2008 No.18 7/26~7/27
作者:J.K.ローリング(静山社)
評価・・・★★★★★ 5.0
ついにシリーズ最終章です。
ハリーって、いわゆるスーパーヒーローではないですよね。
彼が普通の魔法使いと違うのは、ヴォルデモートとの皮肉な絆と、そして持って生まれた才能の片鱗がかいま見られるところ。でも、その才能の片鱗も、ある程度時間をかければすばらしい力になるかもしれないけど、17歳のハリーがヴォルデモートと闘うにはあまりにも心もとないもの。技の多彩な面ではハーマイオニーにとても敵わないし。ハリーの精神的な未熟さで、自ら危機を招いているところが今回も見られました。ハリー一人ではまだまだヴォルデモートには敵わない。
実際に、ハリーは今回も周りの多くの人の助けがあって戦い続けることができます。ロンとハーマイオニーの友情や、ハリーを守り抜くと誓った多くの仲間たちの支えのおかげで・・・
作者の予告どおり、ハリーにとって大切な人たちがたくさん命を落とします。児童書でここまで!?という感じでした。
結果的には、ハリーを守ろうとする人々がたくさんいること、愛にハリーが守られていることがハリーの最大の武器でした。
でも、そんなハリーよりも、第33章「プリンスの物語」を読むと、ある人物の存在がすごく大きくなってしまいました。
作者にやられちゃいましたね~
また最初から読み直してみたい! だけどこれだけの分量はさすがに苦しいなぁ[E:coldsweats01]