イバラノツルヒコの華麗なる生活

ボンソワール、今夜も僕と素敵な話をしよう

不自由

2007-02-05 23:25:54 | Weblog



Free、って言葉があるね。自由という風に訳せばとてもいい感じの言葉だし、ミニコミ誌なんかの上にこの文字が躍っていたら「無料」って意味だ。「今フリーなの?」ってきかれたら、時間が空いているかとか、場合によってはステディな異性がいないかとか、きかれているって思うだろう。

学生っていうのは社会全体からみても、かなり自由な身分だと思うけど、それはつまり身動きが簡単にとれるっていうことで、「誰のものでもないかわりにそれがなくてもあんまり困る人もいない」ってことなんだと思う。うまくいえないけど、僕には今自分が責任をもって守らなきゃいけない財産とか、家族とか、地位とか、組織とか、社員とか、そういうものがほとんどない。少なくとも僕がいなくなっても変わりがいるし、もちろん家族は悲しむだろうけどさしあたり僕が今いなくなることで路頭に迷ったりもしない。

そう考えると、不自由っていうのもなかなかすごいことなんだと思う。簡単に身動きがとれないとか冒険ができないというのは、それだけ自分以外のなにかに責任を負っていたり、必要とされていたりするってことかもしれないから。その人の一挙一動のおよぼす影響が、大きいっていうことだと思うから。・・・もっとも、こんな風に考えるようになったのは最近のことだけどね。

僕は、今のうちに自由を謳歌しておきたいと思う一方で、そうやっていろいろなものを積み上げて「何か」を培ってきて、結果「不自由」になっている上の年代の人々に圧倒される。今僕が彼らに全く歯が立たないことがとてつもなく悔しいことに思えたりするときがある。うん、自分でも意外な気がするけど、たまにはそういうときもあるんだよ。