旧刊時空漂泊

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横須賀海軍人事部 部報 第八十二號

2012-03-05 12:05:24 | 日記
昭和16年9月15日発行
発行者 横須賀海軍人事部
印刷所 帝国文武學會印刷部
    
    

  「人事部要報  海軍志願兵に就いて」には次のように書かれています。

 然しながら人的方面の擴充強化は何者よりも先決問題である。就中海軍兵力の中核を
構成維持する海軍志願兵は諸般の擴充に伴ひ益々質量共に増強を要するは当然で明
十七年の採用員数は従来に其の例を見ざる激増である。
 然るに事變以来の志願趨勢は年々減少の一途を辿り十六年の選兵に際しては合格者
数は漸く採用者を充足したる程度にして之を上海事變の翌年たる昭和八年に一人の採用
者に對し受験者十二人・七二であったのに對比すれば昨今の志願兵が如何に素質が低
下せるかを想像し得らるると同時に過去の志願兵が如何に擇り抜きの優秀者でありしやも
了解し得らるる所と信ず。          (6頁)


 志願年齢低下に就て
現行規則にて乙種飛行兵(通称少年飛行兵)水中測的兵、電信兵は満十四年(十七年三
月一日調にて)から結局「七ツ就学」の者も国民学校卒業の年に志願し得ることとなる。
                                     (8頁)

日本海軍は人手不足の状態でアメリカとの戦争を開始したようです。


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