ウメボシ夫婦は、岡山県笠岡市からフェリーを利用して北木島に渡りました。
花崗岩のふるさと採石場を見学する目的です。せとうち備讃諸島が日本遺産に認定されたことを機に、石文化を発信している島のひとつです。
日本遺産とは文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通じて文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産」として認定し、地域活性化を目指す取り組みだそうです。
笠岡フェリー乗り場(伏越港)からみえる採石場に始まって、全体が花崗岩😍
到着は北木島豊浦港。今回は島の北側だけを巡ることにします。彫刻は「メビウスの輪」
至る所に花崗岩😵
日本の近代化がすすんだ明治後期から昭和にかけて、日本銀行本店本館をはじめ、明治生命館などの日本を代表する近代洋風建築が建てられました。
もちろん大阪城をはじめとする近世城郭の石垣にも、備讃諸島で産まれた花崗岩が使われたそうです。
ここ北木島に残る北木石の丁場、丁場湖、千ノ浜の景観、旧映画館「光劇場」を巡ります。
小金風呂にある採石場。鶴田石材さんの元従業員の方のガイドです。現地でご披露いただいた石切の唄も😍 響く~
展望台からのぞく地下深い場所。良質な石を求めておよそ70メートル掘り下げたそうです。
仕事の手順としては、一定のサイズで縦方向にジェットバーナーで焼き切ります。(昔は矢穴かな?)下方に煙硝穴を開けて火薬を詰め、発破し、石を大地から切り離します。そして削岩機を使って重機で運べるサイズに割ります。
切り出した石の約7割は使えない石とか。不要な石材を落石のないよう石垣にしてありますね。
全盛期には採石場が127カ所あったそうですが、現在稼働しているのは2社だけとか😰
千ノ浜の護岸景観です。採石の廃土石で埋め立てられ、小さな石の積み出し港としても利用されたそうです。巧みな組み合わせ😍
ここで後に光劇場で記録映像をみせてくれた地元の方と出合います😃
丁場湖です。千ノ浜地区でかつて採石していた丁場が操業停止し、そこに雨水が溜まって湖のような景観に。
旧映画館「光劇場」です。昭和20年代から42年頃まで営業をしていた石工たちの貴重な娯楽施設。ここで北木島の歴史資料映像を視聴しました。
使えない石は水島や福山コンビナートの埋め立てに使ったとか。
船に大量に廃石材を積み込み、ブランコのように揺らして一気に海中に落とすシーンには圧倒されました。横転しそうな勢い😱
島の人口は最盛期の10分の1。金風呂港のフェリー乗り場には、島の小学生6人と、7人の先生たちが元気に活動するお便りが掲示してありました😊
おやつは笠岡で購入した岡山きむらやの「バナチョコパン」これ美味しい😋
「ストアーつるた」の前にいたネコちゃんたち。気持ちよさそうに集っていました。