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中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

’15 玄達釣行 ~4回目

2015-08-08 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■終盤戦に突入■

 今年は例年よりも気合いを入れて釣行を重ねた玄達瀬も、8月16日の禁漁まで僅かな日数を残すだけとなった。今年は70~80cm台の、アベレージサイズのヒラマサが少なくて釣果数は伸びていない反面、獲れる、獲れないは別として、巨マサと呼ばれる超大型らしきアタリの数は絶好調だった昨年と、そんなに変わらないように思える。
 一応は超大型狙いのボクにとっては有り難いことだが、実際の現場ではそれらしきアタリがないままに一日マダイを釣り続ける中で、ようやく良型クラスを1本ゲットできるかできない状況が続いている。果たして今回こそはそんなアタリに遭遇できるのだろうか…。不安と期待とが相半ばとなりつつ、今回も、いつもの晴海丸さんに乗って玄達瀬へと向かった。


■期待感あふれる潮流■

 超大型に会えないままに、気合いだけが先走っているためか、タックルの入れ替わりが激しく、シーズン当初とは全て違っているが、このあたりで理想型に近付いたような気がする。その辺の解説は後日に回すとして、筆おろしした竿が悲鳴を上げて曲がることを期待して第一投。潮流は5~6分で100mまで到達する、理想に近い流速だった。

●ニューロッドを導入●

 釣行前、毎日のように覗いていた、日本海洋気象センター「http://www.jma-net.go.jp/jsmarine/」の海流図でも、7月23日辺りから対馬暖流が玄達瀬を直撃する様子がうかがえたが、この目で確認できた本潮が差す現地の様子は、これまでの釣行とは違う何かを期待させた。

 開始早々から、右隣では道糸が走り始め、マダイとヒラマサらしきバラシを含めると、一人で4回もアタリをキャッチし、「この日は違う。」と思うには充分なスタートだったが、ボクと左隣では全くアタリはなく、エサが盗られるのみだった。

●好スタートを切った右隣●

 「何が違うのか?」が気になって、様子を見ていると、発泡ウキは仕掛の重さを意識していたボクの方がやや浮き気味のセッティングだったが、大きな違いはある一定の距離で道糸の送りを止めているところだった。乗合船とは言え、今回はよく顔を合わせるメンバーだったので、素直に確認してみると、「190mで20秒間、止めている。」とのこと。そこで簡単な計算をしてみた。
 「右隣の仕掛は道糸10号&ハリス10号に、13号のハリ。」「それに対してボクの仕掛は道糸10号&ハリス12号に、14号のハリ。」「ということは、こちらは190mラインでもっと深く仕掛が入っているハズ。」「それならば、手前でもっと長く仕掛けを止めなくては…。」と、導き出したのが、「180mで30秒間止める」というパターンで、これが正解だったのか、ボクにもアタリが出始めた。

●当日、一回目の曲がり●

 しかし、引きは大したことはなく、すぐに、そこそこサイズのマダイと判断できた。そしてその通りの魚をゲットする。

●50cm後半サイズのマダイ●

 そこから先、右隣のあたりは途絶え、何故かボクにばかりアタリが集中し始めた。しかしながら、ハリ外れが多く、それが2回続いた。
 何故か今年の玄達瀬ではマダイらしき魚のハリ外れが多く、かなりの数をロストしているが、この日も例外ではないようだった。
 そして、次のアタリではようやくアワセが決まって、竿が絞り込まれていった。

●1枚目よりはマシな引きかな?●

 しかし、これまたヒラマサではないようだった。

●マシなサイズの65cm級●

 アタリがボクに集中していることに、気を良くしていたが、程なく“個人的時合い”は過ぎてしまい、結局この日の前半はヒラマサの姿は拝めないままだった。


■ガマンの時間帯から■

 ここから先は忘れた頃に、誰かにマダイが来る程度で、ガマンの時間帯になっていった。それでも、マダイが食っている以上、そこの周囲をうろつくヒラマサが居ると判断するしか無く、乗船者全員がそれに賭けていたのだが、そのアテが外れたままに時間が経ってガマンの限界に近付いた頃、船長が小移動を決意した。
 移動したエリアは先程のエリアよりも、水深が浅く、従って仕掛のセッティングをやり直す必要があった。当日の傾向として、発泡ウキのセッティングは8番+4~5番程度にしておいて、想定ポイント手前で一旦、道糸の送りを止めて浮かせる方法が好成績だった。ついては「何処で一旦、止めるか」を考えた。船長に想定ポイントを確認すると、「一番手前の瀬が、直線距離で160mほど先」ということであった。得意の数学を駆使して「水深を考慮して、サイン・コサイン・タンジェントの“三角比”から斜辺を計算して…。」というのはウソで、「160mで止めれば最初の瀬の前になるだろう」との、適当な考えで最初は流して、エサの盗られ具合で調整していこうと、まずは様子伺いで流し始めた。
 ラッキーにも一投目からこれに反応する魚があって、45cm級の口太グレをゲットする。「グレがゲットできれば、近くのヒラマサの反応を待つだけ。」と言う、船長のウレシイ判断があったが、その実、口太グレは、瀬の近く、それも流れてくるマキエサの筋から離れて食う魚ではない。しかも右隣はメジロをゲットしたため、青物到来の前触れとして期待だけは膨らんでいった。

●メジロは前触れか…●

 以降の流しでも、ボクには同級の口太グレがアタってきたため、「まだか、まだかとドキドキの時間帯」が続いていたが、意に反してそのドキドキが本物の興奮に変わったのは左隣だった。

●ヒラマサの引き!●

●85cm!●

 うらやましさで一杯の中、ボクにも大きめのアタリがあったが、これまたガックリのマダイだった。しかし、マダイのがエサを拾うのを遠巻きに見ていたヒラマサが、急に食い出すのは今年のパターンなので、諦めずに同じタナを攻めていった。
 しばらく経つと、一旦は緩んでいた潮が流速を上げて行き、段々とポイントが遠くなりそうな気配があった。事実、それまでアタリがなければ200mを過ぎたところで盗られていたサシエサが残るようになっていたので、以降は250mまで流すように切り替えた。そしてこの日、ボク一人だけが一度も青物のアタリをとっていなかったことから、「12号ハリス&14号のハリでは馴染みに違いが出ているのか?」という考えと、「青物とは言え、少しでも細くした方が食いがイイかも?」というスケベ根性が沸き始め、ついにここでハリス10号&13号のハリにサイズダウンさせ、仕掛が軽くなった分を考慮して発泡ウキのセッティングは8号を1個だけにすることを決意した。
 そして数投目。これまでの工夫と粘りが通じたのか、210mでようやくブ~ンッ!とスプールが逆転し、勢いよく道糸が飛び出ていった。

●この引きは…●

 アタリからすると、ヒラマサであろうと思ったが、潮の速い時の常として頭をこっちに向けてさえいれば、割にすんなりと寄って来る。一時は「ホンマモンかいな?」と疑う程に、素直に引き寄せられたが、船下に来てから本領を発揮して執拗にツッ込みを繰り返す。「オ~ッ、これこれ!」と、待ちに待ったヒラマサの引きを味わいつつも、タックルバランスから言えばこちらがかなり有利なままに無事ネットイン。玄達瀬のヒラマサとしてはレギュラーサイズだが、ようやくの1本に安堵した瞬間だった。

●これまた85cmのヒラマサ!●

 連続という感じではないが、一箇所のポイントでヒラマサを2本ゲットできたことから、「続く魚は誰に…」と、船上の皆が色めき立った。各自が連発を根期待しつつ以後も気合いを入れての投入を繰り返したが、それに反してヒラマサの気配はすぐに無くなって、マダイや口太グレがポロッと釣れるだけの、元の状態に戻っていった。
 それでも「夕マヅメには…」という僅かな期待もあったが、最後の一投も右隣がマダイをゲットしただけで納竿の時間を迎えた。

●み~んなの釣果●


■次回はラスト釣行■

 今期の釣行では、良型クラス以上のヒラマサは単発で食うことが多く、ボク自身は連続でアタることがないままに1本獲るのがやっとの日々が続いている。ホームページの釣果欄で調べてみても、ごく僅かなピンポイント的な場所に入れた船が二桁釣果を出すことはあっても、それ以外の船は一人1~2本が精一杯のようで、中にはヒラマサは無しの船もあるようだ。恐らく、長期間にわたって本潮が差さなかったことがヒラマサの回遊量を減らし、大きな供給がほとんどないままに居着きの小さな群れの個体が食っているだけだからこの結果になっているのだと思う。
 そんな玄達瀬だが、明るい話題もある。それは上段で記したように7/23あたりから西からの本潮が差し始めたことで、その結果、チビマサと呼ばれる50cmクラスが大きな群れで回遊を始めている。勿論、こんなサイズを釣っても弱い者イジメになるだけなのでボクは狙わないが、このチビマサの一部が恐らく居着いて、来年、再来年の居着きの良~大型クラスになるハズだから、その面では期待できる状態に回復してきたようだ。

 残るチャンスは一回を残すのみ。ラストの釣行においては、これまでの“胃の痛くなるような展開”ではなく、せめて「良型クラスを自分の思い描いたアプローチがハマって連発!」となって気持ちよく締めくくりたい。巨マサ願望は萎えてしまって、こんな弱気な願いが今の本音だ。


来週は、お盆休みのため休刊します。
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