旅するウメボシイソギンチャク

アートと自然を私なりの視線で紹介します。虫眼鏡を持って歩くも好し。深い海を夢想するも好し。

村上隆コレクション

2016-02-25 15:24:39 | 日記
横浜美術館 「村上隆のスーパーフラットコレクション
-蕭白、魯山人からキーファーまで」を見ました


ド迫力 

美はあらゆるところに忍び込み息づいていることをみせつけられました
記憶に刷りこまれた美しいという範疇など超えて、芸術とは何かに置き換える作業
現代は狂気と化け物しか生まないのだろうか
そうも考えざるを得ません




ホルスト・ヤンセンのデッサンが悪魔的 
ダミアン・ハーストは「羊たちの沈黙」のレクター教授なみに怖い




















大量のツボや器、仏像、書や絵画が価値を持つものとして鎮座しています
歴史のなかからすくい出すようなモノのひとつひとつ




横浜美術館館長逢坂理恵子さんの企画だった
第29回今日の作家展「見えない現実」(横浜市民ギャラリー、1993)から
このコレクション展へとつながっているそうです。

「芸術とは何か」
アートって、芸術って、なんだろう?と思うと、やっぱ、1人の人間が生きてきた社会、
人間関係、時代の中で育まれたモノの変化の結晶なんです。(村上隆)


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めぐるりまたのツアー

2016-02-25 13:44:00 | 日記
「めぐるりアート静岡」新企画実施の日
準備が万全でなかったうえ、朝から雨予報
そんななかを参加していただいた方々には心よりお礼申し上げます








宝泰寺境内の杉村孝さんの作品
くすっと笑える石たち










時折パラパラっと降る小雨のなかを元気に歩きます
七間町に映画館が次々と建つなかで花開いた文化
かつての賑わいと時代の変遷を想像します

ccc静岡市クリエーター支援センターも入るビルがオープンを控えています





こどもの発言「あの人どこを指さしているのかな」





県立美術館ギャラリーの前田直紀作品
割られた器
新たにつぼみが宿る










岡本光市作品
雨音の集音は床に上向きに置かれたスピーカーを通して発信される
傘は絶妙なバランスを保って音を反響させる
不思議な音の広がり







普通の雨傘なのに、、、特別な傘

コメント (5)
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大仁の春の夢

2016-02-10 15:12:45 | 日記
ジオツアー三島34
駿豆線大仁駅からスタートします
上田彦次郎さんが昭和30年代に撮影(日大国際関係学部図書館蔵)
したときと、駅前の風景はどう変わったでしょうか
「みさわや」さんと奥の文房具屋さん健在







水晶山と呼ばれる火山の根(火山岩頸)です
火山の直下で冷え固まったマグマが
その後の浸食によって洗い流されて残りました

明治13年に架橋した渡河場跡や
その昔「筏繋ぎ跡」の残る岩石(穴)がありました

谷文晁が寛政5年(1793)「公余探勝図巻」に
立原杏所が文化5年(1808)「豆相名勝真景図巻・狩野川之図大仁邑」
にも描いています
両端に綱を張って、竹筒で舳と連結し、竿で漕ぐ
当時の人はよく考えたものです 






煉瓦が少しだけ残る橋脚の跡 




大仁金山 浮遊選鉱場跡です
また鉱脈に沿って採掘された坑道は
現在名古屋大学の地震研究の場になっているそうです
インクライン(傾斜鉄道)のレール跡が残されていました











猪の捕獲檻 初見 










大仁神社の梅園を散策
咲き始めたウメの花
いい香り 






大仁神社、吉田神社ともに地元の石・小室石が多用されています
礫の模様が抽象絵画のようです







城山の存在感が大きい





廃校になってしまった大仁高校は
狩野川河岸段丘の中位段丘面に相当します
上位面を特定するには段丘礫層を確認する必要があるそうです







人のいないグラウンド
ニホンジカの足跡が続いています



大仁金山は湯ヶ島変朽安山岩類に入った熱水鉱床
主要鉱物は自然金。石英、黄鉄鉱、閃亜鉛鉱が副産物
露頭に落ちていた岩石を拾いました
石英が綺麗に結晶しています 

同定はできませんが、ほかの鉱物も発見








さてこれはなんでしょう 


コメント (3)
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めぐるりアートツアーお試しの日

2016-02-08 12:30:16 | 日記
静大アートマネジメント力育成授業受講者有志チームによる
「めぐるりアートツアー」
講師は斉藤隆さんと井上泉さん

斉藤隆さんは静活株式会社勤務の後、著書「静岡映画館物語」
を出版するほどの映画人
映画だけでなく、映画館は街の文化や歴史そのものという視点から街を語ります
現在静岡ユネスコ協会常任理事

井上泉さんはプロジェクト「シズオカオーケストラ」発起人
静岡に愛着をもち、街の魅力を多角的に発信しています
活動の一環として駿府九十六ケ町400年後のまちあるき
「妄想まちあるき」を主催しています

最高のナビゲーターのもと、かろやかに街を歩く




徳川慶喜公がつくったといわれる浮月楼の庭園に
首をひっこめたカメ 





サールナートホールは高木滋生氏の設計
天井空間にぶつぞうが… 





宝泰寺の境内には杉村孝さん作の石仏がいたるところに
配置されています。街場でも発見 






ギャラリーとりこと隣家との隙間に石垣を見つけました
外堀を埋め立てた痕跡





徳川家康が大御所として駿府城に入ってから
都市整備(町割り)が行われました
城下町には職人・商人ら町人が職業に応じて各町に配置され
今はなき町名を町名碑が物語ります

寺町は駿府城西側の要塞として配置
常慶町、藤右衛門町など時の人名から名づけられた町も
今は消えています








宝台院
家康公の側室で2代将軍秀忠の生母である西郷の局の菩提寺
お墓は地震、戦災、大火を経て
裏側は欠けています 

キリシタン灯籠
茶人として有名な古田織部作
家康公の侍女・ジュリアおたあが信拝したそうです











映画の街 七間町
かつて劇場から歌舞伎座 映画館が目白押し
ニュースだけを上映していた映画館もあったそうです
次の写真で看板の欠けたところにどんな文字が入るでしょうか



答え  銀座
静岡には金座があって銀座が東京へ 








東海道中膝栗毛
十辺舎一九

しりあがり寿原作 宮藤官九郎監督・脚本の映画「真夜中の弥次さん喜多さん」
は知っているけれど、知らなかった~静岡出身
絵師としても秀逸だったそうです






金座ボタニカ「くじびきドローイング」が
温かく迎えてくれました
コメント (3)
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めぐるりアート静岡オープニング

2016-02-04 09:06:22 | 日記
めぐるりアート静岡2016
オープニングにあたり4会場でアーティストトークがありました
うめぼし流の印象をまとめてみました

静岡県立美術館
岡本光市さんの作品









工業製品のひとつとして作品を考えているという
合理的で必要最小限のフォルムが美しい
磁力・重力ドローイングマシーン

銅製のザルと灯りがやさしい




静岡市美術館
岩野勝人さんの作品







メンタルチェア
座った人によってイスの表情が変わるという
長旅で塗り重ねた塗料の厚みで柔らかな印象になっていく
こどもたちとのワークショップも手掛けるという




サールナートホール
株式会社 大と小とレフさんの作品








ワークショップで制作したという張り子のモノたち
皆ひとつの方舟に乗っているかのように
風と喧騒、ピンポン玉が巻き込まれるように動き回る
無風地帯でひっそりとする人を発見した



ギャラリーPSYS
門田光雅さんの作品









アクリル絵の具の特性が軽みを与える
描き方にルールがあるという
色彩の響きと筆致のリズムが快くもあり、かっこいい
絵の具のボリュームが屹立している


楽しみな20日間が始まりました

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