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銀河のサンマ

何でもあり

赤大根の煮物

2019-10-18 | 銀河食堂

 

軽い風邪で過敏性腸炎再発、肩が凝る。

う~ん、とクルリ首を2度まわすと目に前に

ー銀河食堂、秋雨も営業中ー

またまたまた銀河食堂あらわれる?

「鼻声で瞼腫れてるじゃないの?」この声は、あの女将だ。

「瞼は素です」

「こないだはフラついて今日は鼻声ね、弱い子」

「弓をひいてきたくらいなので、大丈夫です」

「弓ひく力なんてあるの?傑作ね、ほら温まって。赤大根を初めて煮込んだのよ」

わずかに複雑な心境のまま、ボクは大根を口へ運んでいった。

「美味しそうに食べるじゃないっ!風邪もきっと治るわ、ふふふ」

女将は笑う。よく笑う。その笑い声は目くらまし?風邪のせい?

クラむ目をパチリとあけると、ボクは首までスッポリホクホク布団のなか。

ついでに口の中も暖かい。

 

 

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栗ごはん

2019-10-09 | 銀河食堂

 

僕は林で栗の木をみつけた。

うぅ、涙があふれ目の前がぼんやり霞む。

涙を手でぬぐうと

ー銀河食堂、1人前でも営業中ーの文字が。

またまた銀河食堂あらわれる?

古民家的な食堂に変わっている。

木の戸をガラリと開ける。

「栗ご飯1人前たべていきなっせ」

小さな品良い声は老女の店主である。

「この栗ご飯を口に入れると懐かしい味がする」

ボクは心からそっと漏れるように口にした。

「気にせくな、あの栗の木は未だ生きとる」

「…え?」

「お前さんの生家のお前さんが生まれた年と同じ栗の木だね」

「何故それを?」

「秋はもの悲しくなるもの、栗ご飯には織部が似合うねぇ」

店主は静かに言い収め笑う。

「ごちそうさま」静かに食べ終わると、僕は再び涙が溢れだす

涙を手で拭うと、僕は林のど真ん中。

食堂で食べた織部の茶碗もったまま。

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蟹汁

2019-10-03 | 銀河食堂

 

人間ドッグが終わった。

僕は過敏性腸症候群で空腹になると脱水感がでる。

眩暈しながら院内で会計を済まし、回転扉をくぐる。

ー銀河食堂、台風接近も営業中ー

あの銀河食堂?

目眩のあまり幻覚か?

とりあえず店内へ入り、手前の椅子に腰かける。

そういえば、先日の銀河食堂と趣が違う気がする。

「また脱水おこしてフラついてるのね、できたての蟹汁よ」

でてきたのは、小料理屋風の女将だ。

訳がわからなくて言葉がでない。

そして空腹のボクには食事が有難い。

蟹の甲羅ごと齧り、汁を一気に飲みほした。

「実は蟹汁つくるの初めてなのよ」クスクスと女将が笑った。

「え?毒味させたの?そういえばこないだ店主は男性だったよね?」

「なんにこと?顔色少し戻ったわね、さ、帰って」

外にだされ戸をピシャンとしめられた。

僕のこと見知っているのだろうか。

「また脱水おこして…」と店主は言ったはず。

目をつぶり暫く考え、ゆっくり目をひらくとボクはボクの玄関前。

やっぱり幻か?

いや口の中に磯の香が残ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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蓮根のはさみ焼き

2019-09-30 | 銀河食堂

 

数日とても暑い。

ふらっとよろけた僕は幻をみたか。

小さな古い建物あらわれ

ー銀河食堂エアコン必須で営業中ーと書いてある。

銀河食堂?

丁度、お腹を空かせた僕そろりと入り座る。

すると頼みもしないのに直ぐ一品でてきた。

「蓮根のはさみ焼きだよ」店主がぼそりと言った。

続けて

「胡麻油がきめてだから」

食べおわると直ぐに皿をひく店主。

銀河食堂は早々営業終了。

どうやら店主もう寝るらしい。

今16時半だ。

幻か、否か。

ボクの口には仄かに味噌の味が残っている。

 

 

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