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悲しい話 ~大阪の幼児遺棄事件に思うこと~

2010-08-04 23:07:42 | 育児
「冷蔵庫内に姉弟の手の跡 涼しさと食べ物求め… 2幼児遺棄」


 悲しい話である。

 育児に疲れるのも、子供にヤツ当たりしたくなるのも、自分の時間が欲しいのも判る。
 一人親ならなおさらで、誰の助けも借りずに一人で二人の子供を育てるのなら精神的にオカシクなっても無理は無い。

 でも子供に罪は無い。ニュースで見たこの姉弟の写真は可愛かった。
 3歳児ならもちろん、1歳の弟だって母親を認識し、唯一の大人であり生命の拠りどころである母親を頼っていたはずだ。
 普段から虐待を受けていても、頼るのは母親しかなく、捨てられたことも判らずに暑い部屋の片隅でお腹を空かせた姉弟は、それでも声を枯らして「ママ」と叫んでいたことを思うと泣かずにはいられない。

 知恵のついた3歳の姉がドアを開けて外に出ないようにガムテープで細工をし、食料も置かず、エアコンの電源を切り、"死ぬだろう"と思いながらも部屋に帰らずにいた母親は、世間一般の感覚ではない、おそらく精神病と診断される状態だったように思う。

 それでも、そこに行きつくまでに親や身内や児童相談所などに助けを求めなかったことに怒りを覚える。
 ダメな親はダメでいいから、子供を虐待したり、殺したりせずに他人に任せてしまえる世の中のしくみが出来ないものか。

 赤ちゃんポストの可否についての論争がマスコミで取り上げられた時期があったが、子供を産むまでとか産んだ直後は育てる意欲が漲っていても、離婚などの家族の状況や経済的な状況の変化、健康的な理由から育てられなくなったり、精神的に病んでしまう事例は少なくない。

 一時的な保護でなく、親権者が了解すれば籍も抜いて自治体預かりにし、子供が欲しくても出来ない夫婦を含めて、自分の家族として受け入れてくれる家庭に養子縁組ができないものかと思う。

 もちろんそんなシステムを作ったら、気軽に産んでは捨てる親が増えるという懸念から反論もあるだろうが、少子化が進むくらいなら親が育てられなくなった子供は自治体や社会全体で育てていこうという取り組みのほうが大切なように思う。

 今回のように、罪の無い子供が犠牲になる事件を聞くと、辛くて仕方が無い。


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