親バカでなくても、産まれてきた子供が五体満足であるかどうかは一番気になることだ。そして五体満足であればあったで、細かいところが気になってくる。「出ベソになりはしないか」「二重瞼ではないのか」「髪は薄くないか」などなど。そんなの成長過程でいくらでも変化するのだから、ゼロ歳児から心配するようなことではないのだけれど…。
初めての子供「ひいちゃん」の出産の時はかなり心配だった。「どこかに障害でもあったらどうしよう?」と考えたりもしたものだ。特に陣痛開始から30時間もかかったので、不安は大きかった。
子供が産まれた時にサルっぽいのは覚悟していたから何とも思わなかった。一か月経った頃には「取り立ててヘンでなくて良かった」と思えたし、「可愛く」見えるようにもなった。
ただ今でも一か所だけ気になるところはある。「足の小指の爪」だ。他の指は普通に平らな爪なのだが、小指だけは面積が無く、尖っている。今でも爪を切る時にはそこだけ困る。「切る」わけではなく削ったり、砥いだりするしかないからだ。
2年過ぎた今でこそ数ミリあるから爪だと判るが、当初は「ゴマの半分」くらいの点のようなもので、揉んでいたら取れてしまいそうだった。
下の子の足の小指の爪はそうではないので、身体的特長のようなものなのだろうが、成長しても尖ったままで靴に当たったり、痛かったりしたら可哀そうだと心配している。あまり親が気にすると、「ひいちゃん」本人も「私の足の小指の爪は変なんだ」と悲しむとこまるので、「小指の爪はカワイイ爪」とお互いに呼び合って愛着を持たせようとしてはいるのだが、いつまでそれが通用するのかは判らない。