沼津ユネスコサマースクール2019
土木と地学の世界を石を通して学ぶ機会が8月14日(水)にありました
ウメボシ親子は今回コーディネートする立場です
台風10号がひたひたと西日本に近づき
時折怪しい雲がザーッと雨を降らす
そんななか集まったこどもたちを乗せて、マイクロバスはスタートしました
最初の観察地点は沼津市大平の政戸地区です
伊豆半島ジオパーク推進協議会 鈴木雄介さんのわかりやすい解説でスタート
うれしいことに雨もあがりました
柔らかい凝灰角礫岩に安山岩の岩脈が走っています
ハンマーで軽くたたくと、堅いところと柔らかいところ音が違います
実は採集に夢中であまり写真を撮っていません
ちょっと硬かった表情のこどもたちも和み始めたころ
降り出した雨に急かされるように、バスに乗って移動
このポイントではゴルフ場のネット越しに露頭の様子を確認します
さあ! 下香貫側から建設中の沼津アルプストンネルにGO
トンネル側から大平を臨む 道路は建設中
トンネル工事のお話しを静岡県沼津土木事務所の井上拓也さんから聞きます
また大平口には手掘りの採石場跡もみられます
こちらは柔らかく軽い凝灰岩
バスは抜群なドライブテクニックによりトンネル内でUターン
下香貫側に戻ります
道路脇の岩石のズリ山でバスは一旦停止
これは埋め立て用に取り置かれた徳倉山の内部の石
ほぼ堅い安山岩
こどもたちは岩石採集に夢中になります
バスは沼津市民文化センターに到着
お昼ごはん
午後からは会議室で結晶の実験や岩石と鉱物についてのお話しを聞きます
鉱物1級鑑定士で「探検!日本の鉱物」著者・寺島靖夫さんと
鈴木雄介さんが引き続き講師です
塩化アンモニウムを使った結晶実験
次々と雪のように結晶し対流しています
工事に関わった株式会社集組で保存してあった岩石資料
およそ100mおきに採取した岩石から徳倉山の内部の様子がわかります
こどもたちそれぞれが採集した岩石は
鈴木さんがパソコンモニターに拡大して写し出し
寺島さんのルーペによる肉眼鑑定で、確実な鉱物名がつきます
キラキラの正体は方解石だったり、黄鉄鉱だったり、石英だったり
この山はすごいかも!