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ただいま冷温停止中! d( ̄ ̄;)

博士の愛した秀太

2007-01-27 16:18:23 | 日記

博士
「君の頭のサイズはいくつかね」

家政婦「60です」

博士「ほお、実に便利な数字だ」

家政婦「便利?」

博士「そう。約数を多くもっているのが特徴なんだよ。1,2,3,4,5,6,10,12,15,20,30」

家政婦「たしかに1時間は60分だし、それって割り切りやすいですよね」

博士「そのとおり。2,3,4,5,6で割り切れるから等分しやすい便利な数字なんだ」

家政婦「それって小宮山君の背番号なんですけれど」

博士「こ、こみやま?田中秀太ではなかったのかね。入団時からずっとつけていた筈なんだが。内野ならどこでも守れるし、とても便利屋なんだ。使う側からしても、割り切って使えばこんな便利な選手はいない。本人は割り切れてないかもしれないがね。数学の世界では60を“便利屋秀太数”とも呼んでいるくらいだ。実はこのことを発見したのはインド人なんだよ。20世紀のインドの大数学者ムハンマド・ハーレム・イワホーというんだが、聞いたことないかね?」

家政婦「いえ、よくは・・・。でも、ということは、せっかく沖縄キャンプに呼ばれて喜んでいる小宮山君は、ブルペンの“壁”の一枚として、ただ便利屋で呼ばれているだけということなんですか?博士」

博士「いや、数字には何の観念も情念も持ち合わせておらんよ。例え本人がそのことを意識してもしなくても、60という数字はどこまでも“便利屋秀太数”であり続けるだけなんだ。誰もこの耽美な数字の“デスティニー(運命)”は変えられない」

家政婦「そ、そ、そんな。小宮山君がかわいそうです」




博士「それならもうひとつ知っておくとよい」

家政婦「なんでしょう?」

博士「60の約数を全て足してみるといくつになるかね」

家政婦「1+2+3+4+5+6+10+12+15+20+30=108」

博士「そのとおり。108というのは、仏教でいう煩悩の数と符合するんだよ」

家政婦「えーっ、小宮山君は108の煩悩も背負っているんですか。もっと大変じゃないですか」

博士「煩悩を断滅することが、本来の仏教の教えだったが、大乗仏教では、むしろ煩悩をあるがままの姿として捉え、そこにさとりを見出だそうとする考えなんだよ」

家政婦「小宮山君もあまり欲を出しすぎず、悟りをひらくように与えられた持ち場をしっかりこなせば、末は秀太のような役回りにありつけるということなんですか。でも、なんだかそれって淋しすぎませんか」

博士「数字が生まれもった性質というのは、永遠に変化しないんだよ。例え監督が変わったところで」

家政婦「そんなあ・・・。意気揚々とプロ入りしてくる新人に、60という数字は悲しすぎます。それなら60は永久欠番にしてください。なんなら嶋田宗彦コーチにずーっと付けといてもらうとか。あたし小宮山君の大ファンなんです。ネットのハンドルネームも“小宮山君の眉毛大好きっ子”なんです」

博士「だから、60は田中秀太の背番号じゃよ・・・」




・・・







「ところで君、頭のサイズはいくつかね」