旅するウメボシイソギンチャク

アートと自然を私なりの視線で紹介します。虫眼鏡を持って歩くも好し。深い海を夢想するも好し。

化石の地下壕と上麻生礫岩(2)

2023-11-08 13:16:08 | 日記
長野から岐阜に場所を移動して、ウメボシ一家の旅は続いています。

瑞浪市化石博物館は1974年に開館した化石の博物館です。瑞浪北中学校工事現場から発見されたエゾイガイとイサナセタス(クジラ)が展示されていました。また周辺の鉱物や化石についても丁寧なガイドがうれしい😀 







博物館脇に「化石の地下壕」がありました。
第二次世界大戦末期に、航空機製造の疎開工場を建設するために掘られたものの一部です。
地下壕の天井や壁面には、ニッポニノマルシア、カガミガイ、ハマグリ、マガキなどの貝化石が露出しています。この地層はおよそ1700万年前に10mより浅い砂底の海に堆積したものだそうです。







旅の二日目は美濃太田駅付近に宿泊。岐阜なのにメチャクチャお魚が新鮮で美味しい😍 ディープお店で夕げです。


翌朝飛騨川を上ります。
目指したのは七宗町(ひちそうちょう)「日本最古の石博物館」
1970年に上麻生礫岩が発見された「上麻生礫岩」と、2017年に発見され、島根県津和野町から寄贈された「花崗片麻岩」が展示されていました。

周辺は三畳紀からジュラ紀のチャート、頁岩、砂岩が広く分布しています。

「アジア大陸の東端にある海溝付近で、海洋プレートが大陸の下に沈み込む際、付加体という複雑な地層ができました。これが『美濃帯』と呼ばれる堆積岩コンプレックスです。上麻生礫岩はこのなかに取り込まれた特殊な堆積物で、大陸の岩石が削られて礫となり、川と海底の谷を通って海溝付近まで運ばれてきてたまったものです。その中に、20億年という年齢をもつ礫やオーソコーツアイトという大陸特有の礫も含まれていました。」(展示解説シートより)





最古に特化した博物館には、ストロマトライトや縞状鉄鉱層、枕状溶岩、コマチアイトや、先カンブリア時代の年表もわかりやすく展示されていました。






ちなみに、「岐阜県北部『上広瀬礫岩』も古生代の礫岩で、上麻生礫岩より古い堆積物ですが、礫は火成岩が多く、古い礫はないそうです」(箱根ジオパーク推進委員専門員 笠間友博氏の助言)
飛騨外縁帯! むずっ

博物館を出て景勝地「飛水峡」を歩きました。シャッターポイント報告橋からの景色。このあたりでその礫岩が発見されたそうです。













さてモンテール美濃加茂工場のショップで、甘いお菓子でも買って帰りましょうか😘
 


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