旅するウメボシイソギンチャク

アートと自然を私なりの視線で紹介します。虫眼鏡を持って歩くも好し。深い海を夢想するも好し。

富士山南西部の溶岩樹型づくし

2018-03-26 13:44:32 | 日記
待望のジオバスツアーです
今回は春浅い富士山南西部の溶岩樹型をめぐります
ガイドは静岡地学会の斉藤朗三氏です

最初に富士市丸火自然公園内で大淵丸尾溶岩流を観察しました
斜長石に富む玄武岩
ハンマーで岩を砕く体験をします

富士市立少年自然の家広場では溶岩球をみます
写真は半分に割れた状態
溶岩の一部が離脱し、転がりながら球形になった固まったそうです 










丸火自然公園内で溶岩樹型を見たあと
林道富士山麓線沿いに奇跡的に残された蟻塚状溶岩樹型群を観察しました
竪型(直立型)、傾斜型、横臥型、管状型など、それはもうさまざま
これらは東臼塚南溶岩流上にあるそうです

そもそも溶岩樹型とは、森林地帯をのみ込んだ溶岩流のなかに残る樹木が
燃え尽きた痕の空洞をいいます

水分を多く含んだ生木を熱い溶岩が包み込んだため
周囲の溶岩が急冷し
非結晶のガラス質を含む結晶の細かい固い殻(クラスト)
急冷周縁層(チルドマージン)などをつくります
円形の樹型殻に囲まれた木の形がそのまま残っているものが多いそうです

横臥型や傾斜型の溶岩樹型に空気(酸素)が入って再溶融すると
溶岩が壁を流れ下り、肋骨状の側壁になるといわれています


たて、よこ








そしてなぞの柱が残る穴
どう読み解いて良いのかもうさっぱりの域




裾野市十里木の静かな別荘地内にある十里木氷穴を見学します
直径2.5mの立木を中心に、7本の木が絡まってできた複合溶岩樹型だそうです
鑵子山溶岩流(かんすやまようがんりゅう)

竪穴を階段で下りてまもなくひろがる氷の世界
肋骨状の壁面と溶岩テーブル、ラジエーター状の溶岩など
チェック項目がたくさんあるのに…

じっくり見たいけれど、足元がツルツル滑ってそれどころではない 






さてこれはなんでしょう 
樹木の根らしいのですが、表面の金属光沢が異様





春を告げるシュンランでした



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春の嵐と河津桜

2018-03-02 10:01:20 | 日記

春の嵐が吹き荒れる日に、満開の河津桜を見に行きました
「第28回河津桜まつり」とうたったパンフレット
町ぐるみで取り組んできたイベントが定着しています

台風並みの強風で迫力の波
つい海岸に引き寄せられます












ゆったりランチでビールを飲んだら、もう歩く気がしませんでしたが
果敢に強風のなか桜道をウォーキング
オオシマザクラとカンヒザクラの自然交配種というこの桜は
独特の華やかさがあります 

かじやの桜が見事です












川津来宮神社の大クスノキ
樹齢千年とありますが、ここまでの自然災害はないということでしょうか

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