からくの一人遊び

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Taco - Puttin' On The Ritz (Official Video)

2020-05-22 | 音楽
Taco - Puttin' On The Ritz (Official Video)



石崎ひゅーい - さよならエレジー / THE FIRST TAKE



岩城滉一&四方義朗 「Aa!」 10.21 On Sale!!



Nemra - Nare / Նարե (Official Video)


アルメニアのバンド。そのせいか、中東の匂いもロシアの匂いも微かに香る音を感じます。

基本的にこのバンドはロック。

明日また英語で歌われた別の曲をあげます。

結構興味深いバンドです。




家族ゲーム



本間 洋平(ほんま ようへい、1948年(昭和23年)11月9日 - )は、日本の小説家。本名、唐木田邦男。
長野県長野市生まれ。茨城大学経済学部卒業。デビュー作『家族ゲーム』は、1983年に森田芳光監督・松田優作主演で映画化、長渕剛主演でドラマ化された。2013年には櫻井翔主演で再びドラマ化されている。

〇あらすじ
出来のいい“ぼく”と違って、グズな弟は、家庭教師を何度かえても効果なし。高校進学をひかえ、何とかしたいと焦る母。6人目の家庭教師・吉本の出現で、ついに変化が! 経歴も風貌も型破りな吉本は、弟を逃がさず、体育会系ノリで徹底的にしごいていく。両親の期待は弟にうつり、優等生だった“ぼく”は、だんだん勉強をサボリ気味に……。受験に振り回される一家を描く、第5回すばる文学賞受賞作。

〇レビュー
家族ゲームは学生の時読んだ。今回は二度目の読了。
この小説の特徴は語り手が弟・沼田茂之の兄・慎一である点だ。
私はそれまで読んだ小説の中で兄の視点から描いた小説は読んだことがなかった。こういう小説の語り手は「私」でなければ、大抵は親とか友人とか、後は「天の視点」と言われるような完全に感情が排除された視点で書かれるものだからだ。
兄の視点だから愛情溢れて書かれているかと言うとさにあらず。寧ろ残酷なまでに淡々とした冷静な目である。
弟は落ちこぼれの登校拒否寸前の落ちこぼれ、兄は優等生ぶりっこ、両親はただただ弟の成績が上がればいいだけのよう。そこへ暴力家庭教師吉本が現れるのだが、彼の行動は昔読んだときにはさほど感じなかったが、現代では明らかにアウト。寧ろ訴えられるであろう。
映画では家庭教師役をやっているのは松田優作である。映画の主役は松田優作と考えていいが大きな嵐が家族を巻き込んで「あっ」という間に去ってゆくというイメージだ。ドラマの方は二作作られており、それぞれ教師がメインでその役を長渕剛と櫻井翔がやっている。長渕版は結構熱血漢だった。櫻井は「策士」という感じ。
原作の主人公は弟になるのかなと思っていたら、後半になってくると段々この物語が実は兄の想いの詰まった物語であったことに気付く。淡々と冷静に語られながらも。
そこに気づいてくると物語は俄然面白くなって来るように感じるのだ。
結局この小説はハチャメチャな家庭教師を投入することで、家族の問題を明らかにしてゆくという手法で日本の当時のいじめや引きこもりなども含めて問題視した最初の小説なのだろうと思う。
40年もの時を経て、その間に三回も映像作品になったのも、現在もそれらの問題が相変わらず「でん」と社会問題として居座っているせいなのかもしれない。
40年前、私は作者が教育に携わる人間だと思っていた。けれどこの小説以降作者は一編も小説をだしてはおらず、どういう人間なのかはっきりとした情報を得ることが出来なかった。
先に書いたように映像作品になっているのだから、許可を得るため作者にプロデューサーなりが会いに行っているはずだ。それなのに本人の情報が入ってこない。不思議な「作家」だと思う。

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4 コメント

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アルメニア! (桐花)
2020-05-22 22:46:50
こんばんは。
いつもすてきな楽曲のご紹介、ありがとうございます。
Nemra - Nare いいですね。英語だと意味が分かりますが、意味の分からない歌に、無性に惹かれるときもあると思うのです…
なんだかとても、胸のうずく曲でした。
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Re.桐花さま (からく)
2020-05-23 03:52:13
コメントありがとうございます。

「意味の分からない歌に、無性に惹かれるときもあると思うのです…」

確かに、そう思います。
なんて言ったらいいか、私の場合は「神秘性」を感じてしまうのです。
そういったものに、また民族音楽的な音が加わるともういけない。その世界に引き込まれてしまいます。
アルメニアという国はキリスト教を世界で一番最初に国教にした国だそうです。
なんだか不思議な国に思えてきます。
返信する
Unknown (53607107)
2020-05-23 20:06:22
🎶踊るリッツの夜/タコ懐かしい83年のヒットだったかな、これをキッカケにブレッドアステアやビングクロスビーを知った、1946年のミュージカル映画❮ブルースカイ❯アステアとクロスビーの黄金時代って感じとこの時代ミュージカル映画は大好物です😊
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Re.テルリンさま (からく)
2020-05-23 23:11:14
コメントありがとうございます。

タコは「雨に歌えば」も歌ってますよね。

この当時、50’sや60’s風の曲は流行っていたけれど、さすがにこの辺りの曲を中心に歌っていたのはタコだけですね。
ミュージカル映画に関しては「シェルブールの雨傘」と「ウェストサイドストーリー」辺りが一番好きです。
でも、アステアとクロスビーっていうのは特別な存在ですよね。・・・ほんと。(^^♪
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