旅するウメボシイソギンチャク

アートと自然を私なりの視線で紹介します。虫眼鏡を持って歩くも好し。深い海を夢想するも好し。

箱根ジオパーク展

2019-03-18 17:46:17 | 日記

ウメボシ親子は神奈川県立生命の星・地球博物館の企画展
「箱根ジオパーク展」に行きました

笠間学芸員の丁寧なガイドに、忘れていたことも多々あって
ハッとします 


箱風根東京軽石の風化標本です
白っぽいのや黄味がかったもの、サイズの変化など
こうして一覧してあると興味をひきます
黄身の強い軽石は風化がすすんで酸化したものだそうです
場所や状況によってだいぶ異なることがわかります









はぎ取り標本 








真鶴に生息しているカモメガイです
この貝は凝灰質砂岩に穿孔(せんこう)してすむそうです





「殻は白色の横長楕円形で、前後部に明らかに分かれ、丸く
膨れた前域には粗い彫刻があり、やすりのようになっている。
前部の腹側は活動期には広く開き、ここから円柱状の足を出し、
すんでいる穴の底に付着して体を固定し、殻を動かして穴を掘り進む。
休止期になると、この開口部は薄い被板で閉じる。
殻の後域は羽のような形をしていて薄く、成長線がある。
穴の入り口の方が殻の後方ににあたり、
そこから水管を出して呼吸水を出し入れする。同科の諸類はいずれも
泥岩などに穿孔生活をしていて、なかには食用されている種もある」
 「日本大百科全書(ニッポニカ)の解説(奥谷喬司)から一部抜粋」

さすが奥谷喬司さんの解説がわかりやすい!
穿孔動物のなかでも泥岩や砂岩にすむ、なんていうタフさ 

水中ではフナクイムシや、キクイムシなど木材に穴をあける動物や
サンゴ礁石灰岩に穴をあけるホシムシ類や海綿のクリオナなどいますが
穿孔方法は科学的溶解と機械的な削りなど、種によってさまざまだそうです


ジオパーク恐るべし守備範囲です 

このあと笠間友博学芸員(地学)と瀬能宏学芸員(魚類)の記念講演会
「学芸員の奮闘記」~集めて・調べて・展示して~
それぞれの語りを聞いて盛り上がったひとときでした




常設展示を久しぶりに見ました
マラカイトと砂漠のバラ
美しい標本に魅せられました






コメント
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