結果⇔過程

2010年07月02日 | 時事
今回のワールドカップは非常に興味深かった。



いつも帰国した時はボロクソな言われ様なのに、今回は非常に和やか。
しかもPKを失敗した選手にも皆暖かい拍手を送っている。
結果ではなくプロセスに皆が目を向け始めた瞬間だな。

本来はベスト4が公約?のようなものだったから、結果からいえば敗退
ということになる。それでもここまで好評価なのは、周囲が評価する
ポイントに変化が生じたと言うことだな。
そもそもスポーツで求められる結果は勝利。企業であれば売上げである。
経営者ならば社員の努力よりも売上げを重視するのは当たり前、ただし
製品を開発して製造・販売まで統括した担当者は、その過程が非常に重要
なんだな。失敗でも成功でもプロセスにこそ成否のカギがある。そのカギ
こそが次回の大きな足がかりになる。

結果か過程かは、評価するポジションによって変化する訳だ。
観測する条件が違えば答えが変わるということだ。

結果やメンツにばかりこだわっているとこうなると言うのがコレ。



国技とか言ってるけど、そもそも日本に国技は存在しない。
自称国技なんだな。

品格とシキタリとか・・・そんなことばっかいっているから現実が
見えなくなっている。
人前ではマゲをして和装で、とか、形じゃなくて人各を育てるという
プロセスにこそこの業界を救う“カギ”が隠れているような気がする。
この業界こそ結果でなくプロセスに目を向けるべきなんだな。

そしてある人が「音楽は結果しかない!」と言っていた。
スパラシイ・・・チョッと感動した。
何回録りなおしたとか、どんなに練習したとか、演奏する瞬間には
まったく意味がない。出た音そのものが事実。
まったく同感なんだな。

ボーカリストという人種は特に言い訳が多い。
声がちょっと・・・、とか、体調が・・・とかね。
完全な状態でなくても、その条件で最良のパフォーマンスを発揮する
のがプロフェッショナルってもんだ。
プロじゃないからしょうがない・・・・・
ボーカルって楽器じゃないから、自分が一番大変だと思っているうえに、
手軽なパートだからほとんどちゃんとした練習もしない。
つまりプロセスをないがしろにしている。

幸い自分の周りにはいない。
と言うか、体調悪いのに「大丈夫です」って言い切る人ばかり。
プロじゃなくてもプロフェッショナルなスタンスに立つことはできる。
最近バイオリンを始めた伯爵も「どれだけ好きになれるかだよね・・・」
って言っていたな。

当然そういう人は皆上手い。