2008 No.25 11/30~12/6
作者:アガサ・クリスティー(早川書房クリスティー文庫)
評価・・・★★★★ 4.0
いよいよクリスマスシーズンですね。
ということで・・・クリスマスにはクリスティーを!
今月は私のクリスティー月間ということで、クリスティーの作品をできるだけ読みまくりたいと思います。
この作品は、ポアロシリーズで、短編集となっています。
ポアロのファーストネーム「エルキュール」を英語読みすると、あのギリシャ神話の人気ヒーローであるヘラクレスになるそうです。そのヘラクレスにちなんだ12の事件にポアロが挑みます!
昔読んでいるのですが、全く記憶に残っていなかったため、てっきりおもしろい作品ではなかったんだと思い込んでいたのですが、なかなかおもしろかったです。ジャンルも殺人事件だけじゃなく、詐欺事件や麻薬犯罪など幅広く、飽きることなく読めました。
『スチュムパロスの鳥』と『クレタ島の雄牛』が意外性のある結末で特におもしろかったです。
巻末近くで、2カ所も「乱丁・落丁」と言うべき箇所を発見してしまいました。具体的に言うと、針などとがったもので引っ掻くようにページが破れている箇所があったんです。クリスティーシリーズは私にとっては永久保存ものなので、週明けに出版社に郵送して取り替えてもらうつもりです。
以前に、雑誌やコミックなどで3回製本ミスがあり、そのうち2回は我慢できる範囲だったのでそのままにしておいたのですが、コミックで10ページほどページが抜けていたときはさすがに交換してもらいました。交換分が送られてきたとき、密かにお詫びとしてちょっとしたプレゼントが入っていることを期待したのですが、中には新しいコミックと送料分の切手が入ってるだけでした。しかも切手は80円以上の額の大きい切手と、端数の10円切手だったので、一般家庭ではなかなか使う機会がなく、困った思い出があります。