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【実録】会計事務所(公認会計士・税理士)の経理・税金・経営相談

大阪市北区の築山公認会計士事務所(築山哲税理士事務所)です。
身近な疑問の解説と役立つ情報の提供をさせていただきます。

勘定科目の残高がマイナスになる場合

2007-09-25 10:30:43 | 勘定科目と仕訳
仕訳の金額や勘定科目が間違っていなくても、勘定科目の残高がマイナスになることがあります。
例えば次のような場合です。

■前受けした売上代金を売掛金勘定で処理した。
マイナス残高を前受金勘定に振り替えることにより解消します。
≪借方≫売掛金
≪貸方≫前受金
■前渡した仕入代金を買掛金勘定で処理した。
マイナス残高を前渡金勘定に振り替えることにより解消します。
≪借方≫前渡金
≪貸方≫買掛金

少額なマイナス残高は、そのままにしておくことが通常です(特に月次決算においては)。

しかし、経営者や金融機関が「大騒ぎ!」することがありますので、適切な勘定科目に振り替えておきましょう。
もっとも、その振り替えた勘定科目の件で、経営者や金融機関が「大騒ぎ!」するかもしれません(笑)。

【余談】
このような些細なことが原因で経営者との関係が険悪になり、最終的には会社を辞める経理担当者もいます。
経営者は経理に無知であることがほとんどで、イレギュラーな金額や勘定科目があると「不正だ!」、「間違っている!」と決めつけてしまうこともあります。
ですから、このような場合には、いきなり試算表を見せるのではなく「今月は・・・」と一言断ってからにすることです。