からくの一人遊び

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2023-02-06 | 音楽
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Nokosareta Akogare  小椋佳



この「残された憧憬」というアルバムは私が初めて自分で買ったレコードだった。

確か中学一年だったかな。

小椋佳についてはその前から知っていた。

昔、NHKの銀河テレビ小説という夜ドラマの枠があって、色々な小説だとかマンガだとかを原作とするドラマを放映していた。

その中に「黄色い涙」というドラマがあった。

確か「フーテン」である若者三人の青春ドラマだったはずだ。

森本レオ、下條アトム、岸部シローの三人が出ていた。

この「黄色い涙」というのは永島慎二原作の青年漫画で、それについてはそれから5、6年経て私がそろそろ少年漫画に飽きてきたころに知った。

その「黄色い涙」を原作にしたドラマ「黄色い涙」の主題歌を歌っていたのが小椋佳だったのだ。

多分、その初めての出会いは11歳の頃。

不思議な歌だった。それまで聴いていた曲の旋律とは明らかに違っていたし、歌詞も印象深かった。何処か懐かしく童謡に似て非なる、というか……。

その後、布施明がシクラメンのかほりを歌ってヒットを飛ばしたとき、大いに驚いた。え、これって小椋佳の作詞・曲なんだ、ってね。

私はそれを知って居てもたってもいられず小遣い握りしめ、親友のU君と連れ立ってレコード屋へ駆け込んだ。

「シクラメンのかほり」のシングルと、後は悩みに悩んで小椋佳の「残された憧憬」のアルバムを買った。当時、レコードアルバムは一枚2,300円程はしたので、月に小遣い1,000円の身としては他に洋服とかも買いたいしで結構大きな買い物だった。

最初そのアルバムを聴いたとき、正直何処かしっくりこなかった。曲のイメージが「黄色い涙」や「シクラメンのかほり」とは全く違う物だったからだ。しかもアルバムの構成として一曲目から最後の曲までまるで一編の小説のように綴られていた。

だが、それも何回か聴いている内に次第にその世界に魅了されるようになった。聴けば聴くほど世界が広がっていくような気がした。小椋佳の中学一年の男子が理解するには少々厄介な歌詞の比喩・表現も新鮮に映った。

後々プログレッシブ・ロックに嵌ったとき、特にピンク・フロイドに熱中したときに、ああこれか、これだったのかと気づいたが、実際「残された憧憬」はプロデュースした元モップスの星勝が「ロック・ミュージック」を意識して小椋佳と共に作りあげたアルバムで、ベーシストには細野晴臣を迎え入れていたのだった。


ああ話が長くなった。ごめんなさい。要は「残された憧憬」が中学一年生の私に与えた影響は計り知れないものだったということを語りたかったということです。おやすみなさい。


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