goo追撃コラム&取材メモ【予備サイト】

かったるい話ヌキの情報発信ブログ。改革派政治家とマスコミ検証。独自取材もとに元記者が追撃する。マスコミにない情報満載

これが噂の 田中知事”私設秘書名刺”公開

2005年08月02日 | 長  野  県  政

  これが噂の 田中知事”私設秘書名刺”公開

ここにあるのは百条委問題で、”疑惑の”と言って悪ければ、関心の中心人物となっている田中知事の後援会元幹部にして、下水道業者でもある、小林誠一氏が操る三種類の名刺のコピーである。
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/

堅気の人間にとってみれば、ひとりの人間が三種類もの名刺を持っていることも驚きかもしれない。一枚の名刺にいくつかの肩書きを並べるーというのは活動の幅が広い人によくあることだが、それを別々の名刺に分けなればならないところに怪しさが漂う。その場その場によって立場を使い分けていたことの証左であろう。

一番左にあるのが、田中知事の”秘書”と刷り込まれたものだ。公的に田中知事の秘書の肩書きがついた県職員はいない。実質的に田中知事の秘書的役割をしている職員の名刺には、「経営戦略局広報公聴チーム、秘書公聴グループ」の、誰それーと書き込まれているだけだ。

つまりは、これは”私設秘書”の名刺ということになる。政治や利権の裏舞台には欠かすことの出来ない必須アイテムであり、市民派だという田中知事には似つかわしくないものだ。胡散臭さがぷんぷんと漂ってくる。

こういう名刺があるーということは噂にはなっていたが、現物を見た人はなかなかいなかった。使われた期間が短かったこともあるらしい。私もコピーであっても見るのは初めてだ。偽物の心配はまずない。現物を持っている人を確認してある。確かな人だ。

03年の知事選が終わった直後ごろから、小林氏がこの名刺を持ち歩いていたーという噂があった。ちょうどそのころ、私は何回か県庁内で小林氏を見かけている。それをメルマガでも何度か書いている。

土木部関係の部屋の入り口には「業者の方の入室お断り」の貼り紙がされ始めたころでもある。まさか、そんなときにこんな名刺を持って県庁内を歩いていたとは知らなかった。いい度胸というほかない。真ん中の名刺を見れば明らかなように、小林誠一氏は「トーヨークリエイト」という会社の会長という肩書きを持つ下水道業者でもあるのだ。

他の業者を締め出し、自分ひとりだけ宝の山の中でやりたい放題だったのだろうか。

小林氏は03年知事選では、田中知事の側用人のようなことをしていた。選挙中移動する際の車には、多くの場合小林氏が同乗していた。田中知事と一緒に乗り降りする姿が何度もテレビ画面に写し出されていた。側近中の側近といっていいだろう。

その側近が、知事の”私設秘書”の名刺を持って県庁内をかっ歩していたのだ。

何のために?と、そう深く考える必要はない。ありていに言って利権漁りでしかないのではないのか。他に理由があるだろうか。

改革派、市民派を標榜するその裏で、田中康夫及びしなやか会幹部はこのようなことをしていたわけだ。これのどこがいったい改革であり、市民派なのだろうか。単なる利権争いではないのか?

この名刺の注目すべきはその住所だ。ここに刷り込まれているのは、なんと、田中知事がかつて住んでいた長野市内の賃貸マンションの住所である。

田中知事が泰阜村への住民票移転騒動で、理屈上ここに住んでいられなくなり、04年5月のゴールデンウィークに退去するまで住居と定めていたところなのだ。

田中知事が週刊新潮(8/4号)で「後援会の元事務局長に、私設秘書などという肩書きを与えた覚えはありません」などと答えているのはこの名刺のことだが、そんな他人事みたいな返事で済む話ではない。
「ただちに本人を呼びつけて厳しく注意しました」というのが多くの有権者が市民派だという田中知事に期待する対応ではないのか。しかるに田中知事はラジオ番組や雑誌の対談記事の中で、「知らなかった、僕は関係ない」みたいなことを言っている。これは田中知事が批判していた、利権政治家が疑惑発覚したときに取る態度と一緒ではないのか。
連載 第三十五回「続・憂国呆談」番外編Webスペシャル
2005年8月号 「長野で自爆テロ再び??」
http://dw.diamond.ne.jp/yukoku_hodan/200508/index.html

電話番号は、右の名刺に書かれている小林氏の会社の市内局番と同じだ。モザイクをかけてあるが、その下の4桁の番号のうち上二桁は同じだ。つまり、住所は田中知事のマンションで、電話番号は小林氏の会社のものであることが強く推察される。


小林誠一氏が今どこにいるかというと、驚くなかれ、南半球はニュージーランドのスキー場でスノーボードを楽しんでいるというのだ。50代半ばのスノーボーダーの小林氏は、日本だけではもの足りなく、夏場はしばしば外国にまで出かけてスノーボードを楽しんでいるという。
そのスノボ好きを示すのが、右端にある「SHINANO OJIN BOARDES」という文字が刷り込まれた名刺だ。
7月23日ごろに現地にいるのが確認されている。帰ってくるのは8月6日だそうだ。ずいぶんと優雅な身分だ。いくらかかるか知らないが、その金はどこから出たものなのか気になるところだ。

この時期に、そんなところで遊んでいる場合じゃないだろーと思うのが普通の感覚なのだが、どういう心理状態なのか理解できない。やけっぱちなのか余裕なのか分からないが、少なくとも県民に対して責任ある行動ではないだろう。これだけの騒ぎを起こした張本人が”外国でスノボ遊び”というのは、田中康夫の唱える市民革命のインチキさを示すいい証拠ではないだろうか。

”私設秘書名刺”の画像はここからー。
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/