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中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

舞鶴沖のマダイ

2015-11-14 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■東舞鶴から■

 11月に入り、本業が繁忙期になっている。そのため、この時期からは自宅で寝起きしてから出漁できる舞鶴沖へと転進するようになる。とは言っても、釣り物が面白くなければ行く価値はないが、丁度良いタイミングで“ウマい、よく引く”のメダイが射程圏内に入ってくるため、その面でも好都合となる。実際、今期も10月末から90cm級の大型が姿を見せ始めたのだが、残念なことに、何故か2週間程で消えてしまったようだ。射程圏内に入るのは勿論、乗っ込み(産卵)がらみなので、第2弾、第3弾も入ってくるが、今回の釣行時はまだ狭間だったため、期待薄。「年内の釣行チャンスは数回だし、そうであるのならマダイにでも遊んでもらおうか?。」と、気楽な気持ちでの釣行だった。

 乗船したのは時折この海域でお世話になっている、瑞翔(ずいしょう)さん。東舞鶴が母港の船だ。

●出港準備中の瑞翔さん●

 実は、この船に乗る際には別の楽しみがあるのだが、それは北吸埠頭に停泊している、自衛艦を眺めることだ。嬉しいことに今回はずっと見たかった、イージス艦「あたご」と、ヘリ空母「ひゅうが」が揃って停泊しており、「今日はここで幸運にめぐまれたから、この後は続かないかも?。」と、暗に思っていたのだが…。

●イージス艦「あたご」と、ヘリ空母「ひゅうが」●

 幸運と言えば、この日は釣り座の抽選でも1番クジが当たっていて、その面でもボク的には行く末が危ぶまれていた。


■運の尽き■

 「運の尽き」の予感は本当だった。
 冠島の西側にある魚礁脇にアンカーを降ろした瑞翔さんだったが、風は強めに南東から吹き、潮は逆の西北西からやって来る状態だったので、釣り始めからいわゆる“アンカー潮気味になっていた。釣り座選びではボクに優先権があったため、好きな右舷のトモに陣取っていたのだが、この潮では最も潮上になって完全フカセ釣りでは最悪な位置になってしまったのだ。
 「このツキの無さは何やねん、ホンマに…。」と、ぼやきながら仕掛の投入を開始したのだが、何と一投目からアタリが…。と思ったら、仕掛がオマツリし、ハリに付いていた小さなマダイが目の前で外れてしまった。
 「あんな小物は要らん!。」と、気を取り直したのだが、オマツリを解いている間に船首から「キ~タ~ッ!。」の声が上がった。見れば結構なサイズのマダイが竿を曲げているようで、その実、70cmオーバーをゲットしたようだった。そして、船首の釣り人は次の流しでもアタったようで、マダイを連続ゲットをしている。
 潮流はかなり緩く、僅かながらにボクの位置から対角線方向に流れているため、ボクは完全にみんなのマキエサ係になっているようだった。打開策としてオマツリ回避のために左舷のトモに座っている人が胴の間に移動した後に、そこに移動する手はあった。しかし、絡みを避けるために退いた位置に入るのは、何となく“大人げない”ような感じがしたので、そのままの位置でマキエサを入れる位置をもっと潮上に修正して対処することにした。
 但し、マキエサの流れるラインは変わらないため、修正後も、レンコダイやチダイといった外道がポツポツとアタった後にようやく食べ頃(45cm級)のマダイがアタったのみだった。その間、船首方向では順調に竿が曲がっていたというのに…。

●順調に竿が曲がる船首方向●


■巻き返し■

 いくらマキエサを入れる位置の修正を行っても仕掛が良型マダイがエサを拾う位置に入らないことにストレスが溜まる一方の中、気付けば残り時間は3時間程になっていた。
 ボクのマキエサ効果は充分に皆さんの釣果に繋がって役目は果たしたであろうから、「チョっとくらいイイ目を…。」と思いつつも、少しずつ竿の角度や仕掛の投入点をズラしながらオマツリしないかどうか、慎重に探ってみたが、その気配がないことが確認できた。
 「こんなことなら、早くこちらに移動しておけば良かった…。」なんてことを思いながら、ここでとうとう左舷トモへ釣り座の移動を決意した。これで左舷に釣り人全員がズラリと並ぶことになった次第だ。
 現金なモノで、移動した後の数投目でアタリが出た。コレは結構マシなサイズのマダイのようであったが、残念ながら途中でハリが外れてしまった。
 気を取り直し、その後も流し続けて懸命に挽回を図っていた。そして投入を繰り返すこと数回で綺麗なアタリを捉えることに成功した。今度はバッチリとハリ掛かりしたようで、引きからして、マダイと確信する。

●この日なじめてのマトモな引きを味わう●

 とは言っても、ハリス6号の敵になるサイズではなく、難なくゲットに成功する。

●65cmほどのマダイ●

 面白いことに、ボクが釣り座を変えたためにマキエサの効き具合が変わって、船首方向に集中しがちだったアタリの出具合が変化して均等に近くなってきた。しかしながら、マダイが溜まっている位置から一番離れている釣り座のせいか、アタリの出る確率は他より少し低いようにも感じていた。
 それでも中盤までとは違って事態が好転しているため、期待を込めて仕掛を流していると、しばらく間を置いて貴重なアタリをキャッチることに成功する。

●引き具合は同じ●

 そして先程と殆ど同じサイズをゲットした。

 その後は、程なくして夕闇が迫り、「ここからが夕マヅメの本番!。」と、更なるサイズアップを期待したが、何故か逆にアタリが遠退いて「ボク的時合い」はすぐに遠ざかり、気付けば納竿時間がやってきた。


■振り返ってみると■

 この日のポイントは、深場に落ちる前のマダイが溜まる場所だったらしく、エサ盗りらしい小魚が殆どおらず、その対策をする必要はなかった。また、潮の動きも殆ど無く、前回の鷹巣沖での釣りと同じような状況だったように思う。つまりは上からシャワーのように降ってくるオキアミのマキエサの中にマダイが浮上するタイミングと仕掛が落ちてくるタイミングとが重なればアタリが出るといった感じで、それが終始続いていた。その証拠に、仕掛の浮力を変えてもサシエサの残り具合に変化はなかった。
 当初懸念していたオマツリも発生数が増えることはなかったから、「もう少し早く釣り座を変えていたら…。」と、悔やむ面もあるが、竿頭の9枚には到底及ばないものの、何とか3枚釣ってホッとしている。(30cm以下の小型やレンコダイ、チダイはノーカウント)
 これから先は荒れる日が増えるが、年内に、あと数回この方面を攻めるつもりである。出来ればこの時期大本命のメダイが出てくれれば有り難いのだが…。
コメント (7)
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