台湾では【反日】馬英九KMT党首と陳水扁総統との与野党トップ会談が行われたようですが、対談前日に〝LOW EXPECTATIONS〟（期待薄）という見解を示した台湾英字紙も、今後の与野党の政策論争の活性化に期待を表明する社説を掲げていました。【反日】馬英九KMT党首は「一つの中国、それは中華民國」とメリケンに一発ギャグをかましていたようですが、あれこれ報道を眺めていますと、要は＜台湾のチェンバレン＞を志向したいのでしょうか。彼が何を言ったかというよりも合衆国側がそれをどう分析するかが興味深いところです。
◆中国／温家宝首相、オセアニア歴訪 豪とウラン鉱開発協議（FujiSankei Business i）
◆中南米諸国に軍事教練 中国（東京）
七人の侍ならぬ＜七人の国賊＞の訪中で国内的には陰に隠れる格好となりましたが、胡錦濤国家主席が連中を相手する傍ら温家宝首相はオセアニアを歴訪。前者については完全スルーの台湾英字紙もこれに関してはかなり注目していましたね。
昨年来全方位的に目立つ中国の外交攻勢ですが、今回は第一回日米豪戦略対話が行われた直後の動きでもありますし、アフリカや中南米に続く〝遠隔地外交第三弾〟は日本としても侮れないところです。（温家宝ってキレた薬物中毒者みたいな眼をしてますが、武器禁輸絡みで鍵を握るEUを相手にしたたかな〝エアバス商談〟をまとめたりもしてますし、本当にキレ者？）
中国のオセアニア外交攻勢はエネルギー資源確保を狙う「海洋国家戦略」の一環であり、地勢的にも東シナ海のガス田開発と同一ラインに並ぶものです。中国首相の豪州訪問というと、かつてハワード首相（この人も三期目の長期安定政権ですね！）に「20年後の日本はない」と得意満面だった李鵬という厚顔不遜極まりない輩を思い出しますが、温家宝は温家宝で中国主催の「太平洋島嶼（しょ）国経済発展協力フォーラム」を提唱するなど、思いっきり日本に喧嘩売っているんですよね・・・・（「何か似たようなのを日本はやってなかったっけ？」（外務省HP）とこの件を見て思った次第ですが）
私自身「ASEAN諸国の連中はODAだ何だと戦後散々世話してやった恩も忘れて安保理に反対しやがって・・・・」と昨年思った記憶があるのですが、一発打ち上げ花火型の「金銭ばら撒き外交」が実らなかったという事実は正視すべきでしょうね。
以前「ASEAN諸国への多数派工作という日本のこの地域への積極的関与の不在が中国の勢力拡大を招いた」という的確なコメントを頂戴したのですが、「確かに車でも保険でも男女関係でも〝最初だけ愛想のよい営業〟は然る後に〝浮気〟をされる宿命にあるな・・・・」と卑近な例が思い浮かびました。「靖国神社の背後で進行する何か」という点では、昨年の夏頃日本の〝親台湾派団体〟が靖国神社前での台湾反日団体との攻防を熱心に報じていた背後で尖閣付近が緊迫（記事）といったことも思い出されます。大勢に影響しない素人のレポートはそれでもいいのかもしれませんが、国家レベルがそんな調子では話になりません。
この地域の島嶼国は、水、エネルギー、環境問題が深刻であり、それらを解消する技術に対する関心が高いようです。佐賀大学がパラオ共和国に風力発電の技術云々という話を聞いたこともありますが、中国には絶対不可能で、日本のみが実現できる〝オンリーワン〟の関与のあり方も真剣に模索すべきではないでしょうか。
南米にしろオセアニアにしろ、合衆国や日本の虚を付く形で中国が出張ってきている構図を見ると、10年前（位？）の李鵬発言が単なる〝妄言〟という域を超えた装いを帯びているようにも思えます。
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もろ直訳ですよね。因みにノースウエストは「北西」、エアーニッポンは「日空」、日本アジア航空は「日亜」・・・・これもそのまんまですな。（笑）
八方美人的かつ総花的に打ち上げ花火を上げて来たようですが、結局「中台は一括り」であり、「明日明後日に統一」ではないという意味で「現状維持」を志向したいということのようですね。
要は統一志向ということ何でしょうが、中台の市場統合とか両岸三通はどうでしょうね。中国側は「台湾は中国経済というインシュリンが欠かせない糖尿病患者だ」と手薬煉引いているようですし、30～50年間の期限付き平和協定に関しても、陳総統が言っていたようにクリントン時代に米国はこれを否定しているんですよね。（仮にそういう事態になれば軍の士気は低下し、市民の緊張感もなくなる。ずるずる中国に引っ張られるのは必至で米国は武器商売と両岸の適度な対立という構図が崩れるというのが大方理由でしょうが）
対立が回避できるのであればそれを望むのは人の情。ただし、馬党首のアイデアはあまりに宥和的かつ楽観的に過ぎるのではないかという気がします。連共反台路線の一環というならそれでもいいんでしょうけど。
「私は反日ではない」（馬主席）≒「私は日中・日韓友好論者」（小泉首相）≒「私は壊し屋ではない」（小沢一郎氏）といったところではないかと。（笑）
視聴率90％以上といわれる「扁馬会談」私も見ましたが、果たし状を突きつけた側の馬さんが受け側の阿扁に返り討ちに遭って半べそになっているように見えました。
まるでメールで追い詰めたつもりが返り討ちにあった誰かを連想してしまいました。
台湾で反日が強まっているというような記述を、
他のブログで見かけたのですが、
何かそのような兆候があるのですか？
よろしければ教えてください。
昨年突然流行りだしたので、どこかのブログの管理人さんに教えていただきました。ある意味日本が他とは違う「特定アジア」のような気もしますけど。（笑）
いやぁ、私は基本的には「明日の世界より今日の日経平均」というノンポリなんですが、６回訪問した英国と台湾って何となくツボにはまるんですよね。基本的に海洋国家志向で大陸や半島というのは駄目みたいです。（爆）
TV中継って凄いですよねぇ。何となく政治そのものへの倦怠感というか失望感があるのかなとも推察しますが、これを機に与野党の議論が深まればいいのでしょうね。
それにしても馬主席って何で自分が反日と見られることを気にするのでしょうね？ 反日なら反日で開き直っておけばよいのではないかと思いますが。
日本のマスコミが一斉に警戒論調上げたせいもあるんでしょうが、日本は日本で私が生まれた頃からつい最近まで親中だったんですけどねぇ。（汗）
「私は？でございましてtw_dot_com様に伺われた方が・・・・」とコメントしようと思いましたら早速ご回答いただきまして有難うございます！＞tw_dot_com様
あぁ、あの件か・・・・確かに反日っていうのとは違うので何かと思いましたが、あのDQNはもう日本に帰ったんですかね。
あぁいう件があると余計に「台湾は親日」と人に言うのを躊躇してしまう（私は「台湾は親切」と言いますね）んですが、実際小林よりのりの漫画本みたいな「台湾は皆大日本帝国万歳！」みたいな認識で偏狭なナショナリズムを満たしたいということであれば、一部の旧同胞以外のタイワンレンとはコミュニケーション出来ないように思います。
そこら辺は万事異文化とのコミュニケーションにあたっての基本中の基本だと個人的には思うんですけどね。
あ、そうそう、↓みたいなちょっといい話も。
【台湾週報】日本の７２歳ツーリスト「台湾は気候も人もあたたかい」
http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/06/060403b.htm
ありがとうございました。
そんなことがあったんですね。
そのご夫婦、年甲斐も無いことをなさいましたねー。（汗）
軍事評論家の方のブログで唐突に『台湾が反日に移行しつつある』と出てきたので、ちょっと気になりました。