DVDにて鑑賞。
評価・・・★★★★★ 5.0
ヒッチコックがアメリカで初めてメガホンを取った作品です。
<あらすじ>
アメリカの金持ちの老婦人の話し相手兼世話係として働く若い娘は、イギリスの名門出身の男性と恋に落ち結婚。
新婚旅行を終えて彼の邸宅・マンダレーで暮らし始めるが、そこには1年前に海で事故死した先妻・レベッカの面影が色濃く残っていた・・・
少なくとも2度は見たはずなのに、細かいところは結構忘れてしまっていました。
前半はメロドラマのようなんですが、後半になって先妻・レベッカの船が発見されるところから、一気にサスペンスの雰囲気が盛り上がります。レベッカの秘密が次々と明らかになり、息をもつかせぬ展開になります。
亡くなった先妻の影におびえるヒロインが可憐なのに対し、先妻・レベッカに心酔するあまり後妻のヒロインに冷ややかな態度で接する家政婦のダンバース夫人の不気味なこと!
映画のクライマックスのシーン(窓から見下ろすダンバース夫人)は、私がこれまで見た映画の中でも忘れられないシーンのトップ3に入るものです。
これまではダンバース夫人の印象があまりにも強烈だったのですが、今回十数年ぶりに見て、この『レベッカ』は最高のサスペンス作品だと思いました!
この作品はモノクロ作品なんですが、ダンバース夫人の異様さが明らかになる仮装パーティーのエピソードでヒロインの身につけたドレスが可愛いくて、モノクロなのが惜しいくらいでした。