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聖書から「マリアとマルタ」

2015-08-27 12:32:20 | 異議あり
「必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを彼女から取り上げてはならない」ルカ福音書 十章

マリアとマルタという姉妹の家に、イエスが来ている。イエスをもてなす仕事にマルタは忙しい。マリアはイエスの話を聞くことに専念している。もてなしの仕事をマリアも手伝うように言ってくれと、マルタはイエスに頼む。そこでイエスがマルタに述べた言葉である。
このエピソードは、「サマリア人のたとえ」を含むエピソードの直後に記されている。マルタは「自己愛・隣人愛」の人、マリアは「神の愛」の人である。神を全身全霊で愛するならば、自分や隣人を愛する余裕はない。
神を愛することができないならば、自分や隣人を愛するのでもよい。しかし神を愛することが優れている。また、自分や隣人しか愛せない者が、神を愛する者から神への愛を取り上げるということは、なすべきではない。
(千葉大教授) 加藤隆
2015/6/6 東京新聞

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このイエスをもてなす際の「マルタとマリア」について
私は以前から「異議あり」の違和感を覚えるのです
イエスをもてなすにあたり、マルタは忙しく働いている
マリアはイエスの側にひっついて話を熱心に聞き、
イエスをもてなす為の家事には携わらない

それに対して不満を持つマルタが、イエスにマリアに手伝うよう言ってくれという
するとイエスは前述の言葉を言う

「必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを彼女から取り上げてはならない」ルカ福音書 十章

私の感想

ふ~~~ん、そうなんだ、もてなす為の家事はしなくてもいいんだ
だったら、マルタも一緒に座って話を聞けばいいんだ・・

私の性格はマリアの方です
おそらくは、家事よりもイエスの話を座って熱心に聞くタイプ
けれど、私も家事をしなければならなければ家事をするでしょう
座って聞いていたくても、そうはしないと思います
ですから、マルタの気持ちがよくわかるのです

この話については、ネットで調べると
それぞれに色々な解釈をしているのに驚きます
この話には、一つのまとまった解釈というものがないのだな、
と思わされました

まず、男性の側からしたら、マルタに賛同するでしょう
なぜなら「もてなしを受けたい」「もてなしを受ける側」である男に取って
都合がいいのはマルタのような女性ですから
もてなす側の女性が、座って話を聞いているだけで
何ももてなしの家事をしなければ困ってしまうからですよね

もしもイエスの言うように
「必要なことはただ一つだけである」と言うのであれば
家事は必要ではないことの範疇に入る
と言っているのと同じに聞こえませんか?

必要の順位とは一体何を以(も)ってして言うのでしょうか?
昔異議のあったCMに「私作る人」「僕食べる人」というのがありました
女に取って必要事項は「家事をすること」ですかね?
だったら、マリアの行動はおかしなことでしょう

この話の解釈の一つに
「男性のように話を優先して聞くことを許されなかった時代」の女の人
それが、マリアとマルタの時代だったと
それを「イエスはマリアのしたことを肯定した」、という説もありました
へーーー、そういう解釈もあるんだ・・・と思いましたね

また、「マルタ、マルタ」と二回イエスが呼びかけたそのことについて
言及している人も少なからずありました
つまり、イエスはマルタをたしなめたのではない、
親しみを込めてマルタに呼びかけたのだ、というのです
究極私が一番納得した解釈がありました。つまりイエスの

「それを彼女から取り上げてはならない」

という言葉の意味です
イエスの話を聞きたいマリアを「そうさせてあげなさい」、という意味だと

もしも、必要なこととして皆がイエスの話を聞くことを選択したとしたら
誰も食事の用意をせずに、イエスへのもてなしはなし、
ということになります
イエスはそれでも良かった、という話ですが
いつもいつもそういうことでは生活は成り立ちません
その辺りのひっかかりは消えません
それが、この話の解釈が千々に乱れる?理由ではないのかと思うのですが

中々しっくりしない話ではありますね



友人が夏バテの私に送ってくれた、
とても美味しい大きな梨です

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