◆ 石原裕次郎さん 没後30年

銀座の恋の物語

『銀座の恋の物語』
製作／日活
公開年月日／昭和37年3月4日
監督／蔵原惟繕
脚本／山田信夫、熊井　啓
撮影／間宮義雄
音楽／鏑木　創
主な出演者／石原裕次郎、浅丘ルリ子、ジェリー藤尾、江利チエミ、深江章喜、清川虹子

あらすじ／売れない画家・伴　次郎（石原）とピアノ弾き・宮本（ジェリー）は苦しい生活の中で助け合って生きている。次郎は愛する久子（浅丘）の肖像画作成に没頭していたが、金の為にその肖像画を売り払わなければならなくなった。そんなある日、久子が交通事故にあい記憶喪失症になってしまう。次郎は久子の記憶回復の為、二人の記憶がつながるあの肖像画を求めて、今は悪の道へ入ってしまった宮本を訪ねる。　　　　　　　　　　　　　　　　（以上、石原プロ・ホームページより引用）

主題歌はデュエットの定番中の定番！大ヒットした「有名な映画」です。この映画...ともかく豪華キャストです。清川ママは「焼き芋の屋台」のオバチャン。
そして江利チエミさんは「麻薬取締担当の刑事」役です。　...意外と知られてない？とも思います。（笑）
チエミさんは潜入捜査中にキャバレーで「奴さん」を歌います。 ---＞この場面、「酒場にて」のカラオケの画像でも機種によっては放映されます。デキシーランドジャズバンドが被るような帽子にスラックス姿で「いやいやながら成り行きで歌う」という「いきなりな場面」であります。

チエミさんと裕次郎さんは、裕次郎さんが新人時代に日活「ジャズ娘誕生」でも共演しています。
また、昭和50年頃だったと思います。現/テレ朝の「にっぽんの歌」で、裕次郎・チエミ・橋幸夫の３人の競演の回がありました。
オープニングは、裕次郎＆チエミの「銀恋」でした。また、橋さんを交え「酒は涙か溜息か」を、１番：橋--＞２番：チエミ---＞３番：裕次郎とバトンタッチで歌ったりもしてくれました。チエミさんは間奏で「じゃあ、私は日本調で歌うワね！」と言って「さのさっぽく」歌うと、裕次郎さんは「じゃあ、俺はイタリアンで」と... ♪酒は涙か溜息か（マルゲリータ...と合いの手を入れて）悲しい恋の捨て処...なんて歌っていた場面がありました。ベテランの貫禄をプンプン放つ、豪華な共演でした。
裕次郎さんは「チー子」と、チエミさんは「裕ちゃん」と呼び合っていました。橋さんがすごく二人を立てていたのが印象的でした。

※このポスターの江利チエミ... 　　チエミラテンを歌うＬＰのジャケットと同じ...その時のものを上半身まで使うと同じ...という気がします。
このジャケット撮影は、江原さんと中原ひとみさんの結婚式に出席---＞原信夫とシャープス＆フラッツの生演奏を入場曲としてプレゼントして、その扮装のままスタジオ入りして撮影+録音をした...ということだったそうです。当時（舞台・ステージ・地方公演・ドラマ・映画...）の殺人的なスケジュールが偲ばれるエピソードです。