昨年参加してから久しぶりの「身近な植物観察会入門」です。神奈川県立生命の星・地球博物館友の会植物グループの方々の指導のもと、今回も入生田から吾性沢を歩きます。
博物館の敷地を出てすぐ、ゼニゴケの群生を発見。 1~2㎡ほどぎっしと密集しています。
よーく見ると破れ傘のような雌花の下に黄色の胞子のうがみえます😲 雌花のちょっと枯れたところもあって、タイムリーな出合いに感激!
どうやら雄花も雌花もそれぞれ無性生殖でどんどんクローンを作って増えていき、条件がそろったときにのみ有性生殖ができるという特殊能力があるそうです。胞子のうは無事受精がすんだということらしい😶
つぎに目に飛び込んだのはピンクの鮮やかなイモカタバミです。原産は南アメリカで、日本への移入後急速に野生化。葉っぱにvネックの模様ありとか。
カタバミの葉はクローバーのようなハート型が特徴です。カタバミ、ムラサキカタバミ、オッタチカアバミ、イモカタバミと種類があって分類がむずっ😅
葉っぱのフチに毛が生えていたり、赤紫の斑点があったり。。。
カタバミが太い直根をもち、茎が地表を這って拡がるのに対して、オッタチカタバミは地中の地下茎が水平に伸びて、そこから地下茎が立ち上がるそうです。
またカタバミには緑葉と赤葉があり、赤葉は道路の隙間などでよく目にします。傾向として高温ストレスをうけているのではないか? 高温環境では赤葉の方が高い光合成活性化を示し、成長が良かったという研究結果もあるそうです。(千葉大など共同研究による報告)
続いて華やかな多数の雄しべが特徴のビヨウヤナギの花です。未央柳、美女柳とも書かれ、キンシバイと同じオトギリソウの仲間です。中国産観賞用の花木。
未央宮とは唐の玄宗皇帝時代に楊貴妃が住んでいた場所であり、ヤナギの葉は白居易が「長恨歌」で楊貴妃の眉にたとえているそうです。1本だけある雌しべの先端は5つに裂けているのをルーペで確認😮
キンシバイは未開花でしたが、この翌日三島市内で開花しているのをみつけました。確かに雄しべが5束! 金糸梅😊
トキワツユクサは常緑の多年草で、切っても容易に再生するという繁殖力の強い植物だそうです。花は可愛らしく、花床に雄しべと同長の毛がたくさん密生していました。
シダ植物のイワガネゼンマイとイワガネソウの見分け方。イワガネゼンマイは葉脈がY字に1~2回分岐して平行脈。イワガネソウの葉脈は途中から網状になるとか。シダ植物もややこしい😩
水分がぬけてしまったけれど、たぶんこれはイワガネソウ
そしてコモチマンネングサ。画像はキンシバイのあった三島市内の公園のあちらこちらに。確かに鮮やかな黄色の星形の花、肉厚な葉っぱのつけ根に小さな葉→ムカゴ。このムカゴ(子株)が地面に落ちて芽が出るそうです。
つぼみが可愛らしいヤブムラサキ。
そして太い根が地中をはりめぐらされているというコマツナギ。花をつけた茎(花序)に淡い赤紫色の花がついています。
葉っぱ1枚とっても形、付き方、葉脈、新芽との違い、毛、斑点など観察ポイントがたくさんあって、参加するたびに驚きの絶えない観察会です。2時間程度でもうパンクしそうな 感じ😵
ですが、充実した時間でもありました😍