価格(税別):300,000,000円(No.1-ゴーマギーゴーの2020、byディープインパクト)
牡・鹿・2020/1/25生
父ディープインパクト 母ゴーマギーゴー(母父Ghostzapper)
落札者:長谷川 祐司 氏
販売者:ノーザンファーム



■最高価格(税別):300,000,000円(No.100-ファイネストシティの2020、byロードカナロア)
牡・鹿・2020/2/5生
父ロードカナロア 母ファイネストシティ(母父City Zip)
落札者:藤田 晋 氏
販売者:(有)ノーザンレーシング




写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン(©Japan Racing Horse Association)
各馬の結果一覧等はこちらから
※今年の購買登録者数は736名です。(うちオンライン登録は7名)でした。
※2020年:647名(うち電話参加者は8名、外国人登録は2名)、2019年:688名(うち外国人登録は19名)、2018年:667名(うち外国人登録は23名)、2017年:611名(うち外国人登録は19名)、2016年:572名(うち外国人購買者24名)、2015年:553名(うち外国人購買者23名)、2014年:498名(うち外国人購買者18名)、2013年:460名(うち外国人購買者14名)、2012年:440名(うち外国人購買者6名)、2011年:411名、2010年:356名

1歳セール終了後、吉田勝己氏がインタビューにこたえ、下記(動画参照)のようにコメントしました。



写真・動画:吉田勝己氏インタビュー(©Japan Racing Horse Association)

※参考(昨年の結果)
【セレクトセール2020-1歳-結果概要】 - 2020/7/13開催
■上場頭数:249頭(牡152頭、牝97頭)
■落札頭数:229頭(牡138頭、牝91頭)
■売却率:92.0%(牡90.8%、牝93.8%)
■売却総額(税別):10,428,000,000円(牡7,341,000,000円、牝3,087,000,000円)
■平均価格(税別):45,537,118円(牡53,195,652円、牝33,923,077円)
■中間価格(税別):31,000,000円
■最高価格(税別):510,000,000円(No.114-シーヴの2019、byディープインパクト)
牡・青鹿・2019/2/1生
父ディープインパクト 母シーヴ(母父Mineshaft)
落札者:国本 哲秀 氏
販売者:(有)ノーザンレーシング




写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン(©Japan Racing Horse Association)
開催結果レポート
過去の結果概要と成績推移

 <参考>
  ・セレクトセール開催情報ページ
  ・JRHA日本競走馬協会

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